「───逢いたかった」
「───あは、」
「私のものになって、サンラクくん」
概要
シャングリラ・フロンティアに登場するキャラクター。通称ディプスロ。
本名は彬茅 紗音(アキガヤ シャノン)。
主人公であるサンラクに対して異常なまでに執着しており、一種のヤンデレ系ヒロイン。
だが、内面とは裏腹に表面上のキャラクターは、とにかくありとあらゆる下ネタを隙あらばぶっこむド変態。
リアルでは彬茅コーポレーションという大企業の社長令嬢で、19歳の女性。
彬茅コーポレーションは、現実で言うところの三菱財閥に当たるほどの大企業であるようで、私生活では理想的なお嬢様として振舞っている様子。
人物
シャンフロをプレイする以前は、スペル・クリエイション・オンライン(以下スペクリ)というオンラインゲームにて、そのシステムを悪用してトップに君臨していたプレイヤーであり、この点だけ見ればアーサー・ペンシルゴンと同じ。
しかし、圧倒的なカリスマ性と知略によって他人を手の平で踊らせるタイプの邪悪である彼女とは悪辣さの質が違い、仲間や同志を依存関係にした後に、騙してモンスターの群れに突っ込ませる様な邪悪な愉快犯。
何よりも、「性癖:全部」と書けるくらいの変態で、その上イカレてるとまで言われるほどのヤンデレ気質を持っており、そのヤンデレっぷりはある意味一途と言えるほど。
その性癖によって幾度となく垢BANを喰らいながらも復活し続け、最終的にスペクリを閉鎖に追いやった過去を持っており、最終的にはサンラクとの一対一で敗北。それ以来サンラクを見つけるためにシャンフロをプレイしてずっとサンラクを待っていた。
しかし、彼女の愛は大分屈折しており、サンラクの足を引っ張り苦しめた上で、それでもサンラクがゲームクリアの為にあがく姿を見ることを楽しみとしており、その上で、サンラクへの愛はガチというヤバい奴。
無論あのサンラクが黙ってやられる筈もなく、ディプスロが下ネタを振る度にアラドヴァル根性焼きや加速ケツバットなどで折檻してくるが、生半可な攻撃では悦ぶばかりで彼女を止めるのは至難の業。
ただし作者によると「ディプスロはASMRとかにめっちゃ弱い」らしく、耳元でイケボで囁かれた際は一発で撃沈した。(ちなみに該当回のサブタイトルは「即死呪文」)
長らく作中でリアルの姿が描写されたこと無かったが、短編および設定集の中で本名と詳細な設定が明かされた。
どうもその生活の中で深い闇を抱えているらしい。作者曰く、「(サンラクを)誘拐しようと思えばできるけど、しないしできない」との事。
特技
VRシステムの特性を利用した完璧な「声帯模写(ボイスチェンジ)」、十分動きを見ただけで完全に動きを見切る「見様見真似(なんちゃって)」、十日戦えば思考すら読み切る「役割模倣(ロールプレイ)」など、あまりにも異質な模倣技能を持っている。また、その他にも人外体型の対応や並列思考など、フルダイブの世界において他者とは隔絶した応用力を持っている。ただし反応速度は並である。
プレイスタイル
シャングリラ・フロンティアでも数少ないファストトラベル系の魔法『座標移動門(テレポートゲート)』を覚えた、魔法系最上級職である賢者職のプレイヤー。
近接職でスキルを育ててからレベルを1からやり直して作った、スペクリでのサンラクのプレイスタイルを役割模倣(ロールプレイ)した二本のワンドを持って戦う「近接格闘魔術師(フロントアーツ・マジシャン)」スタイルで戦う。
しかし現在はそれまでのスタイルを放棄。サンラクの隣に立つのにふさわしい自分であるべく、更なるカスタマイズを繰り返している。
非攻撃魔法のあらゆる要素を任意で倍加させる超強力装備「実現杖ザ・デザイアー」の持ち主。この杖をめぐるあれこれを見るに、どうもかつて『魔女の教会』というクランに所属していたらしいが、現在『魔女の教会』からは出入り禁止状態にされている。
活躍
その存在自体は、作中でところどころに示唆されていたが、本格的に登場したのはウェブ小説版『竜よ、竜よ!』より。
当時、エルフと唯一エンカウントしていたトットリ・ザ・シマーネから連絡を受ける形でサンラクとシャンフロにて再会し、フレンド登録を果たす。
その際にレイドモンスターである『貪る大赤依』とエンカウントし、サンラク、トットリ、そしてエルフ族とともに戦い、倒すことに成功する。
大赤依との戦いにおいては、大赤依に加えてレアモンスターである緋色の傷(スカーレッド)との三つ巴の戦いに陥ることになったサンラクに対して、『隕石をぶつけて敵を消滅させる魔法』があると嘘をつき、サンラク、緋色の傷、大赤依の三者ごと葬ろうとするフレンドリーファイアを行い、その病みっぷりを読者とトットリに存分に見せつけた。
その後は、新大陸で起った大規模ユニークシナリオEX『来たれ英傑、我が宿命は幾星霜を越えて』において、青竜エルドランザを除く全ての「色竜」とユニークモンスター『天覇のジークヴルム』を同時にプレイヤー拠点へと誘き出し、「決戦フェーズ」である『竜災大戦』を引き起こす。
「謳えスカイスクレイパー:上」時点ではペンシルゴンと手を組み、レジスタンスに潜り込んで何か企んでいる模様。
その後も、事あるごとにサンラクに対する偏愛ぶりを見せ、サンラクとの直接の共闘自体は大赤依戦以降は無かったものの、先述した竜災大戦を引き起こしてからはサンラクの活躍を遠くから見て楽しみ、その後もサンラクが活躍する度に彼の活躍したログやら動画やらを見つけては、拡散して楽しむと言うストーカー的な行動を取り続けて、その裏ではサンラクに対して敵対的な行動や言動を取ったプレイヤーを見つけ出しては合法的に始末している。
その一方で、サンラクに合わせた戦闘スタイルにプレイスタイルを再構築しており、その性格の深淵ぶりを見せつけている。
余談
名前の由来はおそらくこちら。ガチの下ネタなので閲覧は自己責任で。
ちなみに、作者のTwitterでのおもらしによって、物語のラスボス候補であることが明らかになった。