概要
アメストリス軍に在籍する軍人であり、マスタング大佐の部下の一人。階級は准尉(後に昇進して少尉)。身長177㎝ぐらい。東方司令部勤務だったが、後にマスタングと共に中央司令部に栄転。
長身痩躯の男性で、目が細く頬のこけ肌は色白…と何処と無く幸薄そうな風貌が特徴。
「歩くデータ・バンク」と渾名されるほど恐るべき記憶力を持ち、分野を問わずあらゆる知識を蓄えている生き字引。マスタング大佐からは、過去の事件の調査する際に周囲に勘付かれずに情報を引き出せることから重宝されている。
一方で、もともとの業務がデスクワークであるためか体力派とはいえず、あまり現場慣れしていない(一応は軍人として拳銃の嗜みはあるようだが)。そのせいか、調査など以外ではぞんざいに扱われることも多く、バリー・ザ・チョッパーの監視役など面倒事を押し付けられるなど苦労人の気質がある。
中盤、ブラッドレイ大総統の差し金によりマスタングの下から外され、北方司令部へ移された上、そこから更に左遷されブリッグズ要塞のアームストロング少将のもとに送られる。一応、この地で少尉へと昇格したが、肉体派だらけのブリッグズ兵たちからはあまり重用してもらえず、施設内の氷柱落としという雑務しか与えられていなかった。加えて、少将もマスタングと同じく大総統の座を狙っており、実質ライバルでもある彼女に仕えねばいけない現状に憤りをみせる場面もあった。
その後、少将の協力を得ようと要塞を訪れていたエルリック兄弟に再会。加えて要塞地下を掘り進んでいたホムンクルスのスロウスと遭遇する。苦戦の末になんとかスロウスを沈静化させることに成功(この際、銃で氷柱を撃ち落としスロウスに命中させ怯ませるという機転を見せた)。彼の掘っていたトンネルの通過経路と記憶している国内の大規模な内乱と照らし合わせ「国土錬成陣」の存在に気付くことになる。
「約束の日」にはブリッグズ兵と共に大総統府を占拠。眼前のブラッドレイに「(門を)開けたまえ、ファルマン君」と脅しをかけられるが、勝てる気がしない恐怖に震えて落涙しながらも「すみません、マスタング大佐。俺、ここで死ぬかも…」と彼に拳銃を向け抵抗する意志を示した(これにはブラッドレイも僅かにだが感心した様子を見せている)。
最終決戦後もマスタングの下には戻らずブリッグズに勤務している模様。またアニメ版『FA』での最終回では結婚し2人の子供をもうけている(目元が非常によく似ている)。