偽りの勇者よ!!
概要
CV:福山潤
十二神皇を狙う暗黒バトラーのリーダー格。
竜のような鎧をきた少年で、かつての辰の勇者の子孫。
その目的は「邪神皇」を復活させた後のっとることで、これは「スピリッツワールドのソウルコアの力が別世界に流れ込んでいる」という事態を防ぐためである。
が、邪神皇復活の兆しはスピリッツワールドの水や植物に危機を及ぼしているため、一概に必要悪とは言えない。
スピリッツワールドに起こっている事態から他の世界(地球やバルガルド等)を「スピリッツワールドにとっての害」と激しく憎んでおり他の世界のバトスピやカードバトラーに対して人物像関係なく責め立てる。
一方で味方には寛大で、それ故にイヌイ将軍のような有能な部下にも慕われている(中にはバトルが弱い上に卑怯な手段を用いる輩がいるが)。
ヨクとの闘いで、超・風魔神のダブルドライブによりマジックとバーストを全て使えなくされて敗北、重傷を負い、ウロヴォリアスを失う。
その後サンドラットがウロヴォリアスをかけた決闘で負けたころ、火山と思われる場所で「巳の十二神皇ティアマドー」を入手した。
ティアマドーのチートじみた力でヨクを撃破した後、全ての十二神皇を回収し、それらを率いて邪神皇を支配しようとするが、「十二神皇で邪神皇を支配できる」というのは全てウソであることを邪神皇の一部であるシシに告げられて絶望し、大荒れのスピリッツワールドの中行方不明となった。
が、48話で生存していたことが判明。スピリッツワールドへの贖罪と対象が変わった復讐のためにシシ相手に「残りの十二神皇全てを最初から展開するシシに対し、第一ターンからコア無制限の状態でタツミが戦う」という変則バトルを行う。
最初こそはシシの圧倒的有利故に苦戦を強いられていたが、乱入したイヌイとキキの適切なサポートと、スピリッツワールドがタツミに渡した「黒壬龍オブシディアン・ドラゴン」の相手の力を逆に利用する強力な効果で形成を逆転、紫と黄の十二神皇奪還に成功する。
真に邪神皇と決着を付けられるのは異世界から召喚された駿太とヨクだと悟り、最終決戦を見届け、スピリッツワールドが平穏に保たれたものの、その傷を癒すのにも莫大な時間が掛かる事も判り、謝罪および和解したエトの復興支援の要請を受け入れた様である。
エピローグでは紫の勇者として、他色の勇者である駿太やヨク、メイ、キキ、イヌイ将軍と共にパレードに参加した。
使用デッキ
系統:「妖蛇」および新系統:「死竜」を中心とした紫属性デッキを使用。
敵のカードを除去することに長けている他、ドローやコアブーストもこなす万能タイプ。
TCGでは彼のデッキをモチーフとした構築済みデッキが発売されているが紫属性をメインとしたデッキはわずか2つ目でキャラクターをイメージしたデッキでは初である。
スピリット
- クリスタニードル
「激覇」から登場するレイニードルに酷似した小型スピリット。
破壊か消滅させられるとネクサスを道連れにする。
- アメジスネーク
ソードアイズの世界からお引っ越ししてきた妖蛇。
召喚時に1枚ドローし、LV2ではコアシュートする数を+1個する。
一方、ウロヴォリアスを入手したサンドラットが一時的に紫デッキを使用した際にはシキツルを使用しており、この違いは使用デッキのイメージの差別化を意図されたものだと思われる。
- ダークネス・ワイバーン
召喚にソウルコアを使うかどうかで効果が変わる4コストのスピリット。
- 水晶龍アメジスト・ドラゴン
龍魔神がブレイヴするスピリット。
召喚事効果で異魔神ブレイヴを手札かトラッシュからノーコスト召喚することにより2ドローする効果はウロヴォリアスお披露目会である16話で初めて使われた。
ウロヴォリアス入手以降も度々使われている。
- 辰の十二神皇ウロヴォリアス
タツミのキーカードで辰年の十二神皇。黒い巨体を持つ西洋のドラゴンの姿を持つ。
召喚されたときに「封印」(自分のライフにソウルコアを置く効果)を行う。この封印がされているときに発揮される、相手のステップ開始ごとに相手のスピリットかリザーブのコアをトラッシュに送る「呪縛」という凶悪な効果を持っている。
この効果により相手は最大7個ものコアを吹っ飛ばされる。
ちなみに神皇か十冠のスピリットが破壊されたときに相手のライフを破壊する能力も持ち、呪縛の影に隠れがちだがかなり強力な効果で、アニメでは42話でウロヴォリアス自身の破壊をもって発動させた。
- 巳の十二神皇ティアマドー
