勇猛なる森の戦士ウェルダーの友にして親友、その名はジェイド。
ウェルダーがハンターに襲われそれ以降彼は心を閉ざしたかのごとくコアとなり眠り続ける
ウェルダーにとってジェイドは親友であると同時に希望の象徴であり何よりもかけがえの無い存在である。
概要
CV:???
ウェルダーのフェイトエピソードでのみ登場していた星晶獣。ウェルダーの幼少期からのつきあいであり、彼の親友であったが、ある時を境に彼を残して星晶となって眠ってしまい、彼の問いかけにも何も反応を示さなくなった。その後彼は遺跡の祭壇に星晶を隠して旅に出て、主人公らと出逢うこととなる。そんな彼が騎空団の仲間になるきっかけも「眠っているジェイドが目を覚ました時に彼に多くの伝説を語るため」であり、ウェルダーとは切っても切れない関係であることがわかる。
名前のジェイドは「翡翠」という意味であり、ウェルダーがジェイドの瞳の色から宝石の名前を元に付けたレンジャーネームである。
そんな彼だが遂に2017年6月30日に配信されたグランブルーファンタジーにおけるイベントで登場。グラフィックも描き下ろされ、ようやくプレイヤー達の目の前に現れることとなった。
性格
元々は人懐っこい性格であり、言葉は喋るが「あ~」「ふぁ~お」といったいったしどろもどろなものでしかなく、言葉を介したコミュニケーションはできないが、持ち前の性格と人畜無害そうな外見で多くの人々と打ち解けた。星晶獣だが特筆した戦闘能力は無く、幼いウェルダーとの出会いによって共に森のハンターを追い返すほどの力を付けるようになった。
関連タグ
この先、イベント「俺たちのレンジャーサイン!」のネタバレを含みます
真相
その彼の正体と真実そして一人と一匹の物語は悲壮感に満ちたものだった。
イベント「俺たちのレンジャーサイン」にてついに再会を果たしたウェルダーとジェイド。しかしジェイドの姿はかつての愛くるしい姿とはかけはなれた歪な姿となり狂乱状態に陥り自我をなくし二人にとって大切な場所でありかけがえのない故郷を自身の手で破壊していく。そしてウェルダーがジェイドを止めるため体をはって説得をし一時的に自我を取り戻しその場を離れる。
故郷を守るかジェイドを守るか苦悩するウェルダーと一行の前にエルステ帝国皇帝ロキ、そしてフェンリルからジェイドに関する驚愕な事実が明かされることとなる。
ジェイドはかつて覇空戦争時代に存在していた失敗作の星晶獣の再利用を図る研究所の実験台であり、空の民と出会う事をトリガーとして意図的に暴走させる「狂乱機能」、そしてその果てに周りを巻き込みつつ自らのコアを破壊する「自爆機能」を搭載した設計が施されていたことがロキから語られる。
覇空戦争に投入された際には「狂乱機能」が何らかの機能不全を起こし発動する事は無かったが、星晶となって眠る間に自己修復機能が働き「狂乱機能」が完治してしまう。
だが彼は「狂乱機能」に抗い、破壊活動も自身が自爆した場合を想定し愛する故郷の人々そして親友ウェルダーとその仲間たちを巻き込まないため遠ざけるためのものであった。
結末
ジェイドを助けるためについにウェルダー一行は立ち上がる。
村人たちもジェイドを助けるために彼らに協力を要請、どんなに希望が小さくとも彼らは決して最後まで諦めないことを心に誓う。
そして一行はかつて一人と一匹の誓いの場所「アジト」でジェイドと対峙。
ルリアの力を解し、ウェルダーはついにジェイドとの意思通過に成功する。ジェイドは自身の破壊活動を止めるため身体を止めてくれと一行に頼むも、かってに身体が動き出し再び狂乱状態に陥る。すでに自身の力だけではコントロールが出来ない状態にあり自爆機能が発動するのは時間の問題であった。
ウェルダー達はジェイドを救うため、その実体を何とかして止めようとするも円状の緑色の光を放ちついに自爆機能が発動してしまう。ジェイドは「うぇるだーありがとう」「みんなにごめんなさい」といい最後の別れの言葉を交わす。ウェルダーは親友と最後の時を過ごす覚悟を決めビィ達に礼を言い、いつもの「レンジャーポーズ」を決めジェイドのいる不安定な空間に飛び込む。
その空間でついにウェルダーはかつての愛くるしい姿のジェイドと再会を果たす。
しかし何があってもウェルダーには生き続けてほしいジェイドは「うぇるだーにはみらいがまってるみんながまってる」と言い仲間たちの元に帰るよう説得する。しかしウェルダーは決して諦めずに「おまえと一緒でなければ帰らない」「親友は一緒にいるものだろ?」といい帰る事を拒む。
二人がその思いを語り合うその途中いきなり空間が崩れ始める。ジェイドは「もう十分だ」といい再びウェルダーを説得しようとするが、ウェルダーは彼にまだ見せたかったものは見せていないと言うと彼を抱きかかえ歪な空間から脱出しようとする。もといた空間の入り口が閉じてしまう。絶体絶命のウェルダーとジェイド。しかし閉じた空間を破りフェンリルと騎空士一行が彼らを救出に赴き間一髪で脱出に成功する。
そして騒動から数日後、森の里は徐々にだが活気をとりもどしていた。出港準備中のグランサイファーの中でウェルダーはビィ達にある物を見せる。それはまるで生き物のような暖かい深い緑色の結晶。ウェルダーを救出した際に彼が胸に抱えていたジェイドのコアの欠片だった。ロキの話によると全空のどこかにある稼働中の星の民の研究所でコアを元にジェイドを再生させることが可能だという。彼らは今日もどこかの空を飛び続け旅を続ける。いつの日かその再会を夢見て...
余談
概要で説明したイベント内でプレイアブル化や召喚石の配布がされなかったのはあくまでイベント内の演出だと言われている。それだけにこの一人と一匹の再会をせつに願うプレイヤーが後をたたなかったという。実際にイベントクリア時に入手できる称号も非常に演出のかかったものとなっており多くのプレイヤーを涙させたほどである。
ジェイドとの戦闘時、特殊技を使用する際にウェルダーにだけには攻撃しないようになっている。
その後、2019年5月7日のぐらぶるっ!において、まさかの再登場。この時は開催中のイベントに登場するボスがジェイドのコアを吸収しようとする衝撃の一幕なのだが、そこは『るっ!』なのでオチは……お察しください。
これがイベントのサイドストーリー入りを意味するのかは不明……だった。
2020年5月1日、遂にレンジャーサインがサイドストーリー入り。先月にはサイドストーリー以外で入手手段がないキャラがサイド入りした事で入手が可能となった為、そこからのまさかとも言えるサイド入りは驚きの声があるに違いない。
(ウェルダーの最終上限解放も同時に行われたが、最終的にジェイドはプレイアブルされなかった)
2022年12月末開催のイベントである天上劇団もぐら座では、名前こそは出さなかったが「ウェルダー君とその親友も~」とハールート・マールートが心配をしている一面を見せた。