概要
サンリオが手掛ける共同企画作品、「まいまいまいごえん」に登場するキャラクターの一人。
プロフィール
容姿
薄紫の髪の毛を三つ編みにし、左右にくるくるとしたアホ毛が出ており、紫色のもこもこしたヘアバンドを頭に巻いている。
目は黄色で、ハイライトが無い。まつ毛はグレー。眉毛はまつ毛より少し薄いグレーの太眉、まろまゆ。
服装は薄紫のケープの下に、白のフリルスリーブのシャツに、小さな石のネックレス。下はパステルブルーのかぼちゃパンツ。
白い靴と黒い靴下を履いているが、右靴下は下に降ろしているのに対し、左靴下は上まで上げている。
公式Twitterにおいては、シナミクの髪型になったことも。
「…こういう髪型が流行ってるってマドカが言ってたんだ。まるでこいぬの耳を結んだみたいだね。どうかな…?」
人物
人間観察が趣味な不思議ちゃん
口数が少なく、ミステリアスな雰囲気が漂っている。
表現が独特なうえに表情の変化が乏しいものの、人間観察が得意で、周囲の状況をよく観察しており、物事の核心をつくことが多い。
趣味は編み物で、ふわふわに編めると嬉しいらしい。家でゲームはしない方。
人付き合いは少ないが、同じく「仲がいい子」が「特になし」のハヤテとは違い、他人ともそれなりに交流する。
ダイヤからは自分のことを理解してくれる数少ない人物だからか気に入られている。マリアからのあだ名は「ミツアミちゃん」。
タイアップ曲
いつかいつか会えるまで
ゾーヤのタイアップ曲は「ポシェット」。ボカロPのMIMIが手掛け、2022年11月29日に公開された。
語録
独特な言い回しが多い。
四字熟語を使うライオンとは別ベクトルで本当に園児か?と思える表現力を持つ。
「だいたーん」「どーんまいんど」などの柔らかい言葉以外にも、「現実逃避」「破局」などの重い言葉の意味を知っている一面もある。
詳細はゾーヤ語を参照。
性別について
公式からは長らく性別が明言されていなかった。ほかのキャラクターは「男の子」「ガール」など、性別を特定できるワードがあるのに対して、ゾーヤはそれが無かった。
男なのか女なのか、ファンの間でも議論の対象になっていた。
公式で明らかになる前で議論になっていた部分は、
- 一人称が「ボク」(ボクっ娘の可能性もあった)
- 「ゾーヤ」という名前がロシア圏で使われることが多い女性の名前
- マリアからのあだ名が「ミツアミ『ちゃん』」(だが、マリアは男の子でも「レッドちゃん」「ヒツジちゃん」など、ちゃん付けのあだ名で呼ぶパターンもあった)。
- 漫画版において、第一話の登場人物の名前欄に男の子は流れ星、女の子はリボンのアイコンが付いていたが、ゾーヤは流れ星
- ゲーム版において、女の子のドット絵にまつ毛のドット絵が描かれているが、ゾーヤにはそれが無い
- ヒカルのMVであるベビーデーズにて、背景に他の女の子のシルエットが出ているが、ゾーヤのシルエットが一切ない
- 他の園児たちの男女比が、ゾーヤを除くと7:8
- シンデレラのおゆうぎ会をモチーフにしたイラストにおいて、男の子はマント、女の子はドレスを着ているが、ゾーヤが着ているのはマント
そして、2022年11月19日公式から追加質問の回答として男の子との回答があった。
リプライや引用リツイート等から、男の子だったことに驚きの声も上がっている様子。
ゲーム版の3人称の「彼」で驚いたプレイヤーもいる。
なお、漫画版の作者である鍋谷やかん氏曰く、「ゾーヤはイケメンである、という気持ちで基本描いている」とのこと。
関連イラスト
(本人的には)女装したイラストも多かったりする。
関連タグ
シナモン:まいまいまいごえん×サンリオキャラクターズにおけるコラボ相手。前述の関わりもあってか、今回はシナモンがゾーヤの格好をし、ゾーヤはカフェ店員の格好をしている。後のコラボでは、ゾーヤはシナモンのパーカーを着た。なお、ゾーヤ同様、男の子である。
ネタバレ
※以下、ネタバレ注意
Q.ゾーヤハ何人きょうだいデミ?
A.1人っ子 B.2人(きょうだい1人)
C.3人(きょうだい2人) D.4人(きょうだい3人)
「…B。今はいっしょに住んでいないけど。」
―ゲーム版2話、ブロックアンサーのお助けコールより
ゾーヤは年の離れた兄がいる4人家族。
ある日ゾーヤは、家族と共にどこかへと連れて行かれる。
この頃はヘアバンドとケープを着用せず、髪型もストレートだった。
「ボクみんなでならどこでもいいよ
だっていちごジャムのふうせんみたいだから…」
だが、家族が向かった先は空港であり…
「父さん?兄さん?どこいくの?」
父と兄はゾーヤと母を残したまま、空港を旅立ってしまった。
その瞬間、ゾーヤは家族がネコに見えるようになってしまう。
母は泣きながら、こう伝える。
『2人のことは仕方がないの
私たち みんな迷子だったのかもね』
その日から、ゾーヤは自身を絵本「まいごのこねこちゃん」と重ねるようになる。
まいごのねこ ボクの家族はねこになった
ねこはおうちがないんだ
カラスも すずめも 誰も知らない
ボクも知らない じゃあどうすればよかったの?
