でーっけぇ声だすなぃ!!!!…聞こえとるわい。
解説
CV:槐柳二
タイガーモス号専属技師(機関士)のおじいちゃん。名前は作中では語られず、クレジットでは「老技師」と表記されている。小説版では「もぐらの爺さん」とも。分厚く丸いサングラスを常時つけているため、眼が見えているシーンは僅か。
ルイ曰く怒らせるとドーラより怖いらしい……のだが、作中を見る限り初登場時の第一声以外はむしろ好々爺めいた人物。このせいか一部のファンからは、ルイ達が無頓着に彼を怒らせるような事をしている、または単純に子供には優しいのではと推察されている。
助手としてつくことになったパズーを気に入り、ラストシーンでの再会では(他の乗組員達がシータの名を叫んでいたのに対し)唯一パズーに向けて「小僧!」と叫んで喜んでいた。
ドーラの夫ではなく(夫は既に亡くなっているという設定)、先代の頃から唯一残り続けている古株の船員(小説版では、ドーラの父が死んだ時に四散した部下の中で唯一、ドーラの元に残り一家を守り立ててきた人物という記述がある)で、乗組員達からは「じっちゃん」と呼ばれている。
ドーラからは「クソジジイ」呼ばわりされる事もあるが、上記の経歴から、船内では唯一対等に口がきける厚い信頼を寄せる旧友でもあり、正装(青灰色の上着を着ている)で私室に呼ばれチェスを楽しむ事もある。
チェスを打ちながら、「ゴリアテを相手にしても勝ち目はねえ」「あの2人は確かにいい子達だがよ、堅気の人間だから、肩入れしても(裏世界の人間である自分達を)尊敬はしてくれねえぜ」と、いかにも海賊業のベテランであることを窺わせるドライな言葉をドーラにかけている(ドーラを心理的に揺さぶり、チェスに勝つための戦術ともとれるが)。
機関士としてタイガーモス号にはとりわけ愛着が強く、タイガーモス号が崩落するラピュタの大量の瓦礫と運命を共にした際は、「かわいいボロ船」の喪失を悲しんでいた(ドーラからは「もっといい船作ればいいんだ」と励まされた)。尚、ドーラ一家の面々はラピュタ崩壊のどさくさに紛れて、金銀宝石といった類のお宝をほんの僅かだが頂くことに成功しているが、モトロの場合は両手の指全てに1~2個ずつも派手な装飾の指輪を嵌めることで持ち出していた。
ゴリアテ襲来直前にタイガーモス号は「竜の巣」に翻弄されており、エンジンが燃えてしまうとモトロは機関室からドーラに対し悲鳴をあげている。直後にゴリアテからの砲撃が直撃し機関部が大破、タイガーモス号は火を吹いて竜の巣に呑み込まれていったが、モトロは他の乗員ともども助かっていた。恐らくはエンジンがもはや限界と見切りをつけ砲撃直前に機関部から退避しており、それが幸いしたと思われる(実際、ドーラのいるブリッジが砲撃を受けたシーンの直後にタイガーモス号が弾幕を浴びるシーンがあるが、よくみると、機関部から飛び出して船の前方へと走っているモトロと直後に火を吹き爆発する機関部が描かれている)。