概要
ワンパンマンに登場するキャラクター、ジェノス×サイタマの腐向けカップリングを描いた作品に付けられるタグ。
逆の場合はサイジェノとなる。
媒体としては原作者ONEが個人サイトで連載しているもの(以下、ONE版と記述)、これを村田雄介がリメイクし「となりのヤングジャンプ」にて連載しているもの(以下、村田版、リメイク版と記述)、アニメ1期(マッドハウス制作)・2期(J.C.STAFF制作)があり、それぞれ微妙に展開やセリフ回しなどの差異があるが、以下の記事ではこれらをまとめて記載する。
サイタマとジェノスは師弟関係である。
(師=サイタマ 弟子=ジェノス)
二人の年齢はサイタマが25歳、ジェノスが19歳でサイタマの方が6歳年上。
身長はサイタマが175cm、ジェノスが178cmとジェノスの方が若干高い。
(以下、ネタバレ含むので注意)
二人の出会いは偶然で、怪人モスキート娘と戦って敗北し、自爆寸前だったジェノスを通りがかりのサイタマが助けたことだった。自分では全く歯が立たなかった相手を平手打ち一発で倒したサイタマの強さに驚き、ジェノスは彼に弟子入りを志願する。
(ちなみにここでジェノスに名前を問われるまで、なんと読者でさえもサイタマの名前を知らなかった)
その後ジェノスはサイタマの圧倒的な強さの秘訣を探るため、5日間もの間彼を調査という名目でストーカーし、挙句自宅に押しかけて「弟子にしてほしい」と頼み込む。(ova1巻参照)この間、彼は「サイタマ宅の向かいのマンション屋上にテントを張り、望遠鏡でサイタマの行動を逐一撮影・録画する」「サイタマがファミレスで頼んだポテトに強さの秘訣があるのではと疑い、こっそり一本抜き取る」などの様々な珍行為に出ており、視聴者を震撼させた。
その後も彼は何度かサイタマ宅に押しかけており、サイタマにヒーロー協会の存在を教えたのもジェノスである。当初はヒーローに興味がなかったジェノスだが、サイタマが「一緒に登録してくれたら弟子にしてやる」と条件を出した途端、「いきましょう!」と華麗な掌返しを見せた。
ちなみに彼の掌返しはこれに止まらず、one版114話ではネオヒーローズに移籍しようとしていたはずが、サイタマが「俺はいいや、めんどくせえから」と言った瞬間「じゃあ俺もやめときます」と大ゴマで言い放ち、ヤキモキしていた読者を宇宙猫顔にさせた。
こうして正式に弟子入りを果たしたジェノスだが、それだけでは飽き足らずついにサイタマ宅への同棲…もとい、同居を申し込む。
その際、彼は馬鹿でかいリュックサックとともに分厚い札束を叩きつけ、「部屋代払います」と金に物を言わせた強引な方法で同居を勝ち得た。サイタマも一度は断るが大金を前にして「…ちゃんと歯ブラシ持ってきたか?(CV:古川慎)」と承諾してしまう。しかしサイタマはその後も変わらず慎ましい生活を続けており、この時ジェノスが渡した札束には一切手をつけていないと原作者のONEは語っている。
ジェノスは相手がたとえ目上であっても基本的に横柄な態度で接するが、師であるサイタマと自身を救ってくれたクセーノ博士に対してだけは敬語で接する。
ジェノスのサイタマに対する尊敬の念は強く、ヒーロー認定試験で彼がC級認定された時は責任者に直訴しようとしたり、(その際は「俺が恥ずかしいから!」と止められた)サイタマ宛てに匿名の中傷文が送られてきた時は怒りを露にした。
ジェノスがサイタマに執心するのは、4年前に故郷や家族の命を奪った暴走サイボーグに復讐するため、サイタマのような圧倒的な力を得たいと思っているからであるが、話が進むにつれて彼の強さのみではなく、人柄や信念など彼そのものに対する敬愛を深めているように感じられ、一部の大人のお友達を沸かせている。
例えば、リメイク版28撃目(アニメ9話)では、自ら芝居を打って泥をかぶったサイタマに対して「もしサイタマ先生が本当に追い詰められるような事があったら…その時こそ、俺が」と、彼を守ろうと決意を新たにするようなモノローグが描写されていたり、アニメ7話のオリジナルでは、隕石による被害の濡れ衣を着せられ弾劾されたサイタマに対し、「俺は、サイタマ先生より優れた人間を見たことがありません」「たとえ世間に評価されなくても、俺は先生についていきます」と誓っている。これが果たして単純に「強さ」に惚れ込んでの「尊敬」に留まるのだろうかと、様々な議論を呼んでいる。
話が進むにつれてサイタマの周りには他のヒーローたちも集まるようになるが、ジェノスは彼らに対しても「弟子入りしようとしているのか?」と疑うなど、サイタマに意図を持って近づく人間を警戒するそぶりを見せている。自分以外に弟子ができることを阻止しようとしたり(リメイク版90撃目他)サイタマをライバル視する忍者、音速のソニックに対し「変質者」「悪質なストーカー」とけなして排除しようとするなど、同担拒否とみられる行動をとっており、多くの読者に「お前が言うな」と総ツッコミを受けた。
サイタマの方はというと、特段ジェノスに対して特別な感情を持っているようにはみえない。(ジェノスからサイタマへの感情が大きすぎるとも言えるが)
しかし、そもそも彼は基本的に他人への興味関心が薄いので、むしろ「名前を覚えてもらえている」「弟子入りと同居を許されている」「たまに心配してくれる」…これだけでも懐に潜りこめている方なのかもしれない。
たとえば、アニメ9話でほぼ全壊状態のジェノスに「おま…生きてんのか、それ!?」と慌てたり、リメイク版83撃目で壊れているジェノスの姿を想像し、「やっぱいくか」と腰を上げるなど、ささやかではあるが弟子を心配する様子も見られる。またドラマCDではジェノスを夏祭りに連れ出したり、OVA2巻では2人で銭湯に行ったり、リメイク版イラストでクリスマスに2人で炬燵でおでんをつつくなど、季節の行事や日常を仲良く楽しんでいる姿も見られ、その都度ファンを沸かせている。
さらにドラマCD「サイタマ、テコ入れする」ではなんとサイタマがジェノスとの共同提案により自身の服装を猫耳+全裸+ボディペイントに変えるという荒技をやってのけ、もはや公式が病気状態である。
他、アニメのミニコーナー「ワンパン☆はみ出し劇場」ではパペットサイタマが告知をするパペットジェノスを応援したりしている。(頑張れジェノスー、ジェノスカッコいい!、ジェノス、ファイト💕など)またパペットジェノスは彼の決め台詞「焼却!」になぞらえた「忘☆却!」という謎の技を使えるという点でも視聴者を驚かせた。
ざっとこんなところだが、本家リメイク共に現在進行形で供給が増えており、グッズなど他媒体まで含めると数え上げればキリがない状態である。
「もしもし サイタマストラップについて話があるんだが
その前に在庫全部下さい」
中の人関係
サイタマ役の古川慎氏とジェノス役の石川界人氏は、実は古川氏のテレビアニメ初主演作である『ゴールデンタイム』において共演しており、それぞれ主人公の多田万里、万里の友人の
柳澤光央を演じている。
他の共演作だと『ハイキュー!!』では中学生時代の同級生かつ元チームメイトであり、アニメ第2期終了後に発売されたゲーム『ファイアーエムブレム風花雪月』では同じ国出身の幼馴染かつクラスメート同士となっている(更に学校が舞台で、教師となる主人公は先生と呼ばれている)。