ガンブラスター(ゾイド)
がんぶらすたー
旧ゾイドシリーズ展開当時、ヘリック共和国とガイロス帝国との間で勃発した第一次大陸間戦争時にヘリック共和国軍が投入したアンキロサウルス型砲撃戦用ゾイド。当時発売されていた旧シリーズの玩具カタログやTVCMでは、同じ砲撃戦用ゾイドのダークホーンの対抗機として設定されていた。
一際目を引く背部のハイパーローリングキャノンは実体弾やビーム砲などの十数種類もの武装を集約させたもので、全ての砲門による一斉射撃は毎分3000発もの射撃速度と圧倒的な破壊力を誇る。また、ビーム砲の周波数を変更する事で相手のEシールドを透過してダメージを与える事が可能で、後の年代(新ゾイドシリーズ)の第二次大陸間戦争で戦線に復帰した際には、鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)の主力ゾイドであるバーサークフューラーのEシールドを無効化し撃破するという快挙を挙げている(しかし、中央大陸に侵攻したシュトゥルムフューラーのアクティブシールドは貫く事が出来ず、逆に撃破されている)。
大小様々な砲身はマンハッタンにそびえ立つ摩天楼がモチーフとなっており、旧シリーズ当時は砲身に施された金色のコーティングにちなんで「黄金砲」とも呼ばれていた。
また、機体各部に配置された超電磁シールドホーンから発せられるシールドはジェノザウラークラスの荷電粒子砲であれば数十秒間は耐えられる防御力を持ち、グランチャーのジャミングに対してもある程度の効果はあると見込まれている。
トリガーハッピーな某ヒロインが好みそうなゾイドだが、残念ながらアニメには未登場。
HMM版キットでの専用機の説明書では存在が明示されているものの、値段を理由に購入を却下されている。
旧シリーズ末期の共和国ゾイドの例に漏れず、金色のメッキや白・青といった清潔感のあるカラーリングで統一されている。背部にはゾイドの戦闘能力を示すZEP(Zoids Energy Point)が示されたパワーエンブレムが付いているが、後述の新ゾイドシリーズでは何の言及もされておらず、謎のパーツと化している。
尻部の引き出し式のスイッチを入れると背部のハイパーローリングキャノンを回転させ、口を開閉(可動部は下顎のみ)しながら歩行するが、実際に全ての砲塔が回転・可動するというわけではなく、下部の砲塔群は非可動となっている。
新シリーズとして2001年09月27日に再販された際には水色やガンメタリックを基調とした寒色系のカラーリングに改められ、電池カバーの蓋がネジ止め式に変更、一部の砲塔や背部にあったチューブ状の造型が削除された。また、砲塔や目のパーツを含んだ金メッキのランナーがガンメタの成型色へと変更されたのに伴い、目の部分がオレンジの塗装で表現されている。