概要
原題は「Satan's Alley」
きちんと公式サイトも存在するが、実在する映画ではない。
正体は、ベン・スティラー監督・脚本・主演のコメディ映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008年/パラマウント映画配給)の冒頭に登場する、ほんの数十秒程度のフェイク映画予告。
今作は架空のバカ俳優たちが映画撮影に挑むコメディであり、その俳優が演じたという設定の映画予告(と物販CM)が冒頭で流れる仕掛けになっていた。
予告編は「ハリウッド映画」そのものをパロディした内容であり『悪魔の小路』はその中の一つに過ぎないのだが、続編を作りすぎてタイトルとすら矛盾するテコ入れの入ったアクション映画やただひたすら放屁を繰り返す下ネタコメディ映画(これも第二段)、卑猥な歌詞のラップに乗せて送る清涼飲料水のCMに混じった、エロスありの大人向けヒューマンドラマというシリアスな笑いを誘うタイプの作りで、この予告単体のファンも多い。
内容は、18世紀アイルランドの修道院を舞台に、オスカー俳優カーク・ラザラス(ロバート・ダウニーJr、以下RDJ)とトビー・マグワイア(本人によるカメオ出演)が演じる二人の神父の禁断の愛を描いた同性愛映画である。らしい。
RDJが演じるラザラスが演じているのはオマリー神父という役名である。
予告映像が全てなので、これ以上の詳細は不明。
トビーの方は役名がわからないので、この二人のカップリングは「トビオマ」などと呼ばれる。
なお、これによってアイアンマンとスパイダーマンの共演が実現した。
ちなみにRDJ本人のコメント解説によると「トビーにベッドシーンも撮ろうと誘ったが、彼は新婚だったので乗ってこなかった」とのことである。
以下本編未公開シーン(冒頭で叫ぶRDJ)を含むファンメイドのトレイラーである。
「YOU MADE ME!…why can't you…UNMAKE ME!?」
"Forgive me Father, for I have sinned."
――主よ、私は悪い子でした――
賞受賞者カーク・ラザラスは荒涼さとは別の、彼独自の究極の罪に苛まれる聖職者オマリー像を演じた。
舞台は十八世紀アイルランド、
"その名を呼ぶことも憚られる罪"を犯したことが知られ、若いオマリーはベルファストから追放された。
"50年間言葉を話してはならない"という教会からの厳しい命令の下、オマリーはモールの崖を夜の闇の中移動しながら、救いの無い死を恐れていた。
彼はまた、聖書の"詩時詩"を写さなければならなかった。それは"印刷機を使用せず、手と羽ペンによって行うこと"というものだった。
当初は絶壁にひっそりと建つ石作りの小屋を、罪を贖うために選んだオマリーだった。しかし年を重ねる毎に、彼は荒々しい海がまるで牢獄の様に彼の欲望を封じ込めていることに気付く。
だが、弱い心を惑わす誘惑は、このモールにも訪れた・・・
どこにも逃げ場など無く、オマリーは自身の悪魔と向き合い、そして人生で初めて、神と対峙しなければならないのだった。
(フェイク公式サイト:ストーリー解説より)※意訳あり
関連タグ
表記揺れ - ロバート・ダウニー・Jr RDJ
外部リンク
Satan's Alley - フェイク公式サイト(英語)