概要
(;0w0)<オンドゥルルラギッタンディスカー!!(22:32が該当シーン)
元ネタは特撮ドラマ『仮面ライダー剣』仮面ライダーブレイド第一話で剣崎一真が発した台詞。
この台詞に至るまでの経緯を書くと、彼は仮面ライダーギャレン(橘朔也)を頼れる先輩として信頼していたが、ある時に橘は裏切り者の可能性があるという話をされており、剣崎は動揺していた。
そして突如アンデッドによって壊滅したBOARD本部で、独りローカストアンデッドとの戦いを繰り広げていたブレイド(剣崎)は、変身した状態の仮面ライダーギャレン(橘朔也)がなぜか物陰から助けもせずにひたすら自分を見ていることに気づく。前述の話を踏まえて不信感を抱き、「本当に裏切ったんですか!」と橘に対して絶望の中で発言した台詞となっている。
ちなみにもう一度書くが、ここまでで第1話(ここ大事)である。
ネタとして扱われた理由
剣崎を演じる椿隆之氏の滑舌が(迫真過ぎた演技も合わさって)あまりにも悪かったため※、ネットの掲示板で「オンドゥルルラギッタンディスカ!!」と空耳をつけられてしまった。その後2ちゃんねる特撮板を経由し半角カタカナにされるなどの流れを経て、ネット中で大流行した。
この台詞がきっかけで、氏を始めとする一部キャスト陣の滑舌の悪さがネタにされる※という流れが出来上がってしまい、この台詞を含む滑舌の悪い台詞が、まとめて「オンドゥル語」と呼ばれるようになった。
また、ネット配信され後にDVD化された「ガチで探せ! 君だけのライダー48」では、みずがめ座O型編のタイトルが「ピーマン! オンドゥルラギッタンディスか?」とされており、とうとう公式まで便乗してしまった。微妙に表記は異なるものの…。
そもそも『剣』自体、アギト〜555までを担当していたスタッフから大きく交代した関係で従来とはかなり雰囲気が変わった異色な作品であり、放送前からファンの間での評判が悪かったという事情にも起因する点がある。
それに輪をかけて剣のストーリー前半は唐突な展開が多く、視聴者から分かりづらいと不評であった。実際この第一話もあまりに展開が早すぎて主人公の剣崎に感情移入がしづらく、かなりカオスな内容である(まだ第一話で詳細な設定がよく分からないままにいきなり先輩の橘が裏切り、組織が壊滅するため話についていきづらい)ため、それ自体も含めてネタにされた可能性が高い。
また当時のネットの文化では普通に聞こえるものをわざと空耳のようにするというネタもあり、彼らキャスト陣の台詞の全てが異常なまでに滑舌が悪い訳でもない。現場では通用している事もあり、使いどころにはある程度注意が必要である。詳しくはオンドゥル語、爆竜戦隊アバレンジャーの記事にて。
ゲーム作品では
PS2用ゲーム『仮面ライダー剣』や、数年後に製作された『クライマックスヒーローズ』シリーズでも、椿氏自ら剣崎に声を当てこの台詞を発しているが、こちらでは普通に滑舌が良くなっており、きちんと「本当に裏切ったんですか!」に聞こえる演技になっている(もっとも前者では普通に聞こえて何か物足りないとの意見も出たが…)。また、公式が言う訳にもいかない為「オンドゥル語」という単語を使わずに椿氏にリクエストしてわざと滑舌が悪い仕様に仕上げている作品もある。ちなみに椿氏によると、CSMブレイバックルの収録音声もその仕様の物との事。
また、PS3作品『バトライドウォー』では、ストーリーミッション「裏切り者の正体!?」をクリアすると獲得できるトロフィーの名前が「本当に裏切ったんですか?」となっている。
伝説、再び
13年後の2017年、剣崎がオリジナルネット配信映画『仮面戦隊ゴライダー』に出演。何気に顔出しは仮面ライダーディケイド以来であり、しかも椿氏が収録直後に暴漢に襲われ入院したのもあって多くの視聴者が心配する中、事件は起きた。
「絶対に倒せないボス」であるトーテマが出現し、ライダー達が苦戦する中、突如として剣崎が主人公である宝生永夢をブレイラウザーで刺したのである。
そもそもゴライダーメンバーの中で、剣崎だけは作中で死ぬどころか不死になってしまったので、多くの視聴者は不穏に思っていた中でこの仕打ちである。
…もちろんこの剣崎は偽者であり、実は真の黒幕が化けていただけなのだが、まさかの言った側が裏切るという東映わざとやってるだろ的なシナリオに、視聴者が一抹の不安を覚える中、ついに時は満ちた。
来たる5月28日、放送中だったシリーズ『仮面ライダーエグゼイド』の第33話で主人公・宝生永夢の先輩ドクターである鏡飛彩が永夢を裏切ってしまう衝撃の展開が放送された。(と言うか、飛彩と橘さんは、何かと色々似ている。あんな事や、こんな所が。)
その際状況の類似と飛彩が変身するライダーが仮面ライダーブレイブという似通った名前であったこともあり、Twitterのトレンドにこのワードがランクイン。『剣』出演者もそのことに触れるなどこのワードが未だに根付いていることを改めて知らしめた。
そして2年後…
時は2019年3月31日、仮面ライダージオウ第29話。
ブレイド回にて、かつてウォズがゲイツたちを裏切っていたことが判明。多くの視聴者がこの台詞を頭によぎらせることになっただろう。更に作戦とはいえゲイツがウォズの指示を無視するというシーンまで。
しかしウォズは以前にも裏切った前科があり、今更だったりする。
さらに、映画PVでもソウゴを一度は裏切った。
残念ながら(?)YouTubeの自動翻訳はオンドゥル語不対応のため、公式配信で使うとオンドゥルの部分が「温うどん」になってしまう。オンウドンキッタンディスカー!!
令和になっても…
令和ライダー第2作目の仮面ライダーセイバーでも、富加宮賢人の父であり仮面ライダーカリバーの変身者である富加宮隼人が15年前にソードオブロゴスを裏切っており、その影響で先代セイバーであった上條大地も「真実を突き止める」という理由があったとはいえ組織を裏切っていた。
令和ライダー第3作品目の仮面ライダーリバイスでも、19話で、門田ヒロミの同期である山桐千草がフェニックスを裏切り、デッドマンズ側についている。
2023年8月19日より公式YouTubeにて『剣』の配信が始まるのだが、同日の午前10時には『仮面ライダーフォーゼ』の第45話・第46話が配信されており、偶然にも別作品の天野浩成氏演じるキャラクターが裏切り、退場する回が同じ日に配信されるという珍事が発生している。(『フォーゼ』に関しては作戦の為に裏切ったふりをしていただけ)そのためフォーゼでダークネビュラに飲まれた速水が、剣で橘に転生したと天野氏も話題にしていた。
セルフパロディ
椿正義にてセルフパロディをしている。
モー帝国に催眠術をかけられ、操られた椿隆之は敵のロボットを略奪し、熱木に襲い掛かる。
ロボット戦になり、熱木は椿に「オンドゥルルラギッタンディスカー!?」と問い、椿はオンドゥルルラギッタンディスという必殺技で応えて熱木を撃破する。