CV:甲斐田裕子
概要
『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』に登場人物。
初代ハイラル国王ラウルの妻。ゼルダにとっては遠い親戚の王妃に当たる。種族はハイリア人。
人物
ゼルダが着用しているものと同じゾナウ風のドレスを身に纏い、ブロンドの髪を夫のように足先まで伸ばしている。
腕や耳にはタトゥーが施されており、手首にはハイラルの伝統的な紋様であるトライフォースを模したものが確認できる。
また、現生(リンクたちが生きる時代)のハイリア人たちよりも肌の色が濃く、耳の尖りがさらに鋭いものとなっている。
元は巫女であったが、天より降臨したラウルに見初められ王妃として迎え入れられた。
聡明で淑やかな女性であり、ゼルダとの血縁や彼女の悩みを一目で見抜くほどに勘が鋭く、夫にさえ「ソニアに隠し事をするのは難しい」と言わしめている。
その一方で男勝りな一面もあり、神の末裔と謳われたゾナウ族のラウルにも臆することなく意見することも多かったという。
また、夫が公務をサボって狩りに出かけたことに勘付いて連れ戻したり、突然過去の時代に飛ばされて戸惑うゼルダへの心配も余所に思索に耽る彼の脇腹に一撃を喰らわせるなど、どことなく夫を尻に敷いている様子がうかがえる。
能力
『時』を司る能力を持っており、時間を巻き戻すことで物体の動きを逆再生させることが出来る。
これは子孫であるゼルダにも受け継がれているようで、彼女に秘石の力を指南することも行っている。
活躍
現代から過去へと転移してしまったゼルダを一目見て一族の繋がりを感じ、遠い血縁者として受け入れる。継承した能力を想うように使いこなせない彼女に優しくアドバイスするなど、娘に接する母のような包容力でゼルダを安心させていた。
そんな平穏な日々を過ごしていたが、やがてガノンドロフによる反乱が起こる。
ゼルダに化けた偽者に「二人きりで話がある」と誘い出され、暗殺されそうになる。しかしそんなことはお見通しであり、時間を戻す能力で容易く阻止。更に潜んでいた本物のゼルダが正体を暴く。
偽者は消え去り安堵したその時、背後から迫っていたガノンドロフによってソニアは命と共に秘石を奪われてしまう。直後に夫が駆け付けるが時既に遅く、最期の言葉を残すことなくゼルダに看取られる形でこの世を去った。
彼女の亡骸は女神ハイリアの神殿(現在の忘れ去られた神殿)の巨大女神像の裏から続く隠し祭壇の片隅に葬られており、そこには小さな墓碑が建てられている。
余談
前作の英傑と同じく過去の時代における退場者。しかし地上絵を見る順番にもよるが、ある程度彼女の人となりを知った上で最期が描写されたため衝撃を受けたユーザーは少なくないと思われる。
なにより今作のガノンドロフは悪として振り切ったキャラクターになっており、背後から女性を殺すという行為にも驚かされたのではないだろうか。
一方、最序盤から登場するゼルダ、ガノンドロフ、ラウルとは異なりリンクが地上に降り立ってから姿が開示されるキャラクターである。このため、最速でラスボスへと直行した場合は唐突に触れられる謎の人物になりかねない(実際に探索していたら意図せずラスボスまで来てしまったというプレイヤーもいる)。
ハイラル王国の祖となった人物の一人であること、かつては巫女であったこと、ブレワイ時点で王家の姫は女神の血を引いていると明言されていること、そして(ゼルダを除けば)当時のハイリア人の王族は彼女だけであったことから、ソニアこそが女神ハイリア──もとい『スカイウォードソード』のゼルダの子孫に相当する可能性がある。
他のハイリア人に比べて耳が特に長いのも女神の血が濃いことに由来しているのかもしれない。
しかしスカウォとティアキンに直接的な繋がりがあるかは現状不明であるため、あくまで憶測に過ぎない。
龍の泪その6『ゼルダとソニア』で使用されている曲には「時の歌」や「『神トラ』のハイラル城や『ブレワイ』のハイラル王などのテーマ」など、ハイラル王家にゆかりのある曲の一節と思しきフレーズが組み込まれている。
時の歌に関しては音程こそ違うが「→A↓ →A↓」のフレーズがそのまま取り入れられている。
関連イラスト
関連タグ
初代ゼルダ姫(リンクの冒険):同じく初代の名を冠する王家の女性。こちらも王の臣下が神々の遺物に目が眩んだことで悲劇が起きてしまった。