概要
『ゼルダの伝説』シリーズに登場する、巨大な片手剣と長方形の盾を持つ甲冑の魔物。
通常の魔物と異なり基本的に倒すことができず、攻撃されるとダメージ以外にダンジョンの階層のスタート地点に戻されてしまう。まさにみんなのトラウマ。
ただし、完全な無敵という訳ではなく条件を満たしてから背後から斬りかかると倒すことができる。
ダンジョン内には「聖域」と呼ばれる地形が点在しており、そこに入るとファントムからは完全に姿が見えなくなるため、死角や聖域を駆使しながらスニーキングでダンジョンを攻略していく。
ファントム自体の視野はそこまで広くないが、一体に見つかると視界に入っているうちはその階層の全員に位置がバレる他、全方位に視界を持つ警備用の魔物「ファントムアイ」に見つかって通報されることでも発覚する。
『夢幻の砂時計』と『大地の汽笛』で設定は全くの別物になっているが見た目は背部以外に異なった特徴は無い。
ちなみに、ファントムガノンと呼ばれる名前の似た敵がいるが、全く関係ない。
作品別の登場
夢幻の砂時計
本作のラスボスであるベラムーによってによって姿を変えられた人間の成れの果て。背中にはベラムーと同じ目玉が貼り付いており(これ自体は視野を持たない)、リンクを発見すると「トマレ!!」「ニガサン!!」などと威嚇しながら追いかけてくる。
ストーリー上何度も訪れることになるダンジョン「海王の神殿」の内部を巡回している。斬られるとスタート地点に戻されるのみならず海王の神殿における活動限界の指標となる「夢幻の砂時計」の残り時間も減ってしまう。
終盤に「夢幻のつるぎ」を手に入れることで倒すことができるようになる。
亜種に足が速いスプリンター・ファントムと瞬間移動するダーク・ファントムがおり、ノーマルタイプと合わせて3種類存在する。
ファントム
頭頂部に赤い鬣を持つ青いファントム。
最も基本的なタイプ。
スプリンター・ファントム
側頭部に羽根飾りを持つマゼンタのファントム。
名前の通り俊足で見つかった際に振り切るのは他のファントムより困難。
ダーク・ファントム
羊のような角飾りを持つ黄色いファントム。
他のファントムやファントム・アイに見つかると近くまでワープしてくる。見失うとワープで元の巡回ルートに戻る。
ファントム(対戦モード)
牛のような角飾りを持つグレーのファントム。
対戦モードの守備側としてプレイヤーが3体同時に操作するキャラクター。相手陣の聖域にフォースを持ち去られないようにリンクを阻み、リンクを斬るか2分経過すると攻守が交代する。
あらかじめ描いた軌道通りに1体ずつしか動かせないが移動自体はスプリンター・ファントム並みに速く、リンクを近くに捉えるとオートで斬りかかる。
大地の汽笛
前作の海王の神殿同様に何度も足を運ぶことになるダンジョン「神の塔」に出現。本来は塔の守護者だが、魔王マラドーの復活と同時に魔物の魂が宿り、リンクの行く手を阻む。
攻撃されると階層のスタート地点まで戻されるのは夢幻の砂時計同様。
ひょんな事からゼルダの魂が憑依し、姫には似つかわしくない姿のゼルダファントム(メイン画像)となってリンクと協力していき、後半のディーゴ戦やマラドー憑依ゼルダ&キマロキ戦では重要な戦力となる(ところがリンクを使って彼女を攻撃し続けるととんでもない事になります……)。
背中には青い渦巻きのような部位があり、ダンジョン内で集めた3滴の「光のしずく」を宿した「兵士の剣」、終盤で手に入る「ロコモの剣」と「光の弓矢」のいずれかで攻撃すると一定時間スタンしゼルダが憑依する隙が生まれる。
ゼルダが他のファントムに乗り移ると元のファントムは力なく崩れ落ち消滅するが、すぐさま元いた巡回ルートに復活する。
ゼルダファントムが他のファントムに話しかけると、仕事に対する不満等が聞ける。「暑さに負けて一人辞めていった」等の発言からどうやら退職できるらしい…。
ちなみに、Pixivでは通常のファントムよりもゼルダファントムのイラストが多数。ゼルダファントムは「体がピンクっぽい」「両目が光っている」のが特徴。
ファントム
姿は『夢幻の砂時計』の対戦モードと大差ないが、盾の模様が変わり体色が緑がかっている。
今作ではファントム全体の特徴として溶岩を渡れることや砂地では重い体が仇となって沈んでしまい渡れないことも判明した。なお溶岩のフロアはファントム達にとって一番ハズレの配属先とのこと。
フレイム・ファントム
T字の開口部の兜を持つ通常のファントムと比べると鼻当てが付いた赤いファントム。
名前の通り燃え盛る剣を持ち、暗闇のフロアの中で周囲を照らしているが、意外と暗所恐怖症が多い。
ゼルダに憑依させることで火の点いていない燭台に明かりを灯すことが可能。
ワープ・ファントム
鍵穴のような開口部の兜を持つ水色のファントム。
前作のダーク・ファントムと同様ファントムアイの通報を受け近くにワープしてくるがどうやら自分の意思ではワープできないらしく、ファントムアイのことは蛇蝎の如く嫌っている。
ゼルダが憑依した場合は通報されていなくてもファントムアイをワープ地点にすることができる。
アイアン・ファントム
兜の開口部が目と口で分かれた茶色のファントム。
リンクを発見すると丸まって突進してくる。その特徴や「~ゴロ」という語尾、「前世でも回っていたらしい」という発言から、どうやらゴロン族が転生したファントムの模様。
ゼルダが憑依した際も転がって移動しリンクでは壊せない障害物も突き崩しながら移動できるが、反面段差から飛び乗ったリンクを載せたまま移動することはできない。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズX』までのゼルダの下必殺ワザ「シーク変身」に代わり、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』からファントムを組み上げて突撃させる「ファントムアタック」が採用されている。実は飛び道具なので、反射には要注意。
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIALではスピリッツでも登場。ランクはHOPEで、超化すると大地の汽笛のゼルダの魂になる。
関連タグ
アイアンナック、タートナック・・・鎧繋がりであるがこちらも無関係。
アルフォンス・エルリック:似ているようで違う