概要
2017年5月28日放送の宇宙戦隊キュウレンジャーSpace.16で、それは起きた。
己の野望の為に弟の家族愛をも利用したスコルピオのあまりの外道ぶりに、ずっと「兄貴にはまだ優しい心があるのでは」と信じ続けてきたスティンガーの心はズタボロに傷つけられてしまった。
耐えがたい真実を受け止められず自暴自棄になったスティンガーはスコルピオに殺される事を願い、スコルピオもまた躊躇なく劇毒を込めた飛び蹴りを喰らわせようとするが………
なんと寸前の所でチャンプがスティンガーを庇い、スコルピオの飛び蹴りをまともに喰らって大破してしまった。
文字通りの木っ端微塵となり、辺りに散らばるチャンプの各パーツ…
「どうして…どうして俺なんか庇った…!」と悲しみに呻くスティンガーに、チャンプは最後の力を振り絞って「バカ野郎…。兄貴しかいねぇとか言いやがるんじゃねぇ…!我が輩がいるじゃねぇか…!」と檄を飛ばし、自身がやるつもりだったアントン博士の敵討ちをスティンガーに託して機能を完全に停止。
一方のスコルピオはというと、思わぬ犠牲に泣き崩れるスティンガーを一瞥し「今日のところはそのロボットに免じて引いてやる。次に会う時が楽しみだ…」と言い残して砂塵と共に去って行った。
バラバラになったチャンプの体と、かつて兄から貰ったダウジングペンデュラムが転がった地に、スティンガーの悲痛な叫びが響き渡った………
「スコルピオぉぉぉぉぉぉぉッ………!!!!」
余談
本放送前の次回予告ではほとんどスティンガーとスコルピオの関係がクローズアップされ、チャンプに関する内容はさほど取り上げられていなかった。
直前の東映公式ページでも「キュウレンジャー最大の衝撃」などの煽り文が数カ所に渡って記されており、閲覧者の関心がスコルピオに向くようにミスリードされ、かろうじて次回予告の煽り文の中にチャンプが何らかの行動を取る事が読み取れる程度であった。
その結果スコルピオの本性がよくあると言えばよくあるものだったので、大した事無いと安心しきった矢先にチャンプが爆発四散というまさかの展開となり、思わず絶句したという視聴者が多く見られた。
一応役者のツイッターでも「ドン引きするかもしれません」「お子様のメンタルケアを忘れないでください」という呟きがあったが、それでもこの展開を想像出来た者がいただろうか…
ちなみにこの日のニチアサキッズタイムは、2015年10月25日以来となる衝撃展開が重なった週でもあった。
そのため「ヤミヤミネジ仕事し過ぎ」「チャンプはまだ大丈夫だったが30分後完全に心を折られた」「ゆかりさんもチャンプみたいになるかと思った」など、他のニチアサ作品と絡めた声も見られた。