テンテン(NARUTO)
てんてん
世話好きな性格で、たびたび無茶をするロック・リーの面倒をみたり、日向ネジの修行相手を務めたりしている。個性的なガイ班のメンバーにあって唯一の中立的な存在であり、それ故にメンバー間の緩衝役にもなっている。
そんな立ち位置のせいか、スピンオフ作品『ロック・リーの青春フルパワー忍伝』ではツッコミ役となっており、原作でも無限月読で見せられていたのが「ガイとリーがクールな性格になったのでツッコミを入れなくても良くなった世界」であるなど、ほぼ完全にツッコミ役が定着してしまっている。
千手綱手のような強いくノ一になるのが夢で、彼女が五代目火影として帰ってきた時には人一倍喜んでいた。アニメでは綱手への憧れから、医療忍術の習得をはじめ博打や飲酒に挑戦するなど、少しでも綱手を真似ようとしたものの何れも失敗に終わっている(当然のことながら賭場や居酒屋では門前払いされた)。医療忍術に必要な繊細なチャクラコントロールは苦手だが時空間忍術の才能があったため、忍具のプロフェッショナルになる事を決意した。
口寄せによる忍具の召喚と発射を得意とする暗器使いで、多種多様な武器を召喚、術によってはそれらで弾幕を張るなど、大胆な戦法を得意とする。
中忍試験予選では砂隠れのテマリと対戦。得意の忍具で応戦するも、飛び道具主体の彼女の戦闘スタイルはテマリの風遁忍術とは非常に相性が悪く、忍具を悉く吹き飛ばされて完敗した(原作ではここでの戦闘シーンが描かれずに終わったが、アニメでは詳しく描かれており、切り札「双昇龍」をはじめとする忍具の口寄せを初披露した)。
このテンテンとテマリの組み合わせは、童謡「鞠と殿様」のフレーズ「てんてん てんまり てん てまり」から来ているものと思われる。
原作ではうずまきナルトの同期の忍の中でも活躍は殆ど描かれないままだったが、アニメではオリジナルストーリーで出番や活躍が大幅に増えており、彼女がメインとなっている話(特に第156話「逆襲の雷牙」にて、蘭丸を危機的状況から救い出し、雷牙を見失ったショックから立ち直れない蘭丸にカレーライスを食べさせ、蘭丸に涙させる程の助言を与えることにより、蘭丸は涙を流すシーンがある。これにより彼女の印象を一新する感動回になっている)もあった。
第二部([[]])以降もやはりアニメオリジナルストーリーでの活躍が目立っている。
第四次忍界大戦では金銀兄弟が使っていた六道仙人の宝具を戦利品にし、最終話では忍具店を開いているが、平穏な日々が続いている影響で武器の需要が少ないためか店は繁盛していないようで、暇を持て余している。
登場頻度が異なるため解りにくいが、原作版とアニメ版では若干性格に違いがみられる。フルパワー忍伝では、その違いが顕著。アニメ版ではキッパリとした性格が強調され、中忍試験におけるサクラといの、二人の対戦について、くノ一を軽視する発言をしたネジに対して異論を唱えたり、他、レディーファーストを主張したりしている。
原作版では比較的お淑やかで、世話焼きな部分が協調されている。
余談だが、面識はあるものの、原作では最終話に至るまでナルトに一度も名前を呼ばれておらず、一対一の会話もしていない。また、主要キャラクターの中では唯一最後まで単行本の表紙に描かれていない。