概要
マリオカートシリーズに登場する、標準的な性能のカート。ゴーカートのような見た目をしている。
初登場は『マリオカートDS』。デザインや名称は各作品ごとに異なり、それぞれの作品を象徴するカートである。
上述の通り、目立つような短所がないので、「迷ったらとりあえず選んでおく」候補になる。しかし裏を返せば目立った長所もないので、勝率は腕前に左右される。初心者向きでも玄人向きでもあるカートである。スタンダードで入門し、慣れたらカスタムを楽しみ、極めたらスタンダードで腕を試すのも一興。
作品別の解説
マリオカートDS
本作はまだバイクやATVが登場する前の作品であり、「スタンダード○○(末尾にキャラを表すアルファベット2文字)」という名称になっている。
本作では各キャラごとに使用できるマシンの数が各キャラ用2種類→各キャラ用3種類→3種+他キャラ用4種→全36種といった形で増える。(NPCは各キャラに対応した3種のマシンのみに乗車する。)
各キャラ用に用意された3種のカートは、高性能・低アイテム運型、中性能・中アイテム運型、低性能・高アイテム運型に分けられ、スタンダードは必ず中性能型となっている。
36種の中には、同形式のキャラ違いのカートも含まれており、もちろんスタンダードも条件を満たせば、全員分使える。
さらに、本作での性能は重さ以外はすべてカートのみに依存する仕様となっているため、厳密には本作ではスタンダード=標準性能とは言い切れない。強いて言うならば、マリオ用のスタンダードMRと、ワルイージ用のスタンダードWLが本作で一番標準的な性能となる。
マリオカートWii
「スタンダード・カート」表記。本作では軽量級・中量級・重量級の3つの重量区分ごとに指定されたマシンを選ぶ方式となっているが、いずれの区分でも共通して存在するマシン。デザインはほぼ共通で、重量区分ごとにS、M、Lの表記が末尾になされる。
性能はいずれの区分内でも平均的なもので、普段両極端な性能になりがちなクッパやワリオでもバランスよく走れる。
本作からバイクが登場。バイク版のスタンダードはスタンダード・バイクで重量区分ごとにS、M、Lが付くのもカートと同じ。そちらはスタンダード・カートに比べて軽快な性能でウィリーも可能だが、ドリフトが滑りやすく接触に弱い。
マリオカート7
本作以降はフレーム、タイヤ、グライダーの3種を組み合わせたカスタマイズを行うシステムに変更された。
本作にはバイクが登場しないため、フレーム名が「スタンダード」になっている。例にもれず良くも悪くも標準的な性能。
カスタマイズの自由度が上がったことによって自分が重視するスペックを強化しやすくなり、どちらかというとタイヤの選び方で性能が大きく変わりやすいため、スタンダードは選択肢の一つに落ち着いている。
マリオカート8
『マリオカート7』に引き続きフレーム、タイヤ、グライダーを組み合わせるカスタマイズ式であり、バイクが復活したためフレーム名が「スタンダードカート」になっている。
従来通り性能は標準的だが、本作には加速値に小数点切り捨ての仕様が存在し、加速の目盛りをぴったり合わせないと小数点分だけはみ出た性能が無駄になってしまうため、よく考えてカスタマイズする必要がある。
本作でATVバギーが新たに登場し、バギーのスタンダードは「スタンダードATV」。そちらはスピードや重さに優れたパワー型のマシン。
逆にバイク版スタンダードである「スタンダードバイク」は加速やコーナリングに優れた軽快な性能を持つ。
マリオカート8デラックス
デザインは『マリオカート8』と同じ。
前作で足かせになりがちだった加速性能の小数点切り捨てがなくなり、コース追加パス第2弾のアップデートで重さの小数点切り捨ても廃止されてカスタマイズがより自由にできるようになり、加えて各キャラクター自体の加速性能も上がっているのでだいぶ走りやすくなった。
さらにコース追加パス第4弾のアップデートでスタンダードカートはミニターボ値が少し上昇した他、多くのキャラクターやタイヤのスピードやミニターボ値も強化されたため、それまで強いカスタマイズが限られていたオンライン戦にも投入しやすくなっている。
マリオカートツアー
本作では作品を象徴するカートがスケルトンになっているため、従来のようなスタンダードカートも登場しないと思われていたが、2020年11月に開催された「マリオVSルイージツアー」で『マリオカート8』に登場したマリオとルイージのカラーリングのスタンダードカートがそれぞれ「スタンダード8レッド」、「スタンダード8グリーン」として登場。ただしそれぞれ860円ずつの課金が必要なスペシャルオファーでしか入手できず、購入が可能なツアーも「マリオVSルイージツアー2020」と「マリオVSルイージツアー2022」しかない。
翌年の「マリオVSルイージツアー2023」では復刻されなかったうえ、2023年10月からは2022年10月～2023年9月のツアー内容を1年周期で使い回していく事が発表。これらのツアーの中にスタンダード8の2台が復刻されたツアーはなかったため、現在はどちらも新規入手が不可能…と思われていたが、2024年9月18日～10月5日に開催されたアニバーサリーツアー2024でついにこの2台が2年ぶりに復刻された。スタンダード8レッドは無料のツアーギフトから、スタンダード8グリーンはゴールドパスに加入すると受け取れるようになるゴールドギフトからゲットが可能。
スペシャルスキルはスタンダード8レッドがミニターボプラス、スタンダード8グリーンがジャンプアクションプラス。
マリオカートライブホームサーキット
現実の巨大なラジコンのカートと連動してプレイする作品であり、マリオやルイージが乗っているカートもかなり大型になっている。
ゲーム内でもそのデザインのカートが「スタンダードカート」として登場。コインを集めていくとゲーム内でマシンパーツの着せ替えが可能。
ペーパーマリオカラースプラッシュ
ストーリー終盤にルイージが『マリオカート8』デザインのスタンダードカートに乗って登場。クロクッパ城へ繋がるレインボーロードをマリオを乗せて走ってくれる。
ペーパーマリオオリガミキング
本作でもオープニングでルイージがマリオをこれに乗せてオリガミまつりへと訪れている。また、終盤では……。
