概要
スコープドッグのカスタム機のひとつ。
「野望のルーツ」「ペールゼン・ファイルズ」「ザ・ラストレッドショルダー」に登場し、装備や設定がそれぞれ異なる。
ATM-09STTC スコープドッグ・ターボカスタム
野望のルーツに登場するターボカスタム。
レッドショルダーが、既存のレッドショルダーカスタム以上の性能を発揮する機体として開発されたカスタム機。
大型化した脚部にはジェットローラーダッシュ装置が追加されており、熟練パイロットでなければまともに扱えない程の破格の加速性能を誇る。
足の裏は片側二輪、さらにジェット装置下に一輪、左右計六輪ものローラーを有している。
非常に高い機動性と戦闘力を持つ反面、安定性と操作性が最悪という極端な性能のため(誰にでも扱える簡便性を重視する兵器の基本コンセプトとは真逆だった事も重なり)、正式採用こそされたが少数生産に留まった。
ATM-09STTC スコープドッグ・ターボカスタム(ISS所属機)
ペールゼン・ファイルズに登場するターボカスタム。
メルキア軍情報省直轄の特殊部隊ISS(ministory of Infomation Special Service)に極秘に配備されていた漆黒のターボカスタム。
ジャイロバランサーを備えた新型ミッションパック「ATU-MP-94」を装着しており、任意の重力源に対して一定の姿勢を維持することが可能で、ラウンドムーバーなしに宇宙戦に対応できる。
惑星モナド攻略戦においてバーコフ分隊を含むISS部隊が駆る総勢300機が投入されたが、惑星モナドのコアが突如暴走して惑星爆発を起こし消滅。それに巻き込まれる形で全ての機体が失われた。
『第2次スーパーロボット大戦Z』では、回想シーンの他隠し機体として登場(再世篇では隠し機体ではなくなった)。バーコフ分隊の機体全てで武装が違う(原作を再現している)という凝った仕様。キリコ機ではさらに必殺武器のアサルト・コンバットを使用するとモナド攻防戦を再現して背景は雪原のようになり、キリコのカットインも耐圧服が一瞬だけ黒く染まり、ヘビィマシンガンを1発しか撃たないという細かい演出の違いがある。さらにトドメを刺すと、回るターレットからキリコの熱い視線が突き刺さる。「ペールゼン・ファイルズ」の設定を再現し、デフォルトでの宇宙適応がAになっているため宇宙戦に投入しても問題なく戦える。
この機体と「再世篇」のショルダーミサイルポッド装備のスコープドッグに限り、デフォルトBGMとして「炎のさだめ」ではなく「鉄のララバイ」を聞くことが出来る。
ATM-09STTC スコープドッグ改・タイプ20
ザ・ラストレッドショルダーに登場するターボカスタム。
バカラシティにおいて、ヨラン・ペールゼンの所在を掴んだ旧レッドショルダー隊員が復讐するべくスクラップから作り上げた機体。
正式機を模した所謂レプリカではあるが、ターボカスタムの設計者(諸説あり)であるグレゴルー・ガロッシュ主導の下修繕された機体で、正式機に劣らぬ性能を発揮した。
外見上は胸のダクトが通常タイプなのと、左肩のスモークディスチャージャーにフックが無い。また、脇の2連SMMやガトリングの形も微妙に違う。
そもそも元となったスコープドッグそのものが「見てくれだけはまあまあ」(バイマン談)、「ターンピックが冴えない」(キリコ談)、制御系もおかしいというスクラップ寸前の代物だった。元々ATの生存性の低さもさることながら、完全とは程遠い仕上がりだった。
組み上げの中心となったムーザ・メリメも「アテにならねえ部品がざっと50ほどある」と不満を漏らすほどで、グレゴルーも完璧とは言えないながらも「(文句を言い出せば)キリがない」と修繕を終了させたが、ある程度納得のいくチューンは施せたらしく速度を20%程強化することに成功した。
スーパーロボット大戦ではキリコ機の他グレゴルー機が登場。残りの機体もグレゴルー機の武装の演出に参加する。キリコ機では、『第2次スーパーロボット大戦Z』ではアサルト・コンバットのショルダータックルの際、肩アーマーが一瞬レッドショルダーの如く赤く染まるという凝ったもの。こちらはサンサ戦を再現し、背景は砂漠のようになる。『破界篇』では通常のターボカスタムが途中でこちらのザ・ラストレッドショルダー仕様に置き換わる。プレイヤー部隊から資材を提供してもらったためアテにならない部品は無く、まともな部品が使われている。『再世篇』ではウド編に登場したレッドショルダーカスタムがこちらに置き換わる(デュオ達がジェットローラーを調達できなかったかららしい)。なお、グレゴルー機のSMM2連装ミサイルはちゃんと描かれているが、武装に登録されない。『T』ではスコープドッグの換装装備扱い。