ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

1956年(昭和31年)から1969年(昭和44年)にかけて国鉄浜松工場及び日立製作所で21両(ソ80~ソ99、ソ180)が製造された。


ソ30をベースとし動力としてディーゼルエンジンを採用した。


操重車の中でもソ30とともに大型に分類され扱い荷重は最大65tとなっている。


1968年(昭和43年)10月1日のダイヤ改正で最高速度65kmの指定を受け識別のため「ロソ」となり黄色の帯が巻かれた。


塗色は淡緑色であったが。その後全般検査の際に黄色1色となった車両も存在した。


区分編集

前期形(ソ80~ソ83)編集

ブームの構造や主巻、補巻の性能はソ30と変わらず走行装置の形状も同一である。動力としてディーゼルエンジン(DMH17、160PS)を採用し全ての操作を電気によって行うディーゼルエレクトリックで制御方式はワードレオナード方式である。各台車に自走用電動機を1基ずつ装備する。

中期形(ソ84~ソ97)編集

ソ84からは何かと問題の多かった補巻を廃して主巻だけとしそれを補うために巻き上げ速度を重量に応じた3段階とした。またクレーンの駆動方式は油圧式とし他の操作も全て油圧式に変更された。ブームの先に20t吊の補助フックを有し電化区間での作業性も良くなった。自走用の動力も油圧式に変更され、それに伴いエンジンは日野DA59(130PS)に変更された。

後期形(ソ98~99、ソ180)編集

1969年(昭和44年)に製造された日本最後の事故救援用操重車である。基本的には中期形と同一であるがブームの形状や仰俯装置が大幅に変更され機械室の窓もHゴム支持となった。特にブームは従来の「く」の字形から直線形状となり大きく印象をかえる要素となっている。台車には操重車として初めてコロ軸受が採用された。21両目の番号はソ100形が存在するためソ180となった。

配置編集

1980年(昭和55年)時点の常備駅は以下のとおり

ソ80 稲沢駅(名古屋鉄道管理局)

ソ81 長万部駅(青函船舶鉄道管理局)

ソ82 駅(静岡鉄道管理局)

ソ83 岡山駅(岡山鉄道管理局)

ソ84 宇都宮駅(東京北鉄道管理局)

ソ85 沼津駅(静岡鉄道管理局)

ソ86 金沢駅(金沢鉄道管理局)

ソ87 吹田操車場(鉄道管理局)

ソ88 新鶴見操車場(鉄道管理局)

ソ89 高松駅(四国総局)

ソ90 青森駅(盛岡鉄道管理局)

ソ91 盛岡駅(盛岡鉄道管理局)

ソ92 和歌山駅(天王寺鉄道管理局)

ソ93 門司駅(門司鉄道管理局)

ソ94 直江津駅(新潟鉄道管理局)

ソ95 茅ヶ崎駅(東京南鉄道管理局)

ソ96 高崎操車場(高崎鉄道管理局)

ソ97 鹿児島駅(鹿児島鉄道管理局)

ソ98 八王子駅(東京西鉄道管理局)

ソ99 田端操車場(東京北鉄道管理局)

ソ180 塩尻駅(長野鉄道管理局)


1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時の常備駅は以下のとおり

JR北海道

ソ96 岩見沢駅

JR東日本

ソ91 盛岡駅

ソ94 南長岡駅

ソ99 尾久駅

JR東海

ソ180 名古屋駅

JR西日本

ソ87 梅小路駅

ソ89 東広島駅

JR四国

ソ95 高松駅

JR九州

ソ93 門司港駅

その後2001年にソ91が廃車となり形式消滅した。

主要諸元編集

全長10000mm

全幅2900mm

全高4010mm

自重83.0t

保存編集

ソ81三笠鉄道記念館

模型化編集

TOMIXから中期形のNゲージが発売されている

関連タグ編集

貨車 事業用車

関連記事

親記事

操重車 そうじゅうしゃ

兄弟記事

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました