概要
初代妖精王グロキシニアと妖精王補佐であるゲラードのカップリング。
バイゼル大喧嘩祭時
グロキシニアはトーナメントの数合わせのため、ドロールと共に自らの代理を作り上げる。
その際に作り上げた花人形は、現在と少々異なるもののゲラードにそっくりだった(キングも、間近で顔を見て既視感を覚えていた)。
「ねえ? ゲラード」
実際、代理の花人形を戦わせている時に、グロキシニアは花人形の事を彼女の名前で呼んだ。
キングによる解放した神器の攻撃で花人形が散り散りに壊された際に、悲しそうに顔を俯けていた事から相当な思い入れがあった模様。
「お前は信じていた奴らに裏切られ、自分の命より大切なものを奪われちまった」
また、メリオダスと直接対決した際に、彼の口から真実の一部が語られる。
グロキシニアは裏切りに合い、大事なものを失った事が原因で敵側へと寝返った過去がある。
彼にとって、己の命よりも『大切なもの』とは、ゲラードの事を指している可能性が高い。
妖精王の森での誘拐事件時(198話のネタバレ有)
妖精王の森にいるキングとディアンヌをかどわかす目的で、グロキシニアはこっそり侵入していた。二人や多くの同胞にも気付かれないよう、特有の術を使って全員を陽気に踊らせる。
全員が踊りに夢中になっている中、グロキシニアは術にかかったゲラードと再会した。
「生きていてくれたんスね」
ゲラードを見つめるグロキシニアは、愛おしい人をみるように心の底から嬉しそうな微笑みを浮かべていた。無意識とはいえ、ゲラードも彼に微笑みを返す。
「わからない…………ただ… 何かが込みあげて…」
「あの声は……そんな…」
術が解けた後、ゲラードは耳元に残る優しい響きに涙を流し、その台詞を口にした。
遠い昔に、命を落としたはずの彼の人の事を思い出したかのように。
上記の事から、二人は『妖精王』と『妖精王補佐』という立場を越えた特別な間柄だった事が窺える。
三千年前(聖戦時代)
さらに原作の200話から聖戦時代の出来事が明かされていく。
グロキシニアとドロールから試練として『刻還りの術』により、キングはグロキシニアに、ディアンヌはドロールに憑依する形で三千年前の世界へタイムスリップする。
彼等は当時の二人や五種族を取り巻く情勢を目にする事となり、そこで、グロキシニアとゲラードの関係が明らかになった。
「妹が兄の心配をするのがそんなにおかしいですか?」
なんと、ゲラードがグロキシニアの妹だったのだ。
兄妹仲はとても良く、ゲラードは兄であるグロキシニアの事を慕っており、グロキシニアにとっても妹であるゲラードはかけがえのない存在だった。
しかし、…そんな二人の絆が、後に発生した事件で大きく影響してしまう。
当時、グロキシニア達が所属していた【光の聖痕(スティグマ)】に助けられた人間達が突如、反逆する事件が発生した。
その時、十戒と四大天使の戦いに参加していたグロキシニアは、その現場に駆け付けるもそこに広がっていたのは凄惨な現場だった。
同胞を含める味方の四種族は無残に殺されており、ゲラードも右目と両足を奪われた痛ましい姿で不敵な笑みを浮かべるロウに抱きかかえられていた(実際、ゲラードはロウに助けられて一命を取り留めていたのだが、彼女がその弁明をする前に意識を失ってしまい、グロキシニアは死亡したと勘違いしてしまう)。
信じていた人物に裏切られ、激昂したグロキシニアはバスキアスで、ロウを殺害してしまう。
怒りと憎しみはロウを殺しただけでは留まらず、矛先は全ての人間と、妹を守れなかった【光の聖痕】に向かっていき、気付いた時には【十戒】の構成員として魔神族の味方となっていた。
しかし、ゲラードが生存していた事実に加え、試練を受けたキングが自分とは異なる選択をした事で…グロキシニアの中で変化が生じていく。
試練後の再会(206話のネタバレ有)
「許してくれとは言わないっス…ただ…謝らせてほしい」
「もう過去の出来事です…」
キングとディアンヌが無事に試練を合格した後、グロキシニアは彼等を妖精王の森へ戻した。そして、最愛の妹であるゲラードと三千年の時を経て再会を果たした。
己の中の過去を清算する事ができたグロキシニアは、ゲラードと共にキングの代理として妖精王の森を守護する事となる。
花言葉
ミント(ゲラードの体から流れる花の香り)
【花言葉】かけがえのない時間 ・ 燃え上がる恋 ・ 懸命さと美徳 ・ もう一度愛してください
ジンジャー(グロキシニアの体から流れる花の香り)
【花言葉】豊かな心 ・ あなたを信頼します ・ 慕われる愛