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解説

2006年に公開されたジャック・ブラック製作・主演、ジャレッド・ヘス監督のアメリカのコメディ映画。

お調子者だが心優しき一人のダメ修道士が困窮した孤児院の立て直しと自分の夢の達成の一石二鳥を狙い、覆面レスラーとして奮闘する様を描く。

1980年代に孤児院教会司祭でありながらメキシコプロレスルチャ・リブレ』でルチャドールとして活躍し、ファイトマネーを孤児院の運営費に当てていたリアル伊達直人『暴風神父』ことフライ・トルメンタの半生をモチーフとしている(ちなみに現在は彼の孤児院出身者の一人・マリオが弁護士をしながらフライ・トルメンタ・ジュニアとして活躍中)。

主演のジャック・ブラックの好演もさることながら、それ以上に相棒のスティーブン役を務めるエクトル・ヒメネスを始めとするやたらイイ顔したメキシコ人のおっさんを大量に観ることができるのも本作の見どころである。

物語

幼くして両親を亡くし、修道院の経営する孤児院で育てられた修道士イグナシオ。彼は内心では教会で禁忌とされているルチャ・リブレのルチャドールに憧れていたが、大人となった今はその修道院で料理番として孤児たちの面倒を見る生活を送っている。

しかし、孤児院は困窮続きで子どもたちにまともな食事を出すこともできず、また、憧れのシスター・エンカルナシオンへ密かな想いを寄せつつも何もできない日々が続いていた。

そんなある日、街でルチャ・リブレのスター選手ラムセスの豪華な暮らしぶりを目にしたイグナシオは、修道院に内緒でルチャドールになってお金を稼ぎ、子どもたちにおいしい食事をあげること決意。

ひょんなことから知り合った極貧のひったくり男・スティーブンを無理やり自らの相棒にして、謎の特訓の末、覆面レスラー・ナチョとしてリングに上がるようになる。

試合を繰り返してお金を稼ぎ、修道院の食糧事情を改善するイグナシオと自分の生活を改善するスティーブン。

だが、噛ませ犬としての負け試合ばかりで満足いく戦いのできないことに苛立つイグナシオは、金のためではなく純粋に勝利を掴みたいと次第に闘争本能を募らせていき、ラムセスへの挑戦権を得ることができるバトルロイヤルへの挑戦を決心する。

果たして彼らは一勝を挙げることが出来るのか?そしてイグナシオは、シスター・エンカルナシオンの愛を得ることが出来るのか?

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ナチョ・リブレ覆面の神様
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