概要
バーサークフューラーに高速戦闘用の「シュトゥルムユニット」を装備した高速戦闘形態。
全体的にはジェノブレイカーに通じるコンセプトを持つ強化形態であるが、バランス性ではジェノブレイカーに劣るのは否めない。
巨大なシュトゥルムブースターにより最高速度が450km/hに向上し、圧倒的な機動力と荷電粒子砲による火力を活かした高速機動戦を得意とする。Eシールドの展開はできないが、腕部に装備されたアクティブシールドはガンブラスターの複数種類のビーム砲火斉射を防いでしまう防御力を持つ。
なおフリーラウンドシールドはジェノブレイカーの物に比べると小さいが、アームによって高い自由度を確保しているため(単なる強度は後発のフューラーが当然上として)防御性能としては相互相関と思われる。
また、エクスブレイカーはジェノブレイカーの物とは異なり、高速で敵を叩き潰すのが得意な戦法らしい。
しかし一方で、兵器として一つの完成品であるバスタークローの利点を持たず荷電粒子砲以外の火器類を一切装備していないため、汎用性に欠けるのが難点である。また、とてつもない速さからこの形態はパイロットに著しい負担をかけてしまうため、実戦に投入されたのはごく僅かである。
鉄竜騎兵団による中央大陸制圧時にのみ投入されたと言う資料もあるが、その後の時系列である凱龍輝のストーリーで赤い機体が登場している。
シュトゥルムテュラン
タカラトミーの公式サイトで公開されたWebコミック『ZOIDS妄想戦記』の「紅の未来・黒き過去」に登場した、ネオゼネバス帝国軍の「紅い疾風」ことカール・ウェンザー少佐の駆る深紅の機体色のシュトゥルムフューラー。
カラーリングも相まって、よりジェノブレイカーらしい外見になった。
同コミック内では、バーサークフューラーの2次生産ロットという設定がある。
シュトゥルムフューラーのデータは、後に「ブリッツ」と呼ばれるゾイドに利用されたという。
キット
旧トミーからはシュトゥルムユニット単体がカスタマイズパーツ CP-27として2001年に発売。シュトゥルムブースターや踵のスラスター、アクティブシールド(エクスブレイカー)が手動で可動する。後にコトブキヤのHMMシリーズでも同シリーズのバーサークフューラーに取り付け可能なアーマーとして単体で発売されている。
ポップアップキットは2003年にハピネット加盟店にて限定発売。成型色やステッカー以外は従来品と同じ仕様で、バーサークフューラーに組み替えることも可能。後にコトブキヤのHMMシリーズでもバーサークフューラーの素体とセットで2018年に発売されたほか、コトブキヤショップ限定品としてバーサークフューラーの装備もセットになった「シュトゥルムテュラン バーサークユニットセット」も同年に発売されている。
余談
- ライガーゼロとは異なりバーサークフューラーのCASによる換装形態はアニメ作品には一切登場しておらず、Ziユニゾン機であるバスターフューラーが登場したのみである。
- 同僚機であるダークスパイナーの強化バリエーションに、本機を参考にした「シュトゥルムスパイナー」が存在する。
- Nintendo Switchソフト『ゾイドワイルド_インフィニティブラスト』ではバーサークフューラーこそ実装されてないものの、シュトゥルムテュランのエクスブレーカー(刃は白)と「シュトゥルムブースターユニット」の名称で赤いシュトゥルムブースターが実装されている(一部装備できないゾイドがいるので注意)。エクスブレーカーは1度のアクションで3回連続で攻撃でき、シュトゥルムブースターは1度のアクションで2回突撃できるというお得仕様となっている。
- 特にシュトゥルムブースターは強こうげき(Xボタン)コンボを3度決めると自動で発動し突進攻撃が追加される(一部発動しないゾイドもいるので注意)。