「じゃあ ぼくとあそぼ!」
概要
緑の紙テープの番人であるブンボー軍団一の技の使い手。
二つ名は「チョキチョキマニア」。
一人称は「ぼく」で、子供っぽく、遊びたがりで残忍な口調が特徴のサイコパスじみた性格。なんでも切り刻める鋭い切れ味を持つ事から強さに自信があり、自らハンデをつけるなどマリオを完全に舐めている。
見た目は緑色の持ち手のハサミであり、オリー王の印は持ち手に刻まれている。
てんくうスパーランドに落っこちた「クッパ城」を占領して、門番のオリガミK.K.の雷雲を飛び越えようとしたクッパJr.をバラバラに切り刻んで撃退した。
ハサミだけに切り絵も得意で、オリガミ兵やハリボテ兵だけでなく、きりえへいやきりえへいノッポ、黒い手といった『切り絵の兵隊』も従える。
クッパ城と囚われたクッパを奪還に来たカメックやクッパJr.、クッパ軍団達を自身が作り出した黒い手で捕まえてバラバラに切り刻み、ヒャクメンハリボテメットに改造した。しかも、当人達の意識が残っているというえげつなさ振り。
その一方でブンボー軍団で唯一キノピオ達に手をかけておらず、てんくうスパーランドではオリガミ兵達も何故か客として扱われている。とはいえ温泉の水道管をスカスカにする、温泉を独占するなど迷惑行為に走っているため、遊び場としてしか見ていないというのが実情だろう。
ボス戦直前まで存在を匂わせつつも姿は見せない他のブンボー軍団と異なり、早くからその姿を見せていたところも異色である(シルエットだけならホッチキスの方が早いが)。
戦闘
- 対ヒャクメンハリボテメット
前座として戦うことになるハリボテの怪物。他のハリボテたち同様にジャンプとハンマーを駆使して戦うアクション系のボス。
恐ろしいことにクッパ軍団を切り刻み、自身の体に彼ら頭部を貼り付けそれを防具や武器のように扱うというハサミの残忍さが漂うボスとなっている(幸い、本作は紙のマリオの世界ゆえに命は無事のようである)。
また、クッパ軍団の重臣にして魔法使いカメックも彼の鎧に取りこんでいたが故に強力な魔法攻撃まで使用可能。
当初は自身の鎧代わりのクッパ軍団でノコノコの頭部を形成しそれを飛ばして攻撃してくる。ハンマーで叩き落として行くと魔法攻撃を切り出してくる。その時に意識を取り戻したカメックが自身が張り付いているために魔法を使えると分析し、上手く隙をついてカメックを引っぺがす必要がある(この時衝撃波で抵抗してくる)。上手くカメックを剥がすと他のクッパ軍団の皆も一緒に剥がれ、通常のハリボテになる。
その後チャンスを見計らい弱点であるオリー王印のシールを攻撃し剥がれた後は通常のハリボテたち同様に隙をついての攻撃を加え続ければ撃破できる。
- 対ハサミ
戦闘では「すぐに切り刻んじゃったら、面白くない」とハンデとしてカバーを装着する為、それを壊さぬ様うまく避けて攻撃するべし。途中から跳ねながら上下を常に入れ換えるため、相手の動きをよく見て攻撃を選択しなければならない。
ハサミ自身も、ヒントパネルにも、(おまけで買えるフィギュアにも)カバーを壊すなと強調気味に念押しするが、フリでもなんでもなく、壊してしまうとすぐに下記の第2形態に移行してしまう「ベリーハードモード」になってしまう。
カバーを壊してしまった場合は元より、ある程度ダメージを与えると飽きて自ら刃をむき出しにし、ガード不可能且つ一撃必殺の切断技「ファイナルアタック」を毎ターン繰り出してくる上、コマンドパネルもその都度数枚切り刻んで減らしてくる(切り刻まれたパネルは宝箱から補充できるが、ベリーハードモードでは補充できないパネルが多くなる)。
ファイナルアタックを食らっても一応1UPキノコがあれば復活できるが、戦闘が長引くとたまにフェイントを入れてくる。
対処方法のヒントは上記のハリボテ兵戦前のムービーに隠されている他、ヒントパネルやキノピオもしっかりアドバイスしてくれる。また、第2形態の時は刃は常に上を向いているのでたとえアイアンブーツだろうがジャンプ攻撃しようものなら問答無用で即死となりカミの手の攻撃すらもちょん切ろうとして無効化してしまう。
しかし、氷ガミの能力を使うと、動きを止める事ができる上にカミの手による攻撃が通るようになる。(ただしベリーハードモードではカミさまのパネルが漏れ無く斬られるためこの戦法は使えない。使い物にならないカミの手のパネルはご丁寧にも残しておくというおまけつき。)
回避するタイミングを完璧に見切れば、初っぱなからカミの手でカバーを破壊し、ベリーハードモードでノーダメージで倒す事も理論上は可能。ただし止める術もなく毎ターン飛んでくる即死技を避け続けねばならないプレッシャーがかかるため、よほど腕に自信がなければ挑戦することはおすすめしない。達成しても追加報酬や実績などない。
なお、うっかりカバーしている最中にカミの手を使っても、すぐに攻撃をやめてタイムオーバーを待てば、ベリーハードモードを回避する事ができる。
自分の強さに自惚れている反面、自慢のファイナルアタックを避けられると動揺する様子を見せる。さらには元から喋れないホッチキスを除く他のブンボー軍団と違い、敗北すると放心状態に陥ったのか断末魔や捨て台詞すら吐かず、オリビアが触っただけで倒れてしまう。
スーパーマリオくんのハサミ
こちらでは原作とほぼ同じだが持ち手の部分に目が描かれる事がある。クッパ城でクリスマスパーティをしていたマリオ達の前に現れ(この時自身はクリスマスツリーのコスプレをして現れた為マリオに「お前もかよ!!」とツッコまれた)しかも既にカバーを外した状態だった為全てを切り刻みかねない程の勢いでマリオ達に襲いかかる。
ところがオリビアが恐怖のあまりに投げつけた物の中にあったアイスキャンディーが当たった際に動きが止まった為マリオに寒さが弱点だと見破られる。アイスマリオに変身したマリオのアイスボールをぶつけられるも意に介さなかったがマリオ達の凄まじく寒いギャグでアイスボールが巨大化、それにより完成した巨大アイスボール「ジャイアントさむいさむいボール」をぶつけられ周りを巻き込んで凍らされる形で敗北した。
余談
- 奇しくも前々作で初戦のクッパJr.を倒したのもハサミである。名前こそ平仮名表記で「はさみ」ではあるもののこちらのハサミも持ち手の色が緑色である。
- 前述のヒャクメンハリボテメットとの連戦となるため、切り刻まれれば前哨戦からやり直しという面倒なボスである。連敗するとハサミ戦直前でセーブブロックが出る救済措置があるが、これも彼の自信の現れなのだろうか……(メタ的な視点で見たら、スタッフも即死要素があるボスで前哨戦より前から何度もやり直させるのは流石に鬼畜すぎたと思ったのかもしれない)。
- 紫の紙テープのエリアにあるオリガミ職人の家でブンボー軍団の元になった文房具の話が聞けると同時に本棚に「便利な道具(1)」「便利な道具(2)」にブンボー軍団のモチーフになった文房具について記載されているが、ハサミについては何も書かれてない。おそらくネタバレ防止の措置だと思われる(一つ前のボスも同様)。