概要
アメリカの小説家ヒュー・ロフティングが著した児童文学『ドリトル先生シリーズ』は、1920年から1953年まで刊行された。全12冊と番外編1冊。
日本語版の井伏鱒二訳は、『ドリトル先生航海記』(ドリトル先生物語全集)が刊行され、後に文庫版も出ている。河合祥一郎訳は、『新訳 ドリトル先生航海記』として「角川つばさ文庫版」から刊行されている。
元来は「負傷した軍用馬を治療せず射殺するのは可哀想だな」と思ったロフティングが、自分の子供に送る手紙に記した物語である。(当時としては普通だが)人種差別ともとれる展開もある為、現代アメリカではマトモに出版出来なかったりして、殆ど忘れられている。
なお本作品を範として「(本来は意思の疏通ができない)動物と言葉(意思)を交わす事ができる能力者」を主人公として物語を繰り広げる作品のジャンルをドリトルものと呼ぶ事がある。
ストーリー
「沼のほとりのパドルピー」という町に住む医師ドリトル先生は、腕は確かであったが、捨てられた動物を拾ってくるという困った癖があった。犬猫ならまだしも、ワニなどの猛獣までも保護してしまうため、患者が怖がって近づかなくなってしまう。
生活に困ったドリトル先生は、オウムのポリネシアから習った動物語を活かして、獣医に転職。たちまち名医となるが、今度は患畜がドリトル先生を慕うあまり、飼い主のところに戻りたがらないという問題が持ち上がる。
そんな折、アフリカにいる「オシツオサレツ」という珍しい動物を連れて来れば、見世物小屋で稼げるとポリネシアが提案。
かくしてドリトル先生は、ポリネシアをはじめ、アヒルのダブダブ、犬のジップ、フクロウのトートー、ブタのガブガブ、白ネズミといった動物達と旅に出るのであった。
登場人物
動物たち
架空の動物たち
その他
関連タグ
トリシア先生:ライトノベルのドリトル先生と呼ばれる事がある。ただしこちらはハイ・ファンタジー。