コルトピ=トノフメイル
こるとぴとのふめいる
「贋のアジトのどれかに誰かが侵入すればすぐわかるよ」
「僕のコピー“円”の役割もはたすから」
A級首の犯罪集団、幻影旅団メンバーの一人。団員ナンバーは12。
鼠色の長髪に青いコートを着る小柄な男性。素顔は髪で隠れており、隙間からギョロ目の片目が覗く。不気味な風貌とは裏腹に性格は大人しめかつ理知的で、人間らしい情も抱く。
具現化系の能力者であり、旅団内での役割は能力による盗品の偽造やメンバーの偽装死といった工作活動を主とする。用途が広く旅団の活動を様々な面でサポートしており、欠かす事の出来ない人材とされている。
戦闘力は未知数。旅団内の腕相撲ランキングでは最下位である所を見るに腕っぷしは強い方ではないと予想されるものの、戦いに臆するほど肝っ玉は弱くない。
『ヨークシン編』にて初登場。盗んだ競売品を能力で複製したり、旅団員を死体として複製して偽装死したりして旅団の競売品略奪計画を支援した。
また団長がアジトの在処を知る子供たちをマークし、警戒の為にアジトの複製を10つ作れるかと聞いた時には「50は平気」と返答。大量のビルを作り出し、調査に来たキルアを戸惑わせた。
団長が鎖野郎の目的に気付くと、盗んだ緋の目から偽造品の在処を察知しメンバーと共に急行。偽造品だと知らず緋の目を持って逃走したスクワラを追い詰めた。この際にスクワラの記憶を読み取ったパクノダに「記憶弾(メモリーボム)」を撃たれ、クラピカの人相を知った。
団長がクラピカに拘束され、ゴンとキルアとの人質交換を要求された際には、指示通りに動こうとするパクノダを支持。ルール優先でパクノダを止めようとするフィンクス・フェイタンをマチと共に足止めしようと立ちはだかった。
『G.I編』ではシャルナークの提案によって彼とシズクと共にグリード・アイランドに踏み込む。コルトピとシズクの能力を利用したシャルナークの検証によって、直ちにそこがゲームの架空世界ではなく現実である事を知った。
『暗黒大陸編』の直前に天空闘技場で行われたヒソカ対クロロの戦いでは、クロロの作戦により能力をクロロに譲渡し、ヒソカをはめ殺しにする。しかし、復活し旅団を一人残らず殺す事を決めたヒソカによってシャルナークと共に行動していた所を襲撃され、シャルナークともども惨殺されるという最期を迎えた。
- 「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」。
具現化系複合型能力。左手で物体を触り、右手からその複製を創り出す。生命体をコピーすることは不可能だが、「動かない物体」としてなら生物も複製できる。また、複製したものは“円”の役割を果たし、本物を触ることでコピーの位置を把握できる。建物を複製すれば侵入者を即座に感知可能(コルトピはそれを50棟以上同時に複製できる)。
他者の念能力をコピーすることはできず、念で具現化されたものや、念が付加されたものを複製しても外見だけの再現にとどまる。
複製したものはその大きさに関係なく、24時間経つと消滅する。
上述の通りコルトピはヒソカによって殺されるのだが、死亡シーンが描かれる直前にシャルナークが「コルトピ遅いな ウンコか?」と考える1コマがある。この一言のせいでコルトピが排便の最中に殺されたという不名誉極まりない印象を一部の読者に持たれてしまい、無惨な最期にもかかわらずしばしばネタ的な扱いを受けてしまう結果になってしまった。
団長にはコルトピとパクノダが常に護衛についていたことから、団長とのタイマン勝負を望むヒソカにとってはコルトピは長年邪魔な存在であった。ヨークシンシティ編で護衛がパクノダだけになった時に即座に団長とタイマンを仕掛けようとしていた事からパクノダの戦闘能力に関しては全く警戒していなかったと思われる。つまりヒソカはコルトピの補助団員としての能力を警戒しており、長年団長のタイマンの邪魔になった事から念入りにトイレで暗殺するというライバルの格が落ちてでも手段を選ばない方法で仕留めている。
コルトピにも切り札の念はあったはずだが、流石にうんこ中では切り札を使えずにあっけなくヒソカに暗殺されてしまった。
因みに天空闘技場編のキルア曰くトイレ中に暗殺するのは暗殺者の基本らしい。
王位継承編でもトイレで暗殺された人物は多数いるし、なんなら「敵陣で用を足すとか不用心過ぎるだろ」と苦言されている。