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概要

漫画『機獣新世紀ZOIDS』に登場するレイヴン専用のバーサークフューラー。

通称「狂帝龍」。

レイヴン自身による多数のゾイドを犠牲にした入念な戦闘実験を繰り返し、そこから得られた各種データを使ってドクトルFが設計・開発したワンオフのオリジナル機である。頭部の意匠や刺々しいパーツ、翼、カラーリングなどシャドーをモチーフにしたデザインが特徴であり、オリジナル機とは真逆のカラーリングになっている。

全体的にシュトゥルムフューラーにも似た機体コンセプトになっており、主な武装は口腔内の荷電粒子砲と、背部及び脚部に装備された八基のレーザーブレードルシファーブレード(堕天使光翼刃)」である。全レーザーブレードを使って突撃するという得意技を持つ。また、マグネッサーシステムを使用しているのかは不明であるが、「光翼刃」の名にふさわしく、レーザーブレードを使った飛行も可能である。

バスタークローとハイマニューバスラスターを取り去っていることから、汎用性とスピードは落ちているとも思われるが、それでもデススティンガーとは比較にならないほどの強大な戦闘力を発揮するとされる。

レイヴンの双子の兄のドニー・チェンが暮らしている超大型のオリジナルゾイドの「ホウライ」の近辺にて、バン・フライハイトシーザー・ザ・キングと一騎打ちをした。荷電粒子砲を持つこと以外は機体コンセプトが互いに類似している部分があったが、レイヴンのメンタルが弱っていたことと、バンの技術が向上していたり、シーザー・ザ・キングの戦闘力がレイヴンの想定を超えていたために、結果的に敗北した。

しかし、バンの腕前を認めてレイヴンは敗北を認め、とうとう二人は長きにわたる敵対関係を解消した。

クアドラエッジ

非公式の続編である『機獣新世紀ZOIDS EX』では、シャドーがレイヴンを捨てて、本来のパートナーであるギュンター・プロイツェンの下に付いたため、シャドー前提で操縦していたシャドーエッジをレイヴン一人では扱う事ができなくなったことと、オーガノイドによるパワーアップが失われため、一部の性能を落として安定性を獲得したのが「四重翼」こと「クアドラエッジ」である。

「堕天使光翼刃」が半分の四基に減らされ、一見すると攻撃力は低下したが、その代わりに機体が軽量化されており、シャドーエッジに引けを取らない格闘戦性能を発揮する。また、突撃技も仕様が変更されている。なお、「光翼刃」が減っているものの、問題なく飛行もできる。

覚醒したジークを更にパワーアップさせる為の特訓に付き合い、ドニーもサポート役としてレイヴンと共にクアドラエッジに搭乗した。

オーガノイドが不在にもかかわらず、前回とは異なりバン達を圧倒するという性能を見せつけるが、バンの想いを受けてジークが真の力を目覚めさせた事により形勢が逆転し、コンバットシステムが破損したために戦闘の継続ができなくなった。

その後は、『機獣新世紀ZOIDS EX』が更新されていないこともあり、顛末は不明である。

余談

  • 「クアドラエッジ」の「クアドラ(Quadra)」は英語の「Quad」(「4」)に由来しており、クァッドライガーの名称と同じ語源である。
  • ドクトルFは公式のバトルストーリーにも登場する。。アーバインの義眼を作った人物でもある。アニメ版のドクター・ディへのアンチテーゼ的なキャラクターであり、帝国軍のゾイド科学を100年以上前進させたとされる超天才。ジェノザウラーデススティンガーバーサークフューラーを開発し、「古代の人型ゾイド」であるギュンター・プロイツェンのバイオグラフィーやシャドーの秘密をも把握し、「D計画」の中核であるという最重要人物の一人であるとされるが、『機獣新世紀ZOIDS EX』の更新の事実上終了に伴い、ドクトルFについての詳細は不明となっている。バトルストーリーではガイロス帝国(あるいは後のネオゼネバス帝国となるゼネバス派所属かもしれない)のオーガノイドシステム研究に関わっていた科学者らしく、帝国摂政プロイツェンに対しての報告書で、オリジナルのオーガノイド(デススティンガー)の暴走の懸念を表明し、その危険性を警告していた。それ以上の出番はないため、詳細は不明。

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