バッド兄弟
ばっどきょうだい
アニメ「天晴爛漫!」に登場する2人組のアウトロー。
当初は伝説のアウトロー「ギル・T・シガー」とその相棒チェイス・ザ・バッドとして大陸横断ワイルドレースに参加していた。
その正体は自称西アメリカで知らぬ者はいない泣く子も黙るアウトロー「バッド兄弟」。
レースを有利に進めるためにギル一味を騙っていた別人でギルのフリをしていたのはチェイスの弟である。
ギル一味の悪名や知名度に反してギル本人の素性が知られていない点を利用し、運営もギルが謎の男だからと身元確認を怠っていたためトリスタンが正体を明かすまで誰も気づかなかった。
人物
- トリスタン・ザ・バッド
CV:小野大輔
「虐殺のギル」ことギルのフリをしていた大男。
一色小雨、景夏蓮、アル・リオンの武芸に秀でた3人をまとめて押し返したり大の大人を空高く投げ飛ばせる程の力自慢だがおよそアウトローとは思えない程に純朴で優しい男。
自分達がギル一味を名乗っていた事が原因でホトトが迫害を受けることになった際に威嚇射撃で観客を鎮め、彼が吐露した悲痛な思いに涙を流しながら正体を明かした。
- チェイス・ザ・バッド
CV:稲田徹
粗暴で飄々とした性格は元々。
ギル(トリスタン)に代わり指示をしていたのではなく名実共に彼がボス。
言葉巧みにルールの穴を突き一歩間違えれば死傷者が出かねない爆破工作を行うなど悪党であることは間違いないのだが、実際は女子供は殺さず自分達より貧しい者からは奪わないことをポリシーとしており、弟共々残虐非道と知られるギルの人物像とはかけ離れた穏健な人物。
行列の出来る店に鉄仮面を被ったトリスタンを行かせるなどちゃっかりした一面も。
発覚後はギル一味改めバッド兄弟としてレースを続行。
…と思いきや 空乃天晴にマシンを分解され8時間の足止めを食う羽目になった。
自分達の妨害と天晴の報復でおあいこという事になり、その後は将来に悩むホトトにアウトローなりの助言したり公衆浴場の一幕など、他の参加者達と良好な関係を築いている。
人の良さから視聴者からバッド兄弟ならぬグッド兄弟という渾名が挙がる事も。
考察
凶悪な犯罪集団にしては詰めが甘い(作戦を盗み聞きしたホトトを始末せず箱に閉じ込める、ホトトを探し疑いを向けてきた小雨を見逃す)、ギル(トリスタン)があまりに大人しすぎるなど不可解な点が見られたが彼らの本性を踏まえると説明がつく。
ホトトが休憩ポイントの近くで発見されたのは人目のつかない場所へ運ぶ途中で誤って落としたなどではなく時間が経てば保護してもらえる場所にあえて置いていったと考えるのが自然と言える。
また正体を隠している間トリスタンが終始沈黙していたのも温和な彼では口を開くと確実にボロが出るため喋らないようにしていた可能性が高い。