曖昧さ回避
- 北欧神話に登場するヴァン神族の一員と思われる女神。
- 日本の競走馬。⇒グルヴェイグ(競走馬)
- ゲーム『ファイアーエムブレムヒーローズ』に登場するキャラクター。⇒グルヴェイグ(ファイアーエムブレム)、ヘイズ(ファイアーエムブレム)
- 『遊戯王OCG』に登場するモンスターカード(リンクモンスター)。⇒極星天グルヴェイグ
北欧神話の「グルヴェイグ」
北欧神話に登場するヴァン神族の一員と思われる女神であり、神話における最初の戦争“ヴァン戦争”の引き金となった不死身の悪名高き魔女。
グッルヴェイグとも表記され、その名は“黄金の力”を意味しており、一説には神ですら堕落させる黄金を擬人化した存在とされる。
性的快楽を伴う「セイズ」という術の使い手(つまりそういうことである)で、神々が“アースガルズ”の建国中に2人の女神とともにやって来るとアース神族の神々と共に暮らすようになり、真面目なアース神族の女神たちに「セイズ」の術の手解きをし、彼女たちを堕落させた(一説にはヘイズと名乗り、家々を回って悪しき女性たちにこの術を施したともされる)。
その行為に怒り、問題視したアース神族の男神たちは彼女を捕らえてオーディンの館の広間において体を槍で貫ぬき火炙りの刑に処するが、不死身の彼女は何度も蘇り、決して死ぬことが無かったという
また、一説には三度目でようやく肉体を滅ぼして処刑できたが、心臓だけ焼け残り、その焼け残った心臓をロキが食らったともされており、一部ではこの事が原因でロキはグルヴェイグの術に嵌り、彼女の言いなりになったのではないかともいわれているらしい。
その後、グルヴェイグが処刑された事を知ったヴァン神族(あるいは彼女が教えた魔術によって侮辱されたと感じたアース神族)は怒り狂い、急速に互いの仲は悪化して行き、遂に“ヴァン戦争”が勃発する事となったとされている。