「私は誇り高きゾナウ族にして魂の賢者…」
「そして…ゼルダの想いを知り貴方に合力する者…」
「…ミネル」
CV:野中民美代
概要
『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム』の登場人物。
初代ハイラル国王ラウルの姉にしてゾナウ族の生き残りの1人。またの名を魂の賢者。
博識で聡明な女性であり常に敬語で話す。どこかひょうひょうとしている弟とは異なり、常に落ち着いた雰囲気を醸し出している。
魔王ガノンドロフが誕生した経緯、ゼルダやソニアにまつわる悲劇を知る数少ない人物であり、その原因が自分たちの浅はかさにあるとして重く受け止めている。
能力
自身の魂を肉体から切り離して別のものに宿ることができる。無機物・有機物を問わずに宿ることが可能。このため肉体が滅びて魂となって存在することが可能。
ある意味では「殺すことができない」ため不滅の能力と言える(魂になった場合ミネル自身の意志で成仏はできる)。
封印戦争時代
ラウルから紹介される形でゼルダと出会う。ゼルダは遠い未来に生きるラウルの子孫であり、そのことからかミネルも好意的に接していた。
博識故なのか秘石の話題になった時に語り過ぎてしまい「秘石を飲み込むという禁忌の術を使うと、自我を失った龍となって不老になる」ということを教えてしまう(自我を失っては意味がないと本人も取り下げている)。
やがてガノンドロフが王妃ソニアを殺害して秘石を奪い取り、その力によって魔王へと変貌。封印戦争が勃発する。
ラウルの下に各種族の実力者――賢者たちが集い、ミネルもまた5人目の賢者“魂の賢者”として馳せ参じた。
そして全戦力を投入しての最終決戦の日。
魔王の力は余りにも強く傷一つ付けることはできなかった。しかもミネルは瘴気によって全身を侵され死を待つばかりとなる。
そんな中、賢者たちが作った一瞬の隙を利用してラウルが魔王に肉薄。その心臓に右腕を打ち込み、魔力を奪う形で封印を施したのだった。
魔王は封印されたが引き換えにラウルは絶命。しかも未来を知る時の賢者ゼルダによれば、彼女の時代で魔王が復活するという。
魔王には一切の攻撃が通じなかったが、ゼルダはマスターソードならばダメージを与えられると語る。一度は魔王に砕かれたが、長い時間を掛けて聖なる力を与え続ければより強い剣となって復活するという。
そんな方法はないと諦めるミネルだが、ゼルダは恐ろしいことを口にする。
その覚悟を受けてミネルもまた未来に生きるリンクの力になることを約束。間もなく滅びる肉体から魂を切り離し、プルアパッドに宿り長い時間を過ごすこととなった。
そして現代では
リンクが4つの地方の異変を解決した後、ハイラル城でチューリ、ユン坊、シド、ルージュら賢者の末裔と共にファントムガノンに打ち勝つが、彼らが束になっても魔王の力は強大であることを悟る。
その後、作戦会議にて「賢者はゼルダを含めてあと1人いる」という盲点に気づき、その存在が示唆される。そして調査の末、龍頭島を訪れたリンクに5人目の賢者として声のみの状態で語りかける。
本来ならゾナウ族の兵器ゾナウゴーレムを依代としてリンクの力になるはずだったが、機先を制した魔王が送り込んだ魔物に乗っ取られてしまっていた。
そこで地下の製造房にリンクを導くことで新たにゾナウゴーレムを組み立てさせ、それを依代として肉体を得て同行する。
そして「魂の神殿」内部に保管されている秘石を取りに行く。
だが秘石を前にしたところで、ミネルが本来依代にしようとしたが、瘴気によって乗っ取られた「奪われしゴーレム」が立ちふさがる。
リンクと協力してゴーレムを撃破し、秘石を手にした後は正式に仲間となる。
最終決戦では現代の賢者たちと共にリンクの元へ駆け付ける。
魔物の群れを蹴散らしたが各地のボスたちが復活し、因縁深き「奪われしゴーレム」と対峙する。
ラスボスのガノンドロフとの第2戦にて賢者たちと共に再度駆け付けるが、ある程度体力を減らすと本気を出したガノンドロフの衝撃波によって戦闘不能となる。
真エンディングでは彼女との別れを迎えるシーンが追加される。
ガノンドロフが滅びたことで使命を果たし、ゾナウゴーレムから分離。役目を終えたゾナウゴーレムは崩れ落ち、リンクとゼルダ、そして現代の賢者たちに見送られながら天へと昇り、あるべき場所へと還って行った。
性能
ゴーレムを依代としており、自立稼働したりリンクが乗り込んで操作することもできる。
搭乗している間は自動でライトが付き、瘴気ダメージを受けない。またエネルギー障壁を展開してガードができる。ただし搭乗中のダメージはリンク本人が受ける上、動き続けるとバッテリーが減っていく。(その場で停止すればバッテリーはチャージされる。)
その他の利点として、搭乗中は砂地や雪原など移動速度が遅くなる場所でも普通に歩ける。降車時はリンクがゴーレムから飛び上がるため、すぐに弓を構えれば空中での集中状態を狙える。
これはかなり有用で、真正面からライネルに近づいても密着するくらい近づかなければ相手は停止状態となる。このため目の前で降車してスローモーションでヘッドショットを狙える。
また搭乗中はアイテム拾得の範囲が広がるので木の上のリンゴなどをサクサク集められる。
落下ダメージを受けないため高所から安全に飛び降りる事ができる。
実は足音も立てないので静音性が高い。
素手のパンチで鉱床を破壊できる。武器とは違って耐久値がないので好きなだけ壊せる。
特徴として隊長ゴーレムと同様、スクラビルドのように右手・左手・背中の3部位に様々なものをくっ付けて戦闘力を高めることができる。
くっ付けたものはリンクが武器や盾に付与した場合より元のサイズに近くなる傾向にあり、リーチの延伸効果が高い。代わりにほぼスクラビルド素材の攻撃力のみで戦うため、どちらかというと属性素材やゾナウギアの運用に向いており、物理素材を付けるなら高火力なものを融通したいところ。またゾナウギアを付けた場合、自律稼働中に使った際はバッテリーを消費しない。なお無装備の素手でも鉱石は破壊可能で、採掘目的なら素手のままでも事足りる。
ダッシュやジャンプはできないが、背中に扇風機を取り付けると機動力が上がり、ロケットなら大ジャンプができる(ただしこれは1回切り)。また背中に翼を付けると疑似パラセールとして機能し、高所から降りた際の落下速度が低下する他、上昇気流がある場合は風を受けて高度が上がる。
余談
ユーザーにはミネゴとも呼ばれる。ミネル+ゴーレムの略称に姉御(アネゴ)を掛けたものと思われる。
自身が宿ったプルアパッド、ゾナウゴーレム、秘石といずれも別々の場所に隠しておくなどなかなかの策士である。ゴーレムに関しては乗っ取られてしまったが、リンクに製造工場の方で兄弟機を作らせるなど機転も利く。
他の賢者たちは分身をリンクのお供にするという設定だが、ミネルだけ唯一ゴーレム自身が追従してくれる。反面、終盤で仲間になる関係上、真エンディング以外で他の賢者たちとの絡みがない。
関連イラスト
関連タグ
ナボール:『時のオカリナ』に登場する魂の賢者。順当にストーリーを進めると最後に仲間にするという点も同じ。
ゼルダ姫(大地の汽笛):『大地の汽笛』に登場するゼルダ姫。石像の騎士ファントムを依代にして戦う。