概要
アメストリス軍に在籍する軍人で、マスタング大佐の部下の1人。階級は曹長。身長154㎝ぐらい。当初は東方司令部に勤務していたが、マスタングの中央司令部栄転を機に同じく中央へ異動する。
黒の短髪に黒目、黒縁の眼鏡をかけているのが特徴。
軍人としては華奢かつ小柄な体躯で、その外見に違わず戦闘はあまり得意としていないが、特筆すべきは通信機器に関する広い知識であり、中央の無線のチャンネルを全て把握している。マスタングの下では、主にその通信機器への介入による情報操作・妨害工作などで活躍することになる。
性格は穏やかで心優しく、マスタング曰く部下の面倒見もいいらしい。ホークアイ中尉の飼い犬・ブラックハヤテ号も、元々は彼が出勤時に拾ってきた捨て犬であり、コミックスの短編漫画ではハヤテ号の飼い主を探すために同僚・知人を訪ねてまわっていた(自身は寮暮らしであるため飼えず、かといって雨の中に放り出すのも可哀想だったため)。結局、ハヤテ号は前述通りホークアイに引き取られるが、以降も彼がハヤテ号の面倒を見る描写が何かと多い。
中盤以降、マスタングたちが軍の暗部に触れたことでブラッドレイ大総統の差し金により、敵国のアエルゴ王国軍と激戦が続く南方司令部に左遷され、銃弾飛び交う最前線で通信網の設営を行うという過酷な任務を担うことになる。しかし、この経験が結果的に、戦士としては未熟であった彼自身を心身共に大きく成長させた。
「約束の日」には、他の仲間と同じく配属先から脱走してマスタングの下に駆けつけ、ブレタ少尉と共に事前に根回しをしていたセントラルのラジオ局「ラジオ・キャピタル」に籠城し、国民を味方に付けるべく情報操作を行った。
その甲斐あって、アメストリス全体に「マスタングは中央司令部の悪事を暴いた英雄」と印象付け、自分たちの行為の正当性を証明することに成功した。
余談
2003年版アニメでフュリーを担当した白鳥氏は、原作準拠で再アニメ化されたFAではグラトニーを担当している。