ノヴァ・ヘリオス
へりおす
CV:松山鷹志
アニメ『爆丸バトルブローラーズ』シリーズ第2期『ニューヴェストロイア』に登場する、火属性(ノヴァ)の二足歩行ドラゴン型爆丸。本シーズンの敵勢力HEXのリーダー、スペクトラ・ファントムのパートナー爆丸であり、同様ドラゴをライバル視している。
暴力的で好戦的な性格の持ち主であり、礼節は欠片も無く、伝説の6爆丸の1体であるファーブニルのことも「老いぼれ」と貶しているが、逆にファーブニルからは「爆丸としての誇りすら失った」と嘆きに近い反論をされている。
火属性は本来赤い色のはずだが、ヘリオスの体色は一部黒くなっている。これはHEXおよびスペクトラの影響下にあるためのようで、他のHEXメンバーのパートナー爆丸やスペクトラの配下にされた際のドラゴも体色が一部黒に変わる。
共闘する召喚爆丸は4本足のクモとサソリの中間のようなメカ爆丸「メタルフェンサー」。ヘリオスの四肢や尻尾とドッキングして「バトルユニットモード」に合体できる。
サイボーグ・ヘリオス (Cyborg Helios)
自身にはパーフェクトコアが無いことでそれを持ったドラゴには勝てないという絶望に近い理由から、究極の爆丸になりたいが為に、爆丸としてのプライドを完全に捨て去り、ヴェスターの開発したメカ爆丸のデータを基にして、自らの体を一部機械(サイボーグ)化して人工的に進化した姿。
翼は完全に機械で、左目・胸部・首・尻尾にも機械化した意匠が見られるが、本人は機械の体を好んでおらず、26話では「誰が好き好んで機械の体など欲しがるか!」と発言している。
ヴェスパレスでの決戦では6体のメカ爆丸(スクレイパー、バンガード、リーフラム、スピンドル、フォックスバット、フェンサー)を纏い四足歩行型の「アルティメット・ヘリオス」に合体、ミラがダンに託したメカ召喚爆丸で同様に強化された「アルティメット・ドラゴノイド」と激戦を繰り広げた。
シュートされる時の球は同じ胸部にリングパーツを持つメカ爆丸アルタイルやハーデスと同様、独楽のように回転してからポップアウトする。
ヘリオスMKⅡ (Helios MKII)
サイボーグ・ヘリオスが更なる改造を施され、人工進化でパワーアップした姿。
翼が二重のスラスター状に、左目が複眼状に変わり、胸部にキャノンが内蔵される他、サイボーグ・ヘリオスの時よりも機械化が進み、完全機械の左手でロケットパンチを繰り出せるようになっている。この形態でも前述したメカ爆丸と合体し「アルティメット・ヘリオスMKⅡ」になることが可能。
ゼノヘルドのBTシステムによる爆丸抹殺計画を阻止すべくドラゴと一時休戦し共闘の際、どこからか齎されたアンノウンデータを用い自らを再々改造。本来の姿はそのままだが球の姿が大きく変わり(翼の内翼が左右展開に、腕が独立可動に変更)、爆丸用の増加装備「バトルギア」の1種である二連装ガトリング砲「ツインディストラクター」を装着できるようになった。
ドラゴが「ヘリックス・ドラゴノイド」に進化しBTシステムを破壊した後、ドラゴとの意地を懸けた最後の決闘を行い、自らの胸部装甲を貫き内部のリミッターを引き千切ってまでドラゴに食らいつくも力及ばず敗北。負けを認めた以降はスペクトラ共々バトルブローラーズの協力者になり、自身に用いられた技術をドラゴに提供し、ドラゴの専用バトルギア、2門のレーザー砲と巨大レンズになる「ジェットコア」の開発を成功させた。
最終決戦ではより強力なバトルギアである巨大なビーム砲「ズーカネーター」を使用し、バトルブローラーズと共にゼノヘルドの最終兵器「オルタナティブ」の侵入と破壊に協力した。
決戦後はドラゴと再開を約束し、スペクトラと共にヴェスターに戻った。
インフィニティ・ヘリオス (Infinity Helios)
3期の『爆丸バトルブローラーズ ガンダリアンインベーダーズ』では出番の無かったヘリオスだが、日本未放送の4期『爆丸バトルブローラーズ メクタニウムサージ』第1クールではバトルブローラーズの闇属性(ダークオン)担当として正式加入。
