概要
マグナスが古代遺跡の探索に不可欠な案内人としてラムゼイを探していた所、憂国義勇団のチンピラ数人に絡まれていた所を救出した女僧侶の老婆。
絡まれていた所をマグナスに助けられ、その後マグナスと意気投合し、一緒にラムゼイを探す事となった他、アラバーナで一生分どころか十生分の大冒険をマグナス達とする事となる。
プロフィール
人物
思った事は平気で口にする皮肉屋だが、根は優しく矍鑠としている人格者。
服装こそ質素だが、老いに抗うかの様に毅然と背筋を伸ばしており、その矜持に満ちた立ち居振る舞いには、ある種の美しさすら覚えるとの事で、いつかはこんな風に老いたいと、マグナスは感慨を抱かせてくれる程。
一方で大食らいかつ大の酒豪で有り、当の本人も「破戒しているのは教会の方」と評している。
戦闘力
僧侶であるためヒルデと同じく『自力で敵と戦う能力は皆無』『回復魔法や支援魔法で味方を援護する』という特徴を持つ。
作中ではカイザーサンドワームとの戦闘ではマグナスをはじめとする男性陣がアタッカーに徹しているため、自分は『自分達の乗っている浮遊する絨毯の操縦を担当する』という重要な役目を担っていたこともある。
回復・補助魔法
僧侶である事からヒルデの使用する魔法と同じものが使用できると推測されるが、そのほとんどが名称が不明である為、名称が記載・推測できるもののみ記載する。
- キュアパラライズ
味方の麻痺状態を解除する魔法。
- レジストファイア
味方の火属性攻撃への耐性を上げる補助魔法。
重ね掛けは可能なようで、作中ではこれでボスモンスターに挑むマグナスの火属性耐性を最大までアップさせた。
来歴
作中ではバジン率いる憂国義勇団のチンピラ数人に絡まれていた所をマグナスが救出した事でマグナスと知り合い、食事をした後でマグナスと共にラムゼイを捜索する事となる。
その後、三つ子の遺跡漁りと出会い、ラムゼイとも合流する事に成功。
更にアラバーナ帝国皇女のファラ等とも会合し、後に大きな繋がりを持つ事となる。
その後もマグナスやラムゼイ、三つ子達と供にカイザーサンドワームを撃退する際に、移動の要である『ナルサイ』号を操縦した他、ラムゼイの遺跡にてミスリルゴーレムのゴズと戦うマグナスを援護したり、地底宮での決戦ではヘイダル=ジャムイタンの討伐を行う際にマグナス一行を補助した。
ヘイダル=ジャムイタン討伐後は旅に出て南の島(カジウ)でのんびりバカンスをする予定だったが、ファラが新女帝となり、政変が起きたばかりのこの時期には物騒になるのでどうしても力を貸してくれと拝み倒す為、暫くの間宮廷付の神官を(渋々ながらも)やる事となった。
人間関係
マグナス一行
憂国義勇団のゴロツキ集団に絡まれていた所を助けてくれた魔法使い。
お互いに『ラムゼイを探している』という共通の目的があったため、2章では彼に同行する事になる。
大怪我していた彼を旅先で発見し、助けてやって以来カルバの近くを通った時はラムゼイを訪ねることにしている。また、彼の過去に関してもある程度知っているどころか『自分の回復魔法でラムゼイの大怪我を治す』等面識がある。
自分とマグナスが『タブラの遺跡』に入ろうとした時に見かけた三つ子の遺跡漁り。
自分達の遺跡探索に同行するのをきっかけに仲間に加わる。
アラバーナ帝国の関係者
- ヘイダル/ヘイダル=ジャムイタン
その他
マグナスがかつて所属していた勇者パーティーに所属している女僧侶。
クリムとは直接対面したことはないが、クリムの言う『破戒僧』に該当する悪女でもある。また、Web版・書籍版ではラムゼイの遺跡のパスワード部屋にて三つ子と共にマグナスから(名前は聞かされては居ないものの)彼女の人格像について聞いている(コミカライズ版ではパスワード部屋での一件は一コマで省略されている)。
マグナスの所有する「浮遊する絨毯」である『ナルサイ号』の元の持ち主である学者。
彼もクリムとは直接対面した事はないが、『ナルサイ号』の事は「トンチキな名前」と評している。(尤も、ナルサイ自身は『魔王を倒して世界を救った英雄(マグナス)が愛用したアイテムとして自分の名前が歴史に刻まれるから』という動機が有ったのだが)。