チズヌリーエ

ちずぬりーえ

チズヌリーエ(ケベック・フランス語：Tis Enoulliaires)とは、カナダ、ケベック州にある地方都市である。

概要

州都ケベック市の北東約10-20kmにかけて位置する地方都市であり、人口はおよそ6500人である。

サンローラン川の岸に沿った細長い形状の市域を持ち、市内の過半数の物件が市内を南西から北東に抜ける2本の街道(チ街道およびウヌリーエ街道)のいずれかに面している。

市域は長さ10kmに及ぶが、幅は最も広いところでさえわずか300mにも満たない。

交通

市内があまりにも細長すぎるため、バス路線は1路線しかなく、この1路線のみで十分という状況である。市街に出てケベック市のバスターミナルを結ぶ便が2時間間隔、市内完結便が2時間間隔の合計一時間間隔の運行で、前者はウヌリーエ街道のみを走る急行便、後者はチ街道とウヌリーエ街道をジグザグに行き来する各駅停車便として運行される。

市内をカナダ国鉄の鉄道路線が通るが、市内の旅客駅は全て閉業中で、停車する旅客列車はない。

住民

フランス系住民が大半を占め、その他コンゴなどのアフリカ大陸のフランス語地域にルーツを持つ移民が居住する。アジア系住民はわずか56人しかいない。

宗教

無神論を除くと80%がカトリックを信仰。残り20%のほとんどをイスラム教徒が占め、カナダ国内では比較的プロテスタントの勢力が弱いとされるケベック州でも、とりわけプロテスタントの信者が少ない。ユダヤ教徒もほとんど居住せず、わずか23人しかいない。

気候

夏場は避暑地として観光客で賑わうが、冬場は厳しい寒さに襲われるため、住民以外誰も寄り付かない。