概要
GBAで発売されたスーパーロボット大戦AのPSP移植版。2008年6月19日発売。
主な変更点
- 援護システム、スキルパーツ、エースボーナスといった最新システムを採用。
- ユニット、パイロット能力の見直し。
- 男主人公アクセル・アルマーのニュータイプ技能、女主人公ラミア・ラヴレスの強化人間技能がそれぞれ削除された。
- 敵組織であるシャドウミラーの設定がスーパーロボット大戦OG準拠
- 一部BGMの差し替え
- キャラクターボイスの導入。『機動戦士Ζガンダム』の声優が劇場版『新訳機動戦士Ζガンダム』準拠に
- 連続ターゲット補正※導入。それに伴いなかなかの高難易度に。
- ※敵ターン時、連続で攻撃されるたびに敵の命中率が上がっていき、ターン終了ごとにリセット
- リセットをしても乱数が保存されるようになったので、行動内容を変えない限り結果が変わることはなくなった。
- 修理費の概念がなくなった。そのため撃墜されても資金は減らないが、元々修理費が安かったボスボロットなどは取り柄を一つ失った格好になっている。
- V-UPユニット&W-UPユニットの廃止。このため、オリジナル版で敵として登場した隠しパイロットはこれらのパーツを落とさなくなったので撃墜するメリットが薄くなり仲間にした方がお得になった。
- なぜかオリジナル版ではラスボスとの戦闘前会話がコウ・ウラキのみ主人公キャラの中で存在しなかったがリメイク版では補完された。
- レモン・ブロウニングの搭乗機がヴァイスセイヴァーのみに固定された。
- ゲッターの改造引き継ぎが上位機種のみになり、一人乗りの機体が無改造で加入するようになった。
評価
携帯機向けということで難易度が低めに設定されていたオリジナルと異なり難易度が爆上がりしており、まるで別物の高難度作品になっている。
というのも、命中回避が難しいにもかかわらずSPが少なめの調整のため精神コマンドでのフォローが難しく、なかなか当てられない避けられないという事態が多発。運動性が命中に影響しなくなった上照準値のパラメータが設定されていないため、ニュータイプでさえ当てられないこともしばしば。一応、何度も外していれば連続ターゲット補正が利いて当てられるようになるが、それまでの手間が大変になってしまった。
スーパー系はさらに必殺技の燃費も悪くなったので高威力武器は乱発できなくなった。
敵の能力も見直されたので、とにかく避けて当ててくるレモンのヴァイスセイヴァーもさることながら、最大の難敵として現在も語り草になっているのが最終分岐の火星ルートでボスとして立ちはだかるドン・ザウサー。恐ろしい能力の高さと固さで攻撃が通らないだけでなく、底力があるので巨体でありながら攻撃を避けていく。育成が不十分なら詰んでしまうレベルの強さを誇った。
ラスボスであるヴィンデルのツヴァイザーゲインもオリジナル版では可能だった1ターンキルは不可能なレベルで強化されている。
戦闘デモアニメの質は総じて高く、一部は過去作品からの流用こそあるが新規に制作された初代ガンダムやマスターガンダムの戦闘アニメの出来は見事としか言いようがなくはっきり言ってPS3以降のスパロボ作品よりもぬるぬる動いていると評判。
一方で顔グラフィックが各パイロット毎に一枚しかなく、Gガンダム系のキャラクターですら必殺技を使おうと顔グラフィックは変化しない。