チヨメ(骸骨騎士様)
ちよめ
「ボクの探し物はここにはありませんでした」
CV:富田美憂
黒髪に蒼い瞳を持つ、山野の民(獣人)の猫人族で、刃心一族の忍者。ボクっ娘。アークの目測によると身長は150cmとの事。
奴隷にされた山野の民を解放して回っており、人族からは『解放者』と呼ばれている。
初登場は1巻だが、名前が判明したのは2巻から。ディエントの街で囚われたエルフの救出に勤しむアークの前に現れ、刃心一族のみに伝わる『忍者』という名前を知っているアークにある可能性を感じ、幾度かの邂逅を経て、紆余曲折あって共に行動する事になった。
『チヨメ』の名前は本名ではなく、刃心一族の中でも実力上位者である『六忍』が代々襲名する名前であり、おそらく元ネタは望月千代女。
ちなみに、本名は『ミア』(書籍5巻より)。
忍者らしく冷静沈着であまり感情に抑揚がない。しかし、アークのセクハラジョークに顔を赤らめて怒ったり、ポンタに興味を示したりと少女らしい一面を持つ。
幼少期は泣き虫で、人一倍不器用だったらしい。六忍の一人、サスケを兄として慕っている。
同族に対する仲間意識は高く、彼らを侮辱するような発言に対しては激しい怒りを見せる。特に書籍7巻においてはある理由で落ち込んでいるところを、ノーザン王国の王女の護衛騎士であるニーナの事情を知らなかったにしても無遠慮すぎる問い質しに怒り、文字通り周囲を凍てつかせる程の冷気を生み出す程の殺気を放ってしまう。
意外と食に対する興味は旺盛で、アリアンが嫌悪したクラーケンの潮干しにハマり、兄へのお土産のためにアークから買おうとした程。アリアンがクラーケンを食べる事に呆れると、ポンタと共に珍しく感情を露わにして異議を唱えていた。
また、アークが料理した鶏の照り焼きにも気に入り、自分の里にも広めようと考えた。書籍6巻の挿絵から、フォークやナイフを使わず手掴みで食べる模様。
グラマラスなアリアンとは対照的にバストは平坦であり、書籍7巻ではアリアンの肉付きを羨ましがっている様子が見られる。
アークの事は頼りになる仲間として信頼しており、2人の関係も友人同士といったものである(そのためか、アリアンがチヨメに嫉妬する場面がない)。
全身を黒の布地服に身を包み、紅色の襟巻を首に巻いている。頭には金属板を縫い付けた鉢巻を巻き、腕には篭手を、脚には脛当て型の金属製防具をしている。
……要するに、忍者そのものな姿である。
ちなみに、長い尻尾はベルトの様に腰に巻いてある。
獣人としての正体を隠している際は、動き易そうな黒い服装(書籍版の挿絵では、お腹を露出したへそ出しルック)で身を包んでいる。
篭手と脛当ては付けており、獣耳は帽子で隠している。
その忍者姿は伊達ではなく、素早い動きでの暗殺や諜報活動を得意とする。鍵開けなどの潜入に必須な技能も持つ。
直刀の短剣やクナイを武器として扱う。
精霊魔法を忍術と称して使用し、チヨメは特に水遁の術を得意とする。
アリアンによると山野の民は魔法適正の低い者が多く、通常は精霊と交信できても契約まで至らないのがほとんどとの事。
そして、チヨメ達が使う忍術は精霊魔法というより、精霊獣そのものとの事。
そもそもエルフ達が使う精霊魔法は、術者の魔素を精霊に渡して、精霊が契約に基づいて魔法に変換してくれるらしく、チヨメ達の忍術は精霊と一体化して直接魔法を使っているらしい。
チヨメ自身も自分の実力に誇りに思っており、期待を寄せたり褒めたりすると頬を染めて喜ぶ。可愛い。
刃心一族は、迫害される獣人達を見かねたレブラン帝国の密偵であった初代ハンゾウが立ち上げたもの。
忍者に詳しい様子から、アークは初代ハンゾウを自分の世界からやってきた忍者フリークな日本人、もしくは忍者を知っている地球人と予想する。
一族の名前の由来は忍を分割した刃と心から。
なお、チヨメによると初代ハンゾウは人間でありながら獣人族を選ばれた民と信仰しており、特に猫人族を至高の存在と語っていたとの事。
それを聞いたアークは初代ハンゾウが獣耳オタクで猫耳オタクなのではないかと考えた。
コミック版では天然な所があり、アークが気絶して目を覚まさなかった時、骨壷に収めて弔おうとしていた。
アニメ第4話では、ディエントの街ではゴエモンと行動を共にしていた事が発覚した。
アニメ第4話のおまけ漫画にて、細い体型を心配した食べ物屋のおばちゃんからサービスしてもらい、ゴエモンと共に人族にもいい人はいる事をしみじみと実感していた(ゴエモンも、筋肉質な肉屋と意気投合し、サービスしてもらっていた)。
また、最終回ラストにてアークがさりげなく素顔を明かしたことで、原作よりも早く彼の骸骨顔を知ったのだが、ビビって木の陰に隠れていた(その後は普通に会話している)。