概要
遊戯王OCGのルールの1つで、従来のルールの「マスターデュエル」を基にしている。
元々はアーケードゲーム『デュエルターミナル』用に作られたルールである。
その後、様々な媒体で変化していき、現在の形に至る。
共通して「モンスターカードゾーン、魔法&罠カードゾーンは3枚」、「少ない枚数の構築と半分ほどのライフポイント」「メインフェイズ2は存在しない」でデュエルする。
主なスピードデュエル
遊戯王 デュエルターミナル
マスタールール・マスタールール2をベースにしている最初期。
デッキは10枚で、フィールド魔法を使用するゾーンが無い。
バージョンアップの際にライフポイントの数値や手札やエクストラデッキの枚数が変動しているが、ライフポイントは4000、初期の手札枚数は4枚、エクストラデッキは3枚以下。
一定ターン(ルール上往復10ターン)を迎えるとその時点でライフポイントの多いほうが勝利となっている。
スタンバイフェイズとメインフェイズ2は存在しない。ドローフェイズにスタンバイフェイズの処理が行われて、バトルフェイズ後はそのままエンドフェイズになる。
遊戯王デュエルモンスターズ 最強カードバトル!
マスタールール3をベースにしている特別仕様。
スピードデュエルのフィールドにペンデュラムゾーンを追加している。
遊戯王OCG デュエルモンスターズ
初心者向けという名目で従来のルール「マスターデュエル」の簡易版として採用されている。
新マスタールールであった展開の問題点は大方11期での改正したマスタールールにより改善された。
また、新マスタールールがベースになった後の弊害として、ペンデュラムゾーンが消滅しているため、そのままだとペンデュラム召喚は不可能。ただし、対戦相手との合意があればペンデュラムゾーンを設定しても良いとされている。
一方でOCGで使い辛かったサイバー・ブレイダーなど、このルールと相性の良いカードも存在する。
一時期、Vジャンプで同誌独自の「スキルカード」が掲載され、OCGでもスキルを使おうと紹介されていた事もある。まあ、流行らなかったんだけどね。
遊戯王デュエルリンクス
スマートフォンアプリ「遊戯王デュエルリンクス」用の専用ルール。
遊戯王OCGのカードを使用しているが、実質的に別のカードゲームとなっている。
デッキは20枚~30枚の範囲内で構築可能。初期はエクストラデッキ未実装だったが、現在は7枚まで使用可能。さらに、ペンデュラム召喚実装後に魔法・罠ゾーンの両端(例外あり)でPスケールをセットすることが可能となる。
スキルカードの元である「スキル」というシステムを持つ。
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME
海外では、遊戯王TCGのカードとはほぼ別のカードゲームとして発売されている。
こちらではスピードデュエル用のカードに識別用のマーカーを付けることで、見た目はTCGのカードでありながら全く別のカードとして扱われる。そのため、TCGのカードを使用することがルール上できない。しかし、これらのカードは逆にTCGでも使用が可能である。
前述のデュエルリンクス版をベースにしているが、エクストラデッキはあちらよりも1枚多い6枚まで投入可能。
また、デュエルリンクスで実装されていたスキルをカードにした「スキルカード」をデュエルに使用できる。
日本国内で展開される遊戯王ラッシュデュエルに相当する関係か、海外ではラッシュデュエルは導入する予定はない。
アニメ・漫画などでのスピードデュエル
遊戯王ZEXAL(漫画版)
乗り物スピード・ローダーに乗って行う「スピード・デュエル」が登場する。
このルールでは作中の通常のルールに加えて「先行しているプレイヤーは、1ターンに2体のモンスターを通常召喚出来る」というものが追加される。
名称が被っているだけなので、共通する部分はない。
召喚回数を増やすという意味ではラッシュデュエルの方が近いのかもしれない。
遊戯王VRAINS
遊戯王OCGにおけるスピードデュエルをベースにしたルールを採用。
さらに、前述のデュエルリンクスにおけるスキルのシステムを導入している。
ペンデュラムカードが登場しなかったため、ペンデュラムゾーンはおそらく無いものと思われる。
関連タグ
遊戯王ラッシュデュエル・・・遊戯王の新しいカードゲーム。OCGと仕様が異なるため、カードを混合することはできない。