「花を綺麗に咲かせるコツは何か分かりますか？」
「雑草をこまめに抜くことだよ」
演：針原滋
概要
ウルトラマンタイガ第4話「群狼の晩歌」から登場。
人間社会では初老の男性「瀬戸宗林」として潜伏している。とある町で町内会長を務めており、表向きは花と子供たちを愛する好々爺といった雰囲気であるが、その正体はヴィラン・ギルドの元締めを務める冷酷な人物。
マーキンド星人から怪獣爆弾を落札して紛争地域に転売して大儲けをしようと目論んでいたが、それを強奪しヴィラン・ギルドを裏切ったヴォルクに対して刺客を送り込んだ。
犯罪組織の元締めだけあり、地球人に扮していても配下や元構成員に向ける威圧感は中々のもの。ただし実際の立場は“大規模犯罪を行う際の中心人物”程度らしく、ヴィラン・ギルド内では丁重に扱われてはいるも強力な護衛などの組織的なバックアップは受けていない様子。
※そもそもヴィラン・ギルドは『犯罪者の集結と逃走を幇助している』点で厄介がられていて、構成員同士の協力関係は基本的にない。こうした事情は連中が元々宇宙移民であることを窺わせる。
そのため警察の一部署である外事X課は彼の配下の中へ潜入捜査官を送り込ませ、逮捕に踏み切るべく内定を密かに行っていたようである。
その後第20話「砂のお城」で再登場。
バド星人らを差し向け、自身が設立した「ゾリンコーポレーション」にとって不都合な「エレクロン社」に対する業務妨害を繰り返していたが計画は失敗。同時に自身も、潜入捜査官の情報によってついに外事X課に尻尾をつかまれ、偽計業務妨害の容疑で逮捕された。
なお、彼が逮捕されてもあくまで大規模犯罪の先導者が一人減っただけで、ヴィラン・ギルド自体は活動を続けている模様。しかしゾリンの逮捕は地球人が善意ある宇宙人の協力を得て自分たちで成しとげたものであり、地球人と宇宙人が手を取り合う未来への大きな一歩であるのもまた事実である。
更にゾリンが逮捕されたことで、彼の率いていた犯罪派閥の人員は浮いた状態となったらしく、その所属だったらしい宇宙人がウーラー襲来時にヒロユキらE.G.I.S.たちへ協力する道筋になった様子。
余談
脚本を担当した中野貴雄は、ゾリンをお気に入りのキャラクターであると述べている
