概要
マレーシアに伝わるLangsuir、Langsuyarという女吸血鬼で、 ラングスイル、ランスイルとも呼ばれている。
産褥によって、もしくは死産でショック死した女性が死後40日後に化けるといわれる。
防ぐためには脇の下に鶏の卵を入れ、手のひらに針を刺し、口にガラス球をつめるという作法で埋葬しなければならない。
その姿は目を奪われるほどの美女であり、緑色のローブを着ているとされる。
異常なまでに長い爪と、長い髪で隠した首に血を吸う穴を持ち、空を飛んでは人を襲う。
なお、爪を切り首の穴に髪の毛を詰めなおせば日常生活を送ることも可能であるといわれる。
創作での扱い
水木しげる作品
『妖怪《世界編》入門』において、ランダのような姿のマレーのランスグイルとして紹介されており、『ゲゲゲの鬼太郎』の「血戦小笠原」にて、世界の吸血妖怪の一員のランスブィルとして鬼太郎と敵対した。
『おばけのムーラちゃん』では東南アジアの魔女として登場し、魔法のほうきで子供を誘拐して生贄にしようとする。
女神転生シリーズ
『魔神転生Ⅱ』のみに”邪霊”ランスグイル名義で登場。この姿は『真・女神転生』に登場したインドネシアのランダの手下”夜魔”ニ・カロンを描いた金子一馬氏による公式イラストが元になっている。
不死者あぎと
舞台となる聖ヨエル学園の美しき園長の正体は、神の教えに目覚めたラングスイル(ランスイル)であった。