ソニック・ザ・ヘッジホッグ殺人事件
そにっくざへっじほっぐさつじんじけん
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ殺人事件』は、『ソニック』シリーズのキャラクターたちが登場するミステリーアドベンチャーゲームである。
2023年のエイプリルフール企画として英語版ソニックの公式Twitterで突如サプライズ公開され、
セガ公式よりsteamにて配信されている。価格は無料。
日本語のストアページも存在するが、ゲーム自体は日本語には対応していない。
制作はソニックチームではなくSega Social Teamという名義になっている。
舞台はイベント専用の列車『ミラージュエクスプレス』。
エミー・ローズの誕生日を祝うため、ソニック、テイルス、ナックルズ、エスピオ、ベクター、ルージュ、ブレイズ、シャドウといったおなじみのメンツがそこで行われるマーダーミステリーゲームに参加する。
プレイヤーは列車で働く新人スタッフのクオッカ(名前は自由入力)となり、車掌の指示で必要に応じて参加者をサポートすることになる。
ところがゲーム開始直後に列車が急発進し、プレイヤー、エミー、テイルスは倉庫に投げ込まれ、気絶してしまう。
基本はポイント&クリック形式のオーソドックスなADV。
キャラクターやオブジェクトをクリックし、会話をしたりアイテムを集めたりして進行していく。
アクション要素のあるミニゲームも挟まれるが難易度が調節可能で、誰にでもプレイしやすい作りとなっている。
ソニックシリーズの多くのキャラクターが登場する。
立ち絵やイベントスチル等は当然全て新規に描き下ろされたもの。
またマダミスという舞台に合わせ、各キャラクターは役割に応じた衣装を着用しており、
探偵役のテイルス、パーティードレスのエミー等、いずれも評価が高い。
主人公のクオッカは本作オリジナルキャラクター。
ミラージュエクスプレスの社員となった主人公は、勤務初日から事件に巻き込まれることとなる。
トレーラーでのデフォルトネームはBarryで、ファンの間ではBarry The Quokka(バリー・ザ・クオッカ)というキャラクターとして扱われている。
名前が自由に変更できるソニックフォースのアバターのようなプレイヤーの分身だが、見た目は固定されている。
またADVの主人公ということでセリフも多く、とぼけたモノローグやネタ選択肢もありユニークなキャラクターとなっている。
その他主人公の上司であるConductor(車掌)など、数人のオリジナルキャラクターが登場する。
2022年末からソニックフロンティアやソニックプライムといった作品がリリースされ、アップデートや続編の配信も期待が高まる中で完全にサプライズで配信された本作。
ゲーム本編や他の展開とも違う独自の雰囲気を持ったビジュアルやサウンド、豊富な新規アートワーク、多くのキャラクターが魅力的に描かれたストーリー等等ファンサービス精神に溢れた作りは、パロディ的作品ながらファンを大いに喜ばせた。
実際本作はリリース直後1週間を待たずにプレイヤーが100万人を突破し、Steam史上61番目に評価の高いゲームとなったことを『ソニック』シリーズのメディアマネージャKatie氏がツイートしている。
このゲームはエイプリルフール企画として配信された。
英語版公式Twitterにて「ソニックが殺害された」というネタ動画が公開された直後に実際にそのゲームが配信されるという粋な計らいだったが、残念ながら海外発信のネタということで日本語には非対応となっている。
ちなみに日本版Twitterでは『週刊針鼠』という中吊り広告風画像を公開した。(これは2021年と同様の企画)