一般的なサンルーフ
文字通りボディの天井部分を開口部にした形態。
開口部をふさぐ素材にシート時の柔らかいものを使うキャンバストップと、(ふつう)金属板のスライドドアを使うレジントップがある。
キャンバストップはFiat“NUOVA”500で使用された(これの目的は空冷2気筒のエンジン音が車内にこもってしまうのを防ぐ事)事で有名で、日本でも採用例は少なくない。より開口部の大きいものをコンパーティブルとも言う。
レジントップはワンボックスカーを中心に1980年代から1990年代にかけてのRV車の上位グレードに装備された。日本では多雨に加えて住宅事情から独立したガレージを持たない家が多く、そのため劣化や取り扱い次第で雨漏りの原因となるキャンバストップではなく、レジントップのサンルーフが主流を占めた。
ガラスサンルーフ(ムーンルーフ)
レジントップタイプのサンルーフは、通常、ボディと同じ鋼鈑製、ないしアルミ合金製のスライドドア構造になっていたが、これに代えてフレームにはめ込んだ強化ガラスとしたサンルーフ。窓を開けず悪天候化でもある程度圧迫感を和らげる効果がある。当初採用したトヨタはこれをムーンルーフと呼称したが、商標権の問題から他社は揃って無難にガラスサンルーフと呼び、定着しなかった。
サンサンウィンドゥ
富士重工業(スバル)が4代目サンバー及び初代ドミンゴの後期型で採用。通常のレジントップサンルーフの左右部、ハイルーフの上部側面にハメ殺しのガラスウィンドゥを追加した形態。モデルサイクルの長いスバルが苦肉の策的に行ったものである。
プラグドアタイプガラスサンルーフ
ハイルーフ車のハイルーフ構造を大胆に切り欠いて、逆さ凹形状のガラスサンルーフを装着した形態。通常、フロントシート上部分もチルトアップ式のガラスルーフになっている。
開口部が大きく、開放感がオープンカー並みであることが特徴。
商標権の問題から、各社それぞれに名前があり、
などがある。