闇に光条ありき…その名はサイコソルジャー!
概要
ネオジオ発表以前の1987年に業務用で発売された。
人類を脅かす謎の生命体・屍愚魔に滅ぼされた世界の救世主たる光の戦士「サイコソルジャー」に選ばれた超能力戦士、麻宮アテナと椎拳崇の戦いを描く横スクロールアクションシューティングゲーム。
1Pは麻宮アテナ、2Pが椎拳崇。使用する技などは全く同じ。ただし変身アイテムを取った際は、アテナがフェニックスに変身するのに対し、拳崇は龍となる。
歌入りBGMを採用したビデオゲームの草分け的存在であり(本作の歌は清水香織が担当)、このゲームのBGMは『KOF'94』を初めとして、以後のKOFシリーズに様々なアレンジ版が登場することになる。
ストーリー
遥か昔、『屍愚魔』と呼ばれる異種生物がこの地上に存在した。
彼らは数々の古代文明を滅ぼし、世界を闇に包み込んだ。
しかし、勇敢な古代人達によって、地底の奥深くに封じ込まれた。
ところが一部の心ない者の手によって、その封印が破られてしまう。
『屍愚魔』は数千年の眠りから目覚めると、より凶暴となって人類の前に再び姿を現した。
人類はありとあらゆる手を尽くしたが、その全てが無駄に終わった。
最新の科学兵器すら、まったく用をなさなかったのだ。
人類は太古の偉大な予言者が残したという『予言』に最後の期待を託すのであった。
「永遠の眠りより醒めたる悪魔、この地上に再び、現れし時、遥か東の地より二人の光の戦士来たる。二人の『力』が合わさる時、闇は葬り去られるであろう。」
登場キャラクター
「がーんば!」
16歳のごく普通の高校生だが、生まれながらに超能力『サイコパワー』を持つ。
歌いながら戦うことでアテナのサイコパワーは上昇する。
彼女の超能力は先祖であるアテナ姫の能力を引き継いだもの。
中国人の少年、拳法の達人であり修行の末に超能力に目覚める。
何故か関西弁を喋る。
その他
- ゲーム中の麻宮アテナは赤いはちまきをしている。
- サイコソルジャーのテーマ、作詞は旧SNKの社長である川崎英吉氏。
- 実はサイコソルジャーのテーマ以外にも曲名不明の未使用とされるボーカル曲が入っているらしく、基板のサウンドテストモードで聞けるとのこと。→外部リンク
- 2019年、大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALのDLCにて、古代祐三氏によるアレンジ版「サイコソルジャーのテーマ」が追加。ボーカルは小寺可南子さん。
- スピリッツボードでのアテナは「サイコソルジャー」を「いにしえっぽい王国」の強制スクロールの仕様で再現した形となっている。
- 後に『サムライスピリッツ』を手掛けた足立靖氏(元SNK・現エンジンズ)曰く、制作中、川崎社長から「女性はもっとふっくらしているほうがいい」というオーダーがあったがこれ以上はアテナが太くなりすぎてしまうため足立氏の判断で翌日修正したフリをしてこれを躱した。
- 川崎「でや?」 足立『はい、ちょっと直しときました!』 川崎「ようなったやろ、この方がええんや」
- 「社長がこだわりたいのは女性の可愛らしさなのだと、自分なりに理解したうえで、キャラクターを見ての判断でした。そういった事をできるかできないか、は大切なコツだったと思います」