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ザ・サーガ・オブ・ダレン・シャン

だれんしゃん

「The saga of Darren Shan」 とは、イギリスの小説家「ダレン・シャン」による小説/自伝である。日本語版のシリーズタイトルは「ダレン・シャン」であるが、主人公である「ダレン・シャン」と区別するためこのタイトルで記事を作成した。
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「The saga of Darren Shan」 とは、イギリスの小説家「ダレン・シャン」による小説/自伝である。日本語版のシリーズタイトルは「ダレン・シャン」であるが、主人公である「ダレン・シャン」と区別するためこのタイトルで記事を作成した。


イギリスの小説家としての「ダレン・シャン」⇒DarrenShan

シリーズの主人公としての「ダレン・シャン」

ダレン・シャン



ダレンシャンは表記ミスであり別称。




「僕の名前はダレン・シャン。好きなものは……スパイダー‼」



あらすじ編集

ダレン・シャンは蜘蛛を愛でる趣味以外は普通の少年で、順風満帆な生活を送っていた。


そんなある日、ダレンは親友のスティーブ・レナードに誘われ、奇怪なサーカス「シルク・ド・フリーク」を見に行く事となる。


そこでスティーブ曰くバンパイアであるラーテン・クレプスリー

そのペットの毒蜘蛛マダム・オクタに出会う。


ショーを見てマダムに一目惚れしたダレンは、思わず彼女を盗み出してしまうのだが……。


概要編集

DarrenShan著の児童向けのバンパイア・ダーク・ファンタジー小説。全12巻+外伝。


運命の悪戯により吸血鬼と闇の世界に誘われた少年の旅路を描く。


作風としては1巻の「フリークショー」(奇形の人々のサーカス)の描写をはじめ、過激で残酷な表現が多いこと。間接的な性描写もある。死もテーマであるため、物語の途中で落命するキャラクターも多い。


そのため、英国の児童書の同期にあたる「ハリー・ポッター シリーズ」と比較して「光のハリポタ、闇のダレンシャン」などと言われることもあった。

(といっても、ハリポタは原作者が児童書を意識しておらず、ダレンシャンと同様に中盤~終盤にかけてダークな描写や人死にが増える。そのため、どちらも闇なのが適切かもしれない。まあそれでも、ダレン・シャンの方がグロテスクな展開は多い)


