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概要編集

宇宙から届いた謎のDNA情報がもたらすSFバイオホラー。


未知の存在と人間のDNAから生まれたシルは、カナダ出身の女優ナターシャ・ヘンストリッジが担当。おしげもなく裸体をさらし、未知の存在のDNAを持つという説得力を感じさせる独特の風貌から当たり役となり、3作目まで出演した。


シルの正体と彼女が見る異星ののデザインは、『エイリアン』のデザイナーである画家H.R.ギーガーが担当した。

センシティブな作品


ギーガーのタッチそのままの姿は恐ろしい。だがそれがいいクリーチェス好きには評価が高い。


「スピーシーズ」の名を冠した作品が数多く製作されているが、関連があるのは4作目までである。ただし、4作目は世界観は同一なものの、繋がりはかなり薄くなっている。


1のあらすじ編集

人類が地球外生命体に向け宇宙に信号を送って20年後、無限エネルギー確保を可能とするメタン触媒の構造式と、未知の存在のDNA情報が人類の元に届く。


研究機関の研究員たちは、未知のDNAを人間のDNAに結合させ、新たな生命体を創造した。

その生命体は成長速度が異常に早く、3週間で可愛い少女に成長し「シル」と名付けられるが背中には鋭い突起物が生えていたのだ。

そのため恐れをなした研究員によって、毒ガスで処分されることになってしまう。

しかしシルは死なずに脱走し、さらに研究員たちが知らない間に美女に成長してしまった。


切羽詰まった研究機関は霊能力者のダン、人類学者アーデン、分子生物学者ローラ、問題解決屋プレスの4人を呼び追跡チームを結成したが…


そのころシルはある目的のために行動を開始する。

センシティブな作品


シリーズ一覧編集

タイトル公開監督
スピーシーズ 種の起源1995年ロジャー・ドナルドソン
スピーシーズ21998年ピーター・メダック
スピーシーズ3 禁断の種2004年ブラッド・ターナー
スピーシーズ4 新種覚醒2007年ニック・ライオン

配給はMGMとUIP。


  • 2は軍の研究所で生まれたシルのクローン「イヴ(演:ナターシャ・ヘンストリッジ)」と、火星帰りで徐々に変異していく宇宙飛行士「パトリック」が主な主役。また、パトリックの部下で同じくエイリアンのDNAに感染してしまう「アン・サンパス」や、パトリックが生み出した大勢の子どものエイリアンが登場する。
  • 3はイヴの忘れ形見の「サラ(演:サニー・メイブリー)」と、パトリックによって地球上にばら撒かれたエイリアンの混合種の生き残りたちが登場。サラのDNAによって完全体になるために襲撃してくる。
  • 4は元研究員のトムに育てられ、今では大学で働いている「ミランダ(演:ヘレナ・マットソン)」は自身がエイリアンのDNAから造りだされたことを知り、本能のままに暴走することに苦悩する。舞台はメキシコへ移り、元研究員フォーブスの造りだした尼僧姿の女エイリアン「アズーラ(演:マーリーン・ファーヴェーラ)」やエイリアンの混合種たちと戦うことになり…

本シリーズのエイリアンの特徴編集

※1 一部資料ではタイトルである「スピーシーズ」が種族名として用いられる場合もあるが、劇中では原語版で一度しか使われていない(日本語吹き替え版では一貫して「エイリアン」呼び)

※2 後付け設定が多く、中には前作の描写と矛盾しているものもある。


  • 外見は普段は人間と変わらなく、特に女性は絶世の美女なのだが、メイン画像のようなエイリアン体に自在に変身できる。

  • 身体能力、知性、学習能力共に非常に高く、すぐに言語を理解して容易に人間社会に順応できる。再生能力も有しており、頭を吹き飛ばされても脳ごと再生できる。とはいえ決して不死身ではなく、後述の弱点以外にも劇中では様々な要因で死亡している。

  • 誕生から短期間で2次性徴直前くらいまで急成長し、生後約2~3週間で体内で生成された大量の触手が皮膚を突き破るか鼻や口から飛び出し、本体を包み蛹になり、短時間で成人の姿になり羽化する。

  • 成体は生殖本能が非常に強く、人間や同族と交わり繁殖しようとする。シリーズごとに描写に差異はあるが、性行為から数分~数時間で胎児が急成長し、母体を突き破り誕生する。当然母体が人間なら死亡してしまう。

  • パトリックのように人間が遺伝子に汚染され後天的にエイリアン化した場合や、イブやミランダのようにちゃんとした教育をうけた場合はある程度理性を保つことができるが、最終的には本能に負けてしまい、繁殖を優先するようになる。

  • 遺伝子的な異常に非常に弱いのが弱点。2では、パトリックの部下の「ギャンブル」が、遺伝子疾患のキャリアだったためエイリアン化せず、彼の血液がエイリアンにとって致死性の猛毒であったため、勝利に貢献した。

  • もう一つの弱点は人間とエイリアンとの遺伝子の割合のバランス。50%づつだったシルやイヴは問題なかったが、1では人間の遺伝子なしの100%エイリアンを作ろうとしたら無制限に成長するただの肉塊となり、2で生まれたパトリックの子供(3の混合種)も、3で免疫が非常に弱く短命であることが判明している(1のラストで誕生したシルの子供も、仮に生き残っても短命だった可能性がある)。また、3のサラは純血種と呼ばれているが、実際には人間の遺伝子が「つなぎ」として僅かに含まれている。そのせいかかなり繁殖相手にこだわるようになってしまい、劇中では繁殖できずじまいとなっている。
    • シリーズのエイリアンの中でサラは唯一生き延び、新たに作られた男性体の純血種と共に何処かへと去って行ったが、「夫」の方は遺伝子操作で不妊となっている上に、仮にそれがなかったとしても上記の理由から自然繁殖がほぼ不可能と思われる。

  • ミランダをはじめとする4のエイリアンは遺伝子操作で生殖機能を失わせることである程度人間と共存できているが、なんかの切っ掛けで機能が復活する恐れがある。ミランダは劇中で蛹化して羽化しなおしたことで生殖機能と本能が蘇ってしまい、最終的に母子ともに死亡したものの妊娠している。

関連タグ編集

ホラー映画 SF映画 SFホラー 映画の一覧

ギーガー 女怪人 エログロ


外部リンク編集

スピーシーズ 種の起源 - Wikipedia

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