そう。度重なる改造の末属性まで変えてしまったのである。
具体的な経緯やタイミングは不明だが、スペクトラ曰く「紅蓮の炎を漆黒に変えて生まれ変わった」らしく、初登場ではスペクトラに「新しい体はどうだ」と聞かれたのでかなり最近の改造だった模様。
サイボーグやMKIIより露骨な機械パーツが少なく、左目や左腕も見かけ上肉体に戻ったが、翼の代わりに大きな円盤状の機械ユニットを背負い、プロポーションもヘリックス以降のドラゴと似た竜人型になっている。
召喚する巨大ロボット型生命体「メクトガン」は流線型の肩ブロックと太腿に数多くの砲口を内蔵した「スライニックス」。専用のバトルギア後続装備「ナノパック」は背中に搭載した5基のキャノン砲「ボンバープロード」。
また、ドラゴやフェイザーと共に球体をミュータントフュージョン仕様(玩具展開では「ミュータント・ヘリオス (Mutant Helios)」と呼ばれる)に変化させて下半身をスワップし、それぞれミュータント相手のアビリティを併用して戦えるようになることも可能。
最終決戦では当時ヴェスターの技術で開発されたばかりの爆丸用パワードスーツ「バトルスーツ」の1種「ドゥームドロニック」を使用し、地球に侵攻するマグ・メルの軍団に対抗した。
終戦後はスペクトラと共に帰還し、第2クールに出番はなかった。
ドラゴの数あるライバル爆丸の中でも一番バリエーションが多く、玩具展開が優遇される。
- ヘリオスは劇中同様メタルフェンサーと合体可能で、色は通常仕様の他、劇中の黒色部分を再現したカラバリも日本限定に発売された。
- サイボーグ・ヘリオスは肩の装甲など一部のモールドが劇中と異なるが、どのバリエーションもアルティメット・ヘリオスに合体可能。独楽ギミックをオミットされた通常版とギミックを再現された「サイボーグヘリオス・タービン」が発売され、後者は付属のリップコードを使って内部のタービンを回転させる。アルティメット・ヘリオス7in1セットに同梱されるものは通常版造形だが、色は他の合体メンバーと同様なダークグレイに変更される。
- ヘリオスMKⅡは日本限定発売。劇中のバトルギア対応に変化した球は発売されていないが、代わりに元のヘリオスMKⅡにそのままバトルギア対応機構を追加したリデコが発売された。
- 使用バトルギアは日本・海外とも通常版が発売される他、ツインディストラクターは日本では爆夏キャンペーン2,000名限定のクリアブルーバージョン、海外では発光ギミックを追加したデラックスバージョンが発売された。
- 他にも玩具オリジナルで、ドラゴノイドやパーシバルのような上半身回転ギミックを持つバリエーション「オービット・エーオス」が発売された。
- インフィニティ・ヘリオスとミュータント・ヘリオスは海外限定発売。前者は背中の円盤を回すことで6つのGパワーレベルを選択可能、後者は劇中同様他のミュータントフュージョン爆丸と下半身を交換できるギミックを持つ。他の4期爆丸と同様ナノパック装着可能だが、ボンバープロードの造形はコスト削減のためか別物になるまで簡略化された。スライニックスは強度と安全性のためか、細い角と腕ブレードは通常プラや金属ではなく軟質素材となっている。
- ヘリオスとサイボーグ・ヘリオスは海外3~4期の玩具展開にも再発売された。
- 名前はギリシア神話の太陽神「ヘリオス」に由来する。
- 英語圏の玩具展開ではヘリオスを「Viper Helios」、サイボーグ・ヘリオスを単に「Helios」と呼ばれている。ただし後者は紛らわしいためか、英語圏ファンの間でも一般にアニメ準拠で「Cyborg Helios」と呼ぶ。
- ヘリオスMKⅡは唯一に本来の姿を保ったまま球の姿だけ不可逆に変えた爆丸である。
- ミュータント・ヘリオスはあくまで球の仕様を変化したインフィニティ・ヘリオスであるが、各部の意匠はむしろヘリオスMKⅡに似ている。
- 2期・4期第1クールとも続編のサポートピース(3期のバトルギア、4期第2クールのバトルスーツ)を先行披露する役を担っている。