悲しみにくれるゾーヤだったが、絵本に出てくる「いぬのおまわりさん」がこねこちゃんのおうち探しを諦めない部分を見て、
「自分も周りも迷子にさせない、大切をなくさない」と強く誓うようになる。
この時、自らの髪型を三つ編みにし、「宝物」であるネックレスをかけるようになった。
この経験からか、「迷子」に対する不安感、「裏切り」に対しては強い怒りを見せるようになる。
漫画版・ゲーム版共に、「シンゾウ観覧車」に岡田と共に挑戦し、ペアとなる。
だが、媒体によって展開が異なる。
- ゲーム版
観覧車に乗った後、選択出来ない岡田を嘲笑う幻聴が聞こえてくる。
ゾーヤは、動揺する岡田の様子を見て、
「センセイはどうして選べないの?」
と尋ねる。
だが、岡田は一切過去を思い出せなかった上、急にブラックアウトした。これ以降の観覧車の中の様子はライライ姉妹の方に移る。
なお、岡田目線しか描写されていないため、「シンゾウ観覧車」の性質上、ゾーヤの表情なども幻覚の一部だった可能性があるが、真相は不明。
二人ともクリア扱いとしてメダルは貰えたものの、岡田は「頭がクラクラしていた」とのこと。
- 漫画版
岡田に対して、「自身の意志で選んでいない」ことを指摘。
実際、シンゾウ観覧車はマイに連れられて、流れで挑戦したものだった。
「…あの子 3本足の椅子が机に乗ってるみたい」
と、マイのことを警戒しているゾーヤは、岡田に詰め寄る。
「今まではあんなにルール確認してたのに
どうして今回はアシカみたいに乗ったの?」
「…センセイは選んでないよね」
「どうして センセイはセンセイなのに」
ゾーヤは「迷子になることが怖い」と岡田に言う。
ゆぅろぴあに入りたてのころ、「カエルコール」の岡田の電話の声を聞いていたゾーヤは、岡田が「迷子」になっていることを心配したのだ。
「センセイおねがい 迷子にならないで」
『せ 先生は子供じゃないよ』
「…大人でもなるよ それに…
センセイは子供みたいだから
ここに来てから自分で選んでないから」
岡田は、ゾーヤの言葉を認め、「選ばない方が安心する、自分の責任がないから」と心情を吐露する。
「…沈んだビスケットみたいだね
………ボクはまだおまわりさんにはなれないけど
センセイもみんなも一緒に
…だが、ゾーヤが言葉を言い終える前に相手がシャッフルされ、岡田の目の前にはゾーヤではなく、マイの姿が…
ゾーヤが観覧車から降り、岡田を見ると、さっきまでの不安な顔が嘘のように、ケロっとした笑顔を見せていた。
そして、岡田に懐き、彼に完全に信用されたマイが、ゾーヤとすれ違いざまに何かつぶやく。
その言葉を聞いたゾーヤは…
「このままじゃ ギモーヴのサラダになる……」
※以下、さらなるネタバレ注意
続く漫画版14話より、特別アトラクション「ミラクルジャッジパレード」に強制参加させられた園児たち。
水鉄砲でカエルタマゴを撃てばメダルが1枚もらえるが、逆にカエルタマゴの水鉄砲をくらうと即ゲームオーバーとなる極悪なルールだった。
ゾーヤは岡田と共にカエルタマゴの軍団から逃げ、カエルコールから連絡を取った謎の女性から、「マイ」の正体を聞かされる。
岡田は、『「マイ」は子供だから、1人にさせるわけにはいかない』と、あくまでも話し合いで解決しようとする。
ゾーヤはその意見に反対するも、「それでも”みんな”一緒にここから出たい」と、岡田を信じることにした。
『ゾーヤには助けてもらってばかり』と感謝する岡田に対し、ゾーヤは笑顔を見せる。
「…忘れたの? センセイ
初めから言ってたよ?
ボクまでいなくなったら センセイぼっちだし
ぱしゃっ
次の瞬間、ゾーヤに水鉄砲が撃たれ、ゾーヤはタマゴになってしまった。
前話の脱落者同様、ゾーヤもゲームオーバーとして、漫画版7人目の脱落者となった可能性が高い。
不意にゾーヤが脱落してしまい、「ぼっち」になってしまった岡田。
そんな絶望の余韻に浸る間もなく、園内に「マイ」のアナウンスが流れる。
『迷子の お知らせです
ゆぅろぴあにお越しの 岡田ユウくん
今度こそ 君には大人になってもらうから
ミラクルジャッジパレード車で お待ちしています』
ルミ先生、謎の女性、そしてゾーヤの想いを胸にこめて、
岡田はタマゴになってしまったゾーヤをリュックに入れ、一人で歩きだした…