ツムジ(変身忍者嵐)
つむじ
主に1972年(昭和47年)4月7日より毎日放送・NET(現:テレビ朝日)系列で放送されたテレビドラマ『変身忍者嵐』の登場人物として知られるが、他にも石ノ森章太郎の『変身忍者嵐』(週刊少年マガジン連載)、『新・変身忍者嵐』(希望の友連載)、石川賢による作品『変身忍者嵐外伝』(冒険王連載)、にわのまことによるスピンオフ作品『変身忍者 嵐Χ(カイ)』(コミック乱連載)、その他、きだつよしによる『仮面ライダー響鬼』のノベライズ(講談社キャラクター文庫)にも共通して登場する。
なおテレビ版では、主人公のハヤテを除くと、第一回から最終回まで最多登場回数のキャラクターでもある。
石ノ森章太郎版漫画においてはツムジの登場は途中までだが、石川賢『変身忍者嵐外伝』では最終回まで登場する。
にわのまことの『変身忍者 嵐Χ(カイ)』は、今のところ未完である。
きだつよしの『仮面ライダー響鬼』のノベライズでは、血車党の壊滅後に全国に武者修行に出る一方で、挙動不審の三代目服部半蔵の動きをひそかに探るツムジの姿が描かれている。
徳川家に仕える伊賀忍者タツマキの長男。
自身も一応忍術も会得しているが、まだまだ修行中の身、姉のカスミからは子ども扱いされている。
姉のカスミと共に血車党に襲われたところをハヤテに助けられ、以降は共に血車党と戦うようになる。
少しおっちょこちょいなところがあるが、一生懸命。
好奇心が強いが、それゆえに敵に罠にはまることも多く、しばしば捕まってしまう。
流れ星手裏剣や特製煙玉、父と同じ忍法地降り傘などの技を使う。
第8話で血車党に父と母を連れ去られたと嘆く千恵を慰めようと変顔を作って彼女を思わず微笑ませるシーンがある。
(実は千恵の嘆きは演技による罠だったのだが…)
第30話で「俺、猫と生卵に弱いんだぁ」と呟き、猫と生卵が苦手であることを明らかにしている。
第1話ラストシーンから第19話までは緑色の忍者装束を着ていたが、第20話以降は基本的に黒い忍者装束を着るようになり、普段は袴姿となる。
第39話における血車党の壊滅後に父のタツマキと共に一旦は伊賀の里に帰るが、大魔王サタンの操る円盤の存在を発見し、それをハヤテに知らせようとして伊賀のムササビ飛行機を勝手に使用して里を飛び出し、ハヤテと再会する。
ハヤテには伊賀の里を勝手に飛び出したことを叱責されるものの、再び共に旅をするようになり、以降、最終回に至るまでハヤテと共に行動する。
(父のタツマキは第39話で伊賀の里に帰った後、最終回にしか登場しないので、結果としてツムジが主人公であるハヤテ以外では最多登場ということになった。)
第1話『化身忍群、闇に踊る』のみに、父のタツマキ、姉のカスミと共に登場。
化身忍者たちとの戦いで傷ついたハヤテを姉のカスミが見つけ、その手当てをする際に同行していたことでハヤテと出会う。
テレビ版とは異なり、いかにも伊賀忍者といったイメージの黒い忍び装束を着ている。
その後で化身忍者に操られた父のタツマキに、姉のカスミ共に斬りかかられるが、今度は突然現れた変身忍者嵐によって危機から救われ、また、嵐のおかげでタツマキも正気に戻る。
その嵐の正体がハヤテであることを知らされたところまでで、以降にツムジの登場はない。
第2話『河童子ものがたり』より、第7話『虫愛ずる姫』まで登場。
父タツマキ、姉のカスミと共に血車党の化身忍者かまいたちに襲われているところを変身忍者嵐に救われるのがハヤテとの直接の出会いとなる。
その後はテレビ版と同様、ハヤテとタツマキ、ツムジと共に血車党と戦う旅を続ける。
第5話で伊賀忍法ツムジ石という、大量の石を手裏剣代わりに一気に投げつける攻撃術を披露している。
なお本作品におけるタツマキ、ツムジの登場は第7話までで、姉のカスミのみが第8話にも登場。
第1章『ネコマンダラ』で血車党に姉のカスミと共に襲われているところをハヤテと、その父である嵐鬼十(谷鬼十ではない)に救出されるのが、ハヤテとの出会いとなる。
(テレビ版と似ているが、化身忍者がネコマンダラである点が異なる)
第3章では旅するハヤテ、タツマキ、カスミより先に団子屋を見つけて「ねえ、ねえ、食べていこうよ」と皆を急かし、カスミに「まあ、ツムジったらいやしいのね」と小言を言われるシーンがある。
その団子屋の店主、実は…
なお父のタツマキ、姉のカスミとは異なり、ツムジのみは本作の最終回まで登場するが、石川賢版『変身忍者嵐外伝』は掲載誌の違いにより最終回が二種類ある。
(『別冊冒険王』が16章、『冒険王』が17章)
第16章には大魔王サタンは登場せず、クンバーナと再生怪人軍団を倒して終了となる。
第17章の方が大魔王サタンとの最終決戦。
関ヶ原の決戦における諸将の情報を探るため、大谷吉継の陣に潜入した際、大谷吉継に天井裏に潜んでいるところをあっさり発見されてしまうが、大谷吉継と意気投合し、逃がしてもらう。
その帰路に血車党下忍たちに襲われて苦戦するが、不意に現れた若月亜煉と名乗る人物に助けられ、更に、その場に現れたハヤテの乗っていたハヤブサオーに姉のカスミと一緒に乗せられて、その場から離れる。
そして徳川家康のもとに報告に戻った際、家康から刀傷に効くという秘蔵の薬をもらい、そこで家康の器量の大きさを感じ、心の中で、あえて家康の敵に回った大谷吉継のことを惜しむ。
今後の展開は不明。
小説仮面ライダー響鬼の設定
血車党の壊滅後に全国に武者修行に出る一方で、挙動不審の三代目服部半蔵一味の動静を探るという設定だが、作品の後半では『新血車党』との戦いにも参加する。
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