概要
ツーリングを意識したパッケージングが特徴で、旅バイクの定番として支持されていた。
ジェベル250
DR250Sのバリエーションとして1992年に登場。
エンジンはDR譲りの油冷単気筒を装備。
ヘッドライトの大型化とフロントフォークの正立化が主な変更点で、それ以外はほぼベース車のままであった。
1996年にはベースとなったDRのモデルチェンジを受けて、ジェベル250XCに進化。
一般的にジェベルと言えばこのモデルを指す。
大型ヘッドライトの他、17リットルもの巨大な燃料タンク、フルカバー形状のハンドルガード、大型のリアキャリアを標準装備し、ロングツーリングにおける利便性を向上させた。
当時のライバルにホンダのXR250BAJA、ヤマハのTT250Raidがあったが、本車はパワーや燃料タンク容量で勝っており、それらが生産終了した後も最後までラインナップされ続けていた。
環境規制の強化により、2008年をもって生産終了。
以降、スズキは国内において軽二輪クラスの公道用オフロードバイク自体を発売していない。
ジェベル200
SX200Rのバリエーションとして1993年に登場。
ジェベル250に較べると一回り小柄だが、30万円台前半という車体価格の安さと低燃費を武器にセールスを伸ばし、ロングセラーとなった。
2005年に生産終了。
ジェベル125
SX125Rのバリエーションとして1993年に登場。
ジェベル200のボアダウン版であり、エンジン以外の装備は200と同等。
125ccクラス特有の維持費の安さが魅力であったが、一足早く1999年に生産終了。
余談
車名の英語表記は「DJEBEL」であるため、ネットなどでは「ドジェベル」と呼ばれることがある。
もちろん、正規の読みでは先頭のDは発音しない。