概要
インドネシアのジャワ島などで何度も発見されている身長15~20㎝ほどの人型の存在のミイラで、呪術師によると山羊や人間の血を与えることで使役される吸血鬼の使い魔であるといわれる。
2016年12月5日に、北セブル島のホープアイランド総合公園の木に括り付けられたミイラを、同地区の村長が発見し、その正体をめぐり騒ぎとなった。
発見されたミイラは、身長は10㎝ほどで眼窩は窪み肋骨が浮いており、髪は黒く長く鋭い牙と爪を持っている。
驚いた村長が地元の呪術師に確認すると、これこそが伝説の妖精であるジェングロットであることが解ったのである。
その正体は不死の力を得ようと姿を変えた人間であるともいわれる、浅黒い肌をした体長が約10~20cmの小人サイズの吸血鬼で、長く伸びた髪と鋭い爪を持ち、髑髏のような顔からは鋭い牙が突き出ているという特徴を持つ。
地中や壊れた家の屋根、巨木の幹などに住んでおり、人間の生血を啜る。
さらに天災などの災害を引き起こす術を身に付けているともいわれ、現地の霊媒師が儀式を執り行う際にしばしばその姿を見せる事もあるともいわれている。
この様に恐ろしい一面を持つ一方で、“生き人形”として信仰の対象になっており、死後は霊媒師たちに使役され、餌として人間や家畜の血が与えられているといわれている。
実は…
1970年代以降、同国では何度もこのようなミイラが発見され、その度に好事家向けの展示会などが定期的に開催されているが、その正体は猿を加工して造られたものであるとされる。
地元警察は「いたずらであると思うが、過剰に怖がらずに犯人捜しなどをしてパニックにならないように」と声明を発表している。