※この記事は重大なネタバレを含みます。 |
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概要
映画『ヘルウィン』に登場する殺人鬼。
ホラーマスクと黒いパーカーで素顔を隠し、その名の通り「TRICK」と書かれたナイフを所持している。ちなみにホラーマスクは劇中でコロコロ変えている(パンプキン→ゴブリン→ドクロ→ピエロ)。
本名はパトリック・ウィーバーであり、トリックは高校時代に付いたあだ名が由来となっている。
作中の行動
元々はベントン(ニューヨーク州にある町)に住む勤勉な高校生であったが、2015年に仮装姿で参加したベントンのハロウィンパーティーで突如ナイフで襲いかかって次々と同級生を殺害し、その場にいたヒロインのシェリルに火かき棒で腹部を刺されて病院に搬送された。
その後、搬送先の病院でFBIのデンバーとジェーンが取り調べを行なう直前に脱走。病院の職員にも襲いかかりながら逃走した末にやむ無く発砲したデンバー達に数発撃たれてしまい、そのはずみで窓から転落。
しかし、デンバー達が落下地点へ駆けつけた時にはパトリック(以下トリック)の姿は無く、その顛末を不審に思われながらも行方不明として処理された。
そして、翌年からハロウィンの日にトリックらしきマスクの殺人鬼による殺人事件が起こるようになり、デンバー達も必死に行方を追っていたが、神出鬼没に現れては幽霊のように姿を消す手口に翻弄されて逮捕できずに時間だけが過ぎていった。
2019年を迎えた頃にはトリックの存在がベントンの都市伝説となり、それと同時にインフルエンサー的な存在として有名となっていた。
4年経った後も出没してFBIの関係者を次々と殺害し、その時点でデンバーはトリックが超常的な存在へと変貌したのではないかと疑うようになってしまう……
※終盤における重大なネタバレ
「悪魔だと思ってたろ 世界一の敏腕刑事がな」
「あんたが信じるなら誰でも通じる」
終盤にてトリックを追跡したデンバーの前にトリックと同じ姿をした人物が数人現れ、近くにいた部下が何故かデンバーに発砲。
直後に車椅子に乗った男が姿を現して負傷したデンバーにある事実を告げた。
「恐れ、憎むべき存在の怪物が必要なんだ
自分たちの恐怖が現実になる存在が望まれてる
そういう存在を与えてる 皆にトリックを提供してるんだ
いわばーー公共サービスだ」
車椅子の男は現在のトリック本人であり、2015年の翌年以降に出没したトリックは別人であった。
最初の事件で窓から転落したトリックはその時点で有志となっていた信者達(ベントンの住人)の手引きで現場から逃走する事に成功したものの、負傷の後遺症で半身不随となり、以後自分の影武者となった複数の人間が同一人物を演じる事でトリックを“超常的な存在”であるかのように見せかけてデンバー達を欺いていたのが真相であった。
なお、デンバーの部下もトリックの信者であり、上記の台詞でデンバーを嘲笑っていた。
デンバーが病院に搬送された後に一般人のフリをして次の殺人の準備に専念していたところを真相に気づいたシェリルに逆襲され、奇しくも2015年の事件と同様に腹部を刺された末に死に際に「トリックが不滅の存在となった(意訳)」と仄めかしながら絶命した。
その過程で信者2人も命を落としたが、逃げ延びた残党達が活動を続けるために新たな仲間を集める事を告げて退場した。
ちなみにデンバーとジェーンは終盤で負傷したものの、エピローグにて復帰しており、同志となったシェリルも加わって残党達を追い続ける旅に出ていた。
関連タグ
マイケル・マイヤーズ:こちらもハロウィン関連のホラー映画に登場した殺人鬼であるが、トリックと違って本当に常人離れした存在として描かれていた。
THE_LEGION:こちらも一般人で構成されたマスクの殺人鬼達であるが、トリックと違って当初から集団として活動している。
村木重雄:日本の刑事ドラマ『相棒』に登場した殺人鬼。トリックと同じく障がい者となった自分の代理に仕立て上げた有志に連続殺人を託していた。