概要
ドイツの伝承や民話で語られる川や湖に棲んでいる女性の妖精の一種。
なお、男性の水の妖精はニクスと呼ばれている。
金髪の美しい女性の姿をしているとされ、時に町や村に出て来る事もあるが、着ている衣服の裾が必ず濡れているという特徴を持っている為、注意深く観察すれば人間と見分けることが可能とさる。
また、晴れた夏の日などに泉のほとりや木の枝に腰かけて、その美しい髪の毛をくしで整えている姿を見る事が出来るという。
なお、彼女たちの歌声はこの世のものと思えない程に美しく、これの聞きほれると水中へと引きずり込まれてしまうというセイレーンに近い恐ろしい一面を持ち、美しい姿の男性を好んで水中へと引きずり込むとされ、彼女たちが水面で踊っている姿を目撃したならば、それは誰かが彼女たちに水中へと引きずり込まれる証拠だとされている。