概要
バラエノグナトゥスは、ジュラ紀後期に生息していたクテノカスマ科に属する翼竜の1種である。
名前の意味は「ホッキョククジラのアゴ」。
ホロタイプ標本は2011年にドイツ南部のヴァッテンドルフ近くのトルライト層でワニ形類の化石を採取している時に偶然発見された。標本は保存状態がよく、ほぼ完全な関節のある状態で見つかった。2023年に新種とみなされ、バラエノグナトゥス・マエウーセリと名付けられた。マエウーセリというのは、論文の出版直前に逝去した共著者マティアス・マウザーへの献名である。
プテロダウストロなどと同じように、プランクトンを濾過して捕食していたとされる。
関連タグ
- フラミンゴ 現代の鳥類で、クテノカスマ科と同じようにプランクトンを濾過して捕食する。そのため復元画ではよくフラミンゴに寄せたピンクやオレンジ色で描かれた姿が見受けられる。これはフラミンゴがプランクトンからカロテノイド色素を取り入れて鮮やかなピンク色を保っているのと同じようなことではないかと推測されるためだ。