タツミが火山で入手した巳年の十二神皇で、背中に紫水晶がびっしりとついた東洋のドラゴンの姿を持つ。
アタック時に封印を行い、封印時の効果は、相手はライフを一つ破壊しないと十二神皇をブロックできない「神撃」と、手札とトラッシュから一枚ずつ十二神皇をノーコスト召喚できる「神軍」である。
ティアマドー自体も十二神皇であるため、横槍がなければ確実にライフを破壊できる上、手札かトラッシュに十二神皇があれば最大二体、確実にライフを破壊できるアタッカーが展開されるという考えただけで恐ろしいことになる。
正に完全にチート。こりゃ勝てんわ。
43話ではこの神軍でウロヴォリアスを呼び出し、龍魔神と合体させ、紫の十二神皇を揃わせた。
- 黒壬龍オブシディアン・ドラゴン
火山から現れる中型のドラゴン。スピリッツワールドがタツミに渡したカード。
疲労状態のスピリットを破壊し、破壊したシンボルを自身の物にするアタック時効果を持つ。
この効果をタツミは龍魔神の強制疲労と組み合わせて敵に操られたティアマドーのダブルシンボルを奪って勝利を収めるという凄まじいコンボを披露した。
ブレイヴ
- 龍魔神
異魔神ブレイヴの1つ。容姿は巨大な翼を持つ人型の黒いドラゴン。
右のスピリットには強制疲労効果、左のスピリットには疲労状態のスピリット破壊効果を与える。
さらに効果を敵に通すと、右はドロー、左はコアブーストのおまけがつく。
ウエハース収録ネタとして超・龍魔神という進化形態もあるが、残念ながらこちらにはならなかった。無念。
ネクサス
- 旅団の摩天楼
配置するだけで1ドローでき、最大軽減1コストで済む軽量ネクサス。
1ターン目から場に出してハンドアドバンテージと軽減シンボルを得られるのが最大の特徴。
よってLv2効果を活かせる【無魔】以外の【紫速攻】/【紫白連鎖】などでも良く使われるカード。
42話では配置時効果でドローした。
タツミは【死竜】を使用するが、配置時ドローの使い勝手の良さから【無魔】以外でも採用される現実を反映したものと思われる。
マジック
- ポイズンブレス
コアが一個だけのスピリットからの攻撃からライフを防ぐマジック。封印されていれば相手のスピリット全てのコアを1つだけにする効果も併せて発揮する。
タツミはウロヴォリアスとのコンボで駿太の猛攻をなかったことにした。
しかも封印時は相手のスピリットのコア全てを一個だけにするため、ウロヴォリアスと合わせて使うと効果覿面である(敵の攻撃をなかったことにして次の次のターンに呪縛で相手スピリットを一掃するなんていうことも可能)。
余談
福山氏が演じるカードバトラーの大半は強豪が多い中で、このタツミは(一度ヨクに負けたとはいえ)最後まで主人公達にリベンジされずに勝ち逃げした数少ないキャラクターである。また、劇中において明確にノーダメージで勝利したバトラーはブレイヴの獄将デュック以来である(もっとも、こちらも相手がメイと同様、カードバトラーとして未熟な相手故の無傷な勝利ではあったが)。
しかし一方で、「最後の最後でシシにあっさり騙されたうえに、駿太達に散々迷惑を掛けておきながら、最終的に尻ぬぐい同然に駿太とヨクに丸投げする」という滑稽さに不満を抱く視聴者も少なくなかった模様。もっとコイツらを見習ってほしいものである。
関連記事
棚志テガマル ハガクレ・シドー ソルト:福山氏が演じたバトスピキャラ。なおいずれも使用色が異なる。
ヴァルト・パークス:こちらも福山氏が演じたバトスピキャラ。タツミと同じく、異魔神ブレイヴ使いという共通点がある(しかも使用したのはライバルである駿太のブレイヴである)。
尚、タツミは最後まで主人公に敗北せずに勝ち逃げしたのに対し、こちらは逆に最後まで主人公に勝てないまま勝ち逃げされてしまった。
ガルザ:いずれも闇の皇帝に誑かされて洗脳を施され、兄のみならず美しいものすらも憎むようになった復讐鬼繋がり。ただしこちらは改心するが彼と違い用済みにされて命を落とした。
ドレイク:タツミ同様に主人公たちを敵視していたが、後に自分を利用した上に人生をめちゃくちゃにされた全ての元凶にあたる暴君に反旗を翻す形で改心し、主人公たちの勝利に繋がったという共通点も持っている。
御剣怜侍:彼と同じように冷酷かつ残忍な行為で主人公たちを苦しめていたが、後に自分の人生を狂わせていた諸悪の根源に利用されていたことを知り改心したという点も共通。
蛇王カイラ:中の人ネタ。ただしこちらは因縁の人物に憎しみを持っていたが後に和解すると共に事件の黒幕を倒すきっかけを作った。