概要
マレーシアの伝承に伝わる邪悪な精霊、ないし魔物(ハントゥ)の一種。
ハンプバック(Humpback)というのは英語での呼び名であり、現地での呼び名はベス・ブンコック(Bès Bungkok)である。
角の様に長くピンと伸びた耳に耳まで裂けた口、うなじから背中にかけて鋭いトゲが生えた姿をしており、見るからに邪悪な顔つきをしたその表情は西洋の悪魔を彷彿させる。
長い間人が住むこと無く放置された古い空き家に出現し、身軽に動き回りながら家に足を踏み入れた哀れな犠牲者に襲いかかり即座に捕えて背骨を捻じ切ってしまうとされる。
またジャングルの木々の上で暮しているハンプバックもおり、こちらは自身が棲み処としている木の根っこを歩く不届き者がいると、やはり背中を襲って腎臓が痛む慢性的な病を患わせてしまうといわれている。