物語としての最大の特徴は「主人公の名前=作者の名前」であることで、これが最大の核心かつ伏線になっている。そのため、フィクションではなく自伝と見なすこともできる。


2000年に甥のためにおもしろ半分で書き始めたのが好評で、最初は1巻までの予定だったが出版社からの要望により長編作品になったという。


また、スピンオフ小説として主要キャラクターのラーテン・クレプスリーが主役の小説「クレプスリー伝説」が発売された。全4巻。


メディアミックス編集

漫画版編集

週刊少年サンデー」にて2006年から2009年まで連載された。作画は新井隆広

全12巻で、原作の一巻がコミックスの一巻に対応している。そのためやや展開が急ぎ足で省略もあるが、ストリーラインは原作に忠実。


結末を含め、少年漫画らしく日本人好みのアレンジが加わっている。また原作にある残酷な描写・過激なセリフなども表現が和らげてあり、読みやすくなってる。


全体的に評価は高く、アニメ化を望むファンも多い。


実写映画編集

実写映画は2009年から2010年に渡りイギリスを始め世界数カ国で公開。配給はユニバーサル・スタジオ


興行成績も全く奮わず、原作との相違点やオリジナル要素がかなり多く原作ファンの評判も悪いため、次回作の制作は白紙状態である。


タイトルと題材を使った別の作品として捉えて鑑賞したほうが良い。



【以下、物語の重大ネタバレを含む】













作中の組織と主なキャラクター編集

【🔴バンパイアとその関係者】編集

狼を祖先に持つという吸血鬼の一族。


不死ではないが、10年に1歳しか年を取らない生物。

日光に長時間浴び続けると危険だが、浴びた瞬間灰になるようなことはない。

テレパシー、高速移動(フリット)、催眠術など様々な特殊な能力がある。


バンパイア・マウンテンという堅牢な雪山を拠点とし、「元帥」と「将軍」がいる。

「銃や弓を使わない」といった掟と誇りを何よりも重視し、戦場に生きて死ぬ者が多い。


人の血を飲み干し殺すことはない。しかしそれに反対する分派が「バンパニーズ」として独立。両者は冷戦状態にあったが、遂に衝突し「傷ある者の戦」が始まる。


(ダレンの一行)編集

  • ダレン・シャン:物語の主人公。本作は全て彼からの視点で描かれる。普通の少年だが半バンパイアとなる。非常に数奇な運命を辿り、やがて最年少の元帥として「傷ある者の戦」の中心に立つ。
  • ラーテン・クレプスリー:一房の橙色の髪に頬の傷、赤いコートのバンパイア。ダレンを闇の世界に引き込んだ、バンパイアとしての師匠。かつては元帥を目前にしていた将軍だったが、一族から離れシルク・ド・フリークへ入った。
  • ハーキャット・マルズ:レフティ。デズモンド・タイニーに造られた小人「リトル・ピープル」。友としてダレンと旅を共にし、その中で自らの肉体に入っている魂(前世)を知ることとなる。

(バンパイア元帥)編集

  • バンチャ・マーチ:豪放で野性味あふれる戦士。ダレンとクレプスリーと共に「傷ある者の戦」の中心。素手と手裏剣を使う。元バンパニーズ。
  • パリス・スカイル:最年長のバンパイアで数々の伝説を持つ。
  • ミッカー・バー・レス:全身黒づくめ。比較的若いバンパイアで、何事にも反対せずにはいられない。
  • アロー:名前の通り、頭や腕に矢の入れ墨を彫っている。

(バンパイア将軍)編集


(その他のバンパイア)編集


(バンピライツ)編集

人間だが、バンパイアに協力する。

  • デビー・ヘムロック:クレプスリーの故郷にやってきたダレンと知り合い、親交を深めた少女。
  • アリス・バージェス:元警部の女性。連続殺人事件の捜査中にダレンらと出会い、バンパイアのことを知る。

【🔵カーダと同志】編集

バンパイアとバンパニーズの和解を進めていた一派。しかし……。



【⚫シルク・ド・フリーク編集

巡業サーカス。非常に珍しい、奇怪な者たちがショーを行う。




【🟣バンパニーズとその関係者】編集

かつてはバンパイアと同じ種族だったが、700年前に出来た「人を殺してはならない」という掟やバンパイアの階級制度に不満を抱いた者たちが独立し、バンパニーズと呼ばれるようになった。


種としては既にバンパイアと別物になっており、バンパニーズの血を流されると、人の血を飲み干さないではいられなくなる。また、血を多く飲むほど肌が紫になり眼が赤くなる。


バンパニーズ大王が率いる。


(バンパニーズ大王の一行)編集

  • スティーブ・レナード:半バンパニーズでバンパニーズ大王。ダレンの元親友だが、勘違いにより生まれた悪意により人としての情を失っていく。狡猾で極悪非道。
  • ガネン・ハースト:大王の側近。冷静沈着な参謀。バンチャの弟だが、バンパニーズに忠誠を誓う。
  • R・V:半バンパニーズ。自然と動物を守る理想主義者だったが、暴走して闇に堕ちることとなる。
  • ダリウス・シャン:スティーブとダレンの妹アニーの息子。バンパニーズの血を流しこまれている。

(バンペット)編集

バンパニーズに協力する人間で、銃や弓を使う。


(その他のバンパニーズ)編集

  • マーロック:バンパニーズの中でも人殺しを特に好み、一族から離れて行動している。狂っているが、理知的な面も見せる。

【⚪️一般人】編集


【🟡タイニーと子供達たち】編集

  • デズモンド・タイニー:ミスター・タイニーあるいはデス・タイニー(デスティニー)。物語の鍵を握る重要人物。
  • エバンナ:レディー・エバンナ。未来予知をはじめとした色々な能力を持つ「魔女」。

評価タグ編集

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