「ワシは貴様のような詐欺師の言うことは信じん!」(web版・書籍版・コミカライズ版)
プロフィール
概要
アラバーナの第一軍団の将軍にして、30人居るファラの婿候補の1人。鍛えられた逞しい体つきだが、自制心は無く、軍事作戦行動中もなお美食に耽っており、顔は脂ぎっている。
人物
底抜けに傲慢な性格で、マグナスの話を「眉唾話」として信じず(尤もアラバーナ帝国では初代皇帝ラサードの『占い師と魔法使いは傍に置いてはならぬ。国を危うくする』と言う言葉も有ったので、一種の愛国心とも言えるのだが)、カクラル地方の町や村の失踪事件解決の手柄を持ち帰る事で他の婿候補より何歩もリードするつもりで有り、内心ではもうファラの婿になったつもりと考えている上ファラをもう『自分の女』だと考えている故に余計に耳を貸そうとしなかった。
末路
その結果、出発して三日後に第一軍団は(カクラル地方の町や村、ラムゼイの遺跡を飲み込んでいた)カイザーサンドワームの地震攻撃で吹き飛ばされ大勢の兵が死亡し、タハール自身も恐慌して無様な姿を晒しながら、
「う、ウソだぁ!!ワシはタハールだぞ!?栄光あるアラバーナ帝国軍の将だぞ!?ワシが負けるわけがないっ!こんなものは夢だぁ!悪い夢だぁ!」
…と、喚きながらカイザーサンドワームに潰され圧死すると言う因果応報な最期を遂げた。
Web版・書籍版によると、その後愚かな作戦で兵の命をみすみす失った戦犯として生前の功績や名誉を全て剥奪され、一族からも「恥さらし」と罵倒された挙句、死後なお破門(勘当)され、墓はアラバーナの郊外に立てられた模様。また、死んだ兵の遺族達からも彼はその存在を憎悪され唾を吐きかけられているとの事らしい。