ハルク(映画)
はるく
2003年に公開されたアメリカの映画。
監督はアン・リー。主演はエリック・バナ。
原題は「Hulk」。
MARVELコミックの人気キャラクター「ハルク」を主役にした実写映画である。
タイトルがキャラクター名と同じで、また2008年に別の映画「インクレディブル・ハルク」が公開されたため、それらとの区別として「2003年版」などと呼ばれる。
2008年の映画は続編ではなくリブートなので、ストーリーの繋がりは無い。また、2008年版はMCUの作品だが、こちらは含まれていない。
遺伝子学者のブルース・バナーは、画期的な医療技術である「ナノメッド」の実験を繰り返しているが上手くいかない。
ある日、実験装置の修理中に事故が起き、ブルースは大量のガンマ線を浴びてしまう。
命も危ぶまれたものの、不思議なことに彼はむしろ以前より健康になっていた。
しかし、彼の体には確かに異変が起きていた。
ブルースは、怒りの感情を抱いたとき緑色の狂暴な巨人ハルクに変身してしまうようになっていたのだ。
()内は演者。
遺伝子学者。
研究室の事故で大量のガンマ線を浴びてしまい、緑色の怪物ハルクに変身する。
- デヴィッド・バナー(ニック・ノルティ)
ブルースの父。
自身の体を使って実験を行うなど危険な科学者。
科学のためにはルール違反や犠牲もいとわない。
ブルースの元カノ。
今でもブルースのことを大切に思っている。
- ロス将軍(サム・エリオット)
ベティの父。
デヴィットを危険視しており、その息子であるブルースのことも警戒している。
⇒ハルクのページも参照のこと。
大きさ・脚力的に最大最強、そして回復力、肌やパンツの色、怒りによる巨大化やパワーの増加、スピードとジャンプ力、精神面の描写、成層圏→水中での無呼吸状態からの回復、ハルク化の原因、出生、ベティによってハルク化が直るなどの描写含めて、実写作品で最も原作に忠実なのはこのアン・リー監督版という意見もある。
この作品では
- 数十km単位のジャンプ
- アメリカ大陸を一時間で横断
- ミサイルの追尾を逃げ切る
- ミサイルを素手でキャッチして弾頭を噛み取り、口から吹き出して米軍の最新ヘリを撃ち落す
- 激しい傷が血も出ずに数秒で治る
- 皮膚が凍り低酸素により気を失う程の大気圏から落下しても生還&あっという間に回復
などのすさまじい、というよりもはや何でもありと思わせる能力を見せた。
- なお、皮膚の防御力は後年、特に『アベンジャーズ』版の方が上回っている感はあるが、ハルクに対して使用された兵器の規模が異なるため単純に比較できない。
ガンマ線の被爆が原因、怒りが増大することによって強くなるというコミックの設定は、今のところこの映画だけに適